小倉多加志の作品一覧
「小倉多加志」の「叔母との旅」「死人の鏡」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小倉多加志」の「叔母との旅」「死人の鏡」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ハイスミスの短編は、タイプの異なる独特な世界観がコンパクトに詰まっていて、とても面白かった。
ハイスミスの魅力は何と言っても心理描写。
主人公の頭の中を覗くように「なぜそんなことをしてしまうのか」が見えてきて、人間の本質が浮き彫りになる。
最初は「この人ヤバい」と思っても、だんだん「でもそうなる気持ちも…」と共感してしまうこともあって、善と悪の境目がグラグラしてきてクセになってくる。
私は頭の中で、不安や心配なことを自問自答して脳内反省会をしてしまう癖があるので、登場人物たちの不安や、それを必死に落ち着かせようとする姿に共感してしまった。
これで自分が読むハイスミス作品は4冊目。『太陽がいっぱい』のリプリーのことをなぜ嫌いになれないのか…その理由が少しずつわかってきた気がする。
『かたつむり観察者』★3
カタツムリを愛して飼育した結果、ものすごい数に増殖してしまい…
『恋盗人』★3
隣人のポストから手紙を盗み読みし、隣人になりすまして勝手に…リプリーっぽい。
『すっぽん』★5
毒親が料理用に生きたすっぽんを買ってくると、11歳の息子はすっぽんを可哀想に思い、殺さないで欲しいと母に頼むが…。
読後に善悪を考えてしまう作品で、いちばん印象に残った。
『モビール艦隊が入港したとき』 ★3
暴力的な夫を殺害した主婦が、逃亡先で不幸な人生を振り返る。彼女の行く末は…
『クレイヴァリング教授の新発見』★4
無人島で肉食の〇〇かたつむりに襲われる。
カタツムリ版ジュラシックワールド。
カタツムリが2作品も入ってるなんて。ハイスミスのカタツムリ愛が興味深い。
『愛の叫び』 ★5
孤独な老婦人二人。お互いを必要としながら暮らしているのに、相手が嫌がることをして悲しむ姿を見て喜ぶという、奇妙なハイスミスっぽい世界観。
『アフトン夫人の優雅な生活』 ★5
過激な運動に取り憑かれた夫を心配し、精神分析医に相談するアフトン夫人。医師が夫に会いに行くと、思いがけない展開に…
『ヒロイン』★5
念願の保母の仕事に就けたルシール。
2人の子どもたちをあらゆる危険から命がけで守りたい。どうすればこの想いを雇い主の奥様に理解してもらえるか、ルシールは考えた…
『もうひとつの橋』 ★3
妻と息子を亡くした男が、不幸な家族や、貧しい少年に親切を尽くすが…
『野蛮人たち』 ★3
ご近所騒音トラブルは、国境も時代も超えて存在する。
『からっぽの巣箱』 ★4
謎の生命体「ユーマ」を目撃したことをきっかけに、主人公は過去の罪悪感と向き合うことになる。
Posted by ブクログ
アガサ・クリスティの短編集は初めてだったけれど、予想以上に楽しめた。
ポアロシリーズもので『厩舎街の殺人』『謎の盗難事件』『死人の鏡』『砂にかかれた三角形』の4作品。
どれも短編とあって物語の展開がスピーディーでサクサク読めたし、読み応えにも満足。
唯一の難は短編集なので登場人物表がないため人の名前が覚えられず、この人誰だっけ?と頁を後戻りして探す手間が増えたことくらい。
短編だからといってもポアロの謎解きはいつも通り冴えているし、事件の真相もシンプルで理解しやすかった。
今回の4編全て、真犯人や事件の真相が大外れで、最後のポアロの解説で驚き唸ってしまった。
「自惚れというやつですよ!犯罪者は自分の犯す犯罪は、絶対に失敗しないと思いこんでるものですからね」作中のポアロのセリフにも納得。
また他の短編集も読んでみたい。