作品一覧

  • 戦略企画―なぜ、あなたの企画は通らないのか?
    4.3
    本書は『外資系コンサルタントの企画力』(2015年刊)を改題の上、再編集したものです。 優れた企画が通るのではなく、 通った企画が優れている ・いわゆる発想法は不要である ・よいメッセージには必ず反対者がいる ・正しい戦略は正しく弱点をもつ ・企画フォーマットはまず無視、抵抗せよ ・キラーコンテンツは「お昼の話題」になる 「顧客の声を聞くのは現場。その現場から優秀な若手を集め、自社の強みを活かした、まったく新しい事業を考えさせよう」 これが「新発想を殺す」プロジェクトであることが理解できますか? 優れた発想は非常識の陰に隠れている。 簡単に了承されるアイディアは、相手にとって理解しやすいアイディア、すなわち目新しさのないものだということになる。新しい発想とは、誰も考えなかったもの、つまり、今までの常識からすると、どこかに非現実的な危うさを含んでいるものだ。…「このアイディアを説明したときに、参加者の中で顔をしかめる人がいるかどうか」。もし「いない」ならば、考え直しということになる。
  • 戦略質問―短時間だからこそ優れた打ち手がひらめく
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    「3カ月、1億円」かけてつくる予定調和の戦略計画 「1時間、10の質問」からつくる“とがった”戦略コア あなたはどっちを選ぶ? 短時間だからこそ優れた打ち手がひらめく 質問が「思考のスイッチ」を入れる 戦略やビジネスモデルを発想するためのスタートが「ひらめき」であるのはいうまでもない。 そのために、いかに脳に非日常性を与えるかが重要だと思う。それを実現するための有力な方法のひとつが、戦略質問である。 一例を紹介すると、 「あなたの会社は新しい戦略を策定されましたが、それにより、どこが弱くなりますか?」 という質問がある。 立案された戦略が、本当に戦略になっているか(「選択と集中」がおこなわれているか)を問う質問である。戦略であれば、「選択と集中」の犠牲になる領域があるはずだ。元来、戦略は膨張しやすい。戦略策定の初期段階では、「選択と集中」を肝に銘じつつ、いろいろな議論がおこなわれる。その中で、ここも問題とか、ここも対応が必要、となる。結局、選択と集中どころか、戦略は予定調和、八方美人対応になってしまう。この質問への回答を参考に、企業のミッションとその寿命、ディレクション(「やること/やらないことの範囲」)を明確にしていく。 本書には、戦略にまつわる10の質問を紹介。戦略アイディアをひらめく力、発想する力を与えてくれる1冊。
  • 外資系コンサルタントの企画力―「考えるスイッチ」であなたの思い込みを覆す
    3.7
    世界的エクセレントカンパニーで グローバル標準のマーケティング戦略を開発した 伝説の日本人が教える企画メソッド 本書は企画のコツを紹介している。 今までとちょっと視点を変えるだけで、新たな価値が生まれることを教えてくれる1冊。 企画を考える、企画書をまとめる、あるいは、企画を説明し納得を得るという様々な局面で、苦労しているときに、興味のあるところから読んで欲しい。 「すぐ了承されるアイディアは、古くて使いものにならない」 「『別にやらなくてもいいじゃないか』が新発想を引き出す」 「正しい戦略は、正しく弱点をもつ」 「その企画内容は『お昼の話題』になり得るか」 「企画フォーマットは、まずは無視せよ、抵抗せよ」 「『アドバイスください』は世界共通のマジックワード」 「よいメッセージには必ず『反対者』がいる」 など企画をしようとしている人間を勇気づける記述が満載。 こうした記述を読み進めると、企画を実現するということの本質が見えてくる。 企画の整理学としても読める1冊。

ユーザーレビュー

  • 戦略質問―短時間だからこそ優れた打ち手がひらめく

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦略を考える上で本質を捉えるヒントになる質問がまとめられている。個人的に好きなのは以下。

    ・今のまま何も変わらなければどうなるか?
    ・今の戦略が成功して課題が全て解決したらどうなるか?
    ・今の戦略が成功したら何が弱くなるか?
    ・あなたの会社がデジタル化したいのは商品/プロセス/人材のどれでしょうか?
    ・あなたの会社に自分の子どもを入れたいか?
    ・あなたの会社の社員が他の会社に転職したら活躍できるか?

    0
    2025年05月17日
  • 戦略企画―なぜ、あなたの企画は通らないのか?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    著者は金巻隆一氏。アクセンチュア、PwC、IBM、GCAなどで戦略コンサルに従事。

    感想。手触り感抜群。ノウハウの塊だ。


    備忘録
    ・「企画」はアイデアを書くだけの意見書ではない。革新的なアイデアほど実現の難易度が上がり、組織内での合意形成が難しくなる。決して全員が賛成することはないその内容について、組織としての意思決定を促し、仲間を作り、力を借り、自分の身の丈をこてる何かをする、それが企画である。

    ・企画とは、「世の中の変化」と「組織の底辺を流れる現状肯定の感情」の架け橋である。

    ・安易な「走りながら考えよう」は危険。ただでさえ考えるのが難しいことを走りながらやろうとするのは天才でな

    0
    2024年12月28日
  • 戦略質問―短時間だからこそ優れた打ち手がひらめく

    Posted by ブクログ

    ビジョン、戦略、戦術、オペレーション


    戦力のイインフレ、工業化、同質化
    →"発想"を伴うものにまで手順を与えうるものなのか

    その戦略に「決断」の匂いはするか

    判断、と、決断の違い

    × あるべき姿はなに
    ◯ あなたの個人的な野心は何?

    戦略立案→発想と調整。
    前者は短時間でいい。後者は時間がかかる。


    思考の真空地帯
    →考え事?調べごと?決め事?

    「やらなければいけないこと」ではなく「やってみたいこと」
    →リーダーシップの厚みが変わる

    ウォールームの四つのアングル
    ・長期スパン
    ・タブーを打破する
    ・重要だが緊急性が低いものを短時間で描き切る
    ・暗黙の野心や

    0
    2024年06月09日
  • 戦略質問―短時間だからこそ優れた打ち手がひらめく

    Posted by ブクログ

    経営戦略の核ってこうやって作るんだ…!と目から鱗の一冊。こういう議論が経営者と闊達にできるようになれば楽しいだろうなぁ、と、まだその域に至らない自分の不出来を噛み締めつつ読んだ。しばらくしたら、また読み返したい。

    0
    2023年08月06日
  • 戦略質問―短時間だからこそ優れた打ち手がひらめく

    Posted by ブクログ

    元IBMで戦略グループのリーダーだった金巻さんによる本質的に戦略を考えるためにどのような問いを投げかけたら思考が進むのかということを考えた本。単に施策をホチキス留めして時間軸にそって整理することが戦略策定ではなく、少人数で40分程度でアイデアを練り、あとはそれを検証する。それが戦略策定というものであって、コンサルが入って数ヶ月でまとめるようなものではないという。
    本書で紹介される質問の数々は経営者の頭の中にあるアイデアを引き出すために実践できるものであることに加え、どうしても考えやすいwhatやhowに流れてしまう我々の思考を引き留め、whyを考えることを可能にしてくれる。
    それにより、我々に

    0
    2022年08月11日

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