■目的
自分が勤めている業界の動向(何が起きていて、この後どうなるのか?)をざっくりと理解しておきたかった。
■要旨
・車を「所有」してもらうビジネスを続けるには、「機能的価値」ではなく、「情緒的価値」に重きを置かなければならない。
・現在の自動車業界はこの「情緒的価値」を高める努力が為されていな
...続きを読むい
・「情緒的価値」を高めるには
①電動化
②自動化
③コネクティッド
の力を高めることが大事。
■参考になった点
・車は外貨稼ぎの大黒柱。海外に売るだけではなく、現地に工場を作ると、そこで生まれたお金がまた、国内に還流して来る
・「EVが流行らない理由」に対する反論
①EVはエコではない
②EVは高い
⇒今はそう。だが、全世界がEVに舵を切れば技術革新が進み解決する。
参考になるのはブラウン管⇒液晶テレビの例。
当初、液晶テレビはコストが高すぎて以降は不可能だと言われていた。
しかし、たった10年で価格が1/100に下がった。ムーアの法則もある。
全世界がEVに向かうことで、「目標の自己実現サイクル」に入り、問題は解決されていく。
③日本の基盤産業を覆そうとしているだけ
⇒これはその通り。エンジン技術やNEV技術で日本に勝てない各国がEVで巻き返そうとしている。
④日本はモーター技術が優れているから大丈夫
⇒逆で、参入障壁が高すぎると価格の低下が起こらず、広がらず、スケールメリットが無くなる。HEVやPHEVが日本のみで異様に流行っているのはそのため。FCVも作るための障壁が高いうえ、メリットも無いから流行らないのでは?
・どうして車にとって通信技術が大事になるのか?
①安全な自動運転を実現するには、3D地図データが欠かせない。むしろこれをどれだけ正確に作れるかがカギ。
②地図データは容量が大きいため、現在地⇒目的地までのデータをダウンロードするのみ。これでも大きいのでより広い帯域の通信網が必要になる⇒5Gが必要。
■感想
・色々言われているが、EV・自動運転・コネクティッドはもう止めることができない
・自動運転と広告は相性がいい。食事に行くために自動運転タクシーの料金を割り引いたり、とか。
・あと、現在でもバスに広告が貼ってあるが、あれを液晶化して周りにいる人間の趣味嗜好に合わせた広告を出す、なんてこともできる。
・車に乗っている時間も大きいので、そこでも広告を出せる
・EVの充電はプラグだけでなく、非接触充電もあり得る。スマホみたいになる。