宮崎哲弥の作品一覧
「宮崎哲弥」の「教養としての上級語彙」「いまこそ「小松左京」を読み直す」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
本を読んで、語彙は少なくないと思っていたけれど、
宮崎さんの上級語彙シリーズ第三作目、
知らない言葉のオンパレードだった。
いや、知らないだけならまだまし。
誤用しているものを発見した。
[69]おもむろに 【徐に】
[70]やおら
だ。
どちらも意味は「ゆっくりと」。確かに徐々に ということばもある。
いや、そもそも おもむろに を徐に と書くことも知らなかった。
さらにやおら。
いきなり、みたいな意味と思っていた。
「やおらビオラ」は、ビオラがいきなり入ってくること、語呂がいい、
なんて思ってた。違った。
[198]耳触り と 耳障り の違いも知らなんだ。
いや、違う、耳触り なんて言葉自体知らなかった。
「耳触りがよい」そんなことばづかい、あるんだ。
ちなみにこのPCでは耳触りは「みみさわり」、耳障りは「みみざわり」、だ。
冒頭NHKドラマ「舟を編む」の 嘆息 涕泣 嗚咽 慟哭 の例が出ている。
主人公池田イライサの泣く様子。 涕泣 は読めないな、、
ゴジラ-1.0も。ここでの会話の「些事」はわかるが、鑑ているときに気づいたかどうか。
言葉は楽しい。奥が深い。まだまだだ。
序章語彙を増やすことは、世界の解像度を上げること
語彙を増やすということは、世界に対する認識の解像度を上げるということに他ならない。単に「泣いている」としか認識できなかった人と、段階ごとに「嘆息している」「涕泣している」「嗚咽している」「慟哭している」と認識した人とでは、状況の見え方が違う。
第1章恋する気持ちが タユんじゃった
内面の動きを表現する35語① [001] ほうし【放恣/放肆】 [002] てらう【衒う】 [003] てらいのない【衒いのない】 [004] くれなずむ【暮れ泥む】 [005] なずむ【泥む/滞む】 [006] こうでい【拘泥】 [007] あたら【可惜】 [008] おしむらくは【惜しむらくは】 [009] たゆむ【弛む】 [010] うむ【倦む】 …など
第2章最初の結婚は 三カ月でサテツしたわ
生きていると遭遇する出来事、直面する事態を表す35語 [036] しっこく【桎梏】 [037] さてつ【挫折】 [038] きぐう【奇遇】 [039] たまさか【偶さか】 [040] くしき【奇しき】 [041] くしくも【奇しくも】 [042] きえん【機縁】 [043] いっさいならず【一再ならず】 [044] しっしょう【失笑】 [045] しつねん【失念】 …など
第3章あなたにミモヨモナク 恋い焦がれてたから
人の行為の様子やその結果を示す36語 [071] きゅうへい【旧弊】 [072] どうもく【瞠目】 [073] かつもく【刮目】 [074] ちしつ【知悉】 [075] ふえん【敷衍】 [076] そうさい【相殺】 [077] しょうさつ【笑殺】 [078] ちょうたんそく【長嘆息/長歎息】 [079] ちょうたん【長嘆/長歎】 [080] かぶりをふる【頭を振る】 …など
第4章次のオウセが 待ち遠しい
物事の性質、状況を簡潔に伝える36語 [107] おうせ【逢瀬】 [108] きぬぎぬ【後朝】 [109] たんてき【端的】 [110] さらとい【更問い】 [111] ねどい【根問い】 [112] まどお【間遠】 [113] しょくげん【食言】 [114] げんをはむ【言を食む】 [115] おおぎょう【大仰/大形】 [116] 所在無い【しょざいない】 …など
第5章またオザナリの優しい 言葉でごまかすのね
行為を端的、簡潔に表す41語 [143] しょき【所期】 [144] しょき【庶幾】 [145] あららげる【荒らげる】 [146] いたみいる【痛み入る】 [147] なをはせる【名を馳せる】 [148] はせる【馳せる】 [149] な・にし・おう【名にし負う】 [150] おとにきく【音に聞く】 [151] わるびれる【悪怯れる】 [152] おくする【臆する】 …など
第6章雨の日は相合傘に シクなしね
事態、感情、能力などの性質を伝える40語 [184] べして【別して】 [185] ざんじ【暫時】 [186] ところせし【所狭し】 [187] いちせいめん【一生面】 [188] しんせいめん【新生面】 [189] しゃだつ【洒脱】 [190] しょうしゃ【瀟洒】 [191] しゃぜん【洒然】 [192] しくはない【如くは無い】 [193] しくなし【如く無し】 …など
第7章もうボーガ! うっとり夢心地!
内面の動きを表現する27語② [224] じしつ【自失】 [225] ぼうが【忘我】 [226] ほうしん【放心】 [227] むしんする【無心する】 [228] ゆきなやむ【行き悩む】 [229] しょくぼう【嘱望/属望】 [230] さだめし【定めし】 [231] いを強くする【意を強くする】 [232] いわずもがな【言わずもがな】 [233] めはしをきかす【目端を利かす】 …など
Posted by ブクログ
すごくおもしろかった。
こういう、自分の頭でわかるかわからないかくらいの難しさの本を読むと生きてるって感じがする。
宮崎哲弥さんの著作は若い頃少し読んだことがあった。あんまり覚えてないけど。
今回の本は難しい漢字にはふりがなをふり、普段、馴染みの薄そうな言葉は懇切丁寧に説明してくれている。
意外と、間口を広く取ろうとしている本なのかもしれない。
わたしは、ロマンチック・ラブ・イデオロギーが骨の髄まで染み込んでいるので、(宮崎さんの言う)常識の範囲内で理解しようとすることしかできないけれど、こういう見方もあるんだと勉強になる。
途中、この論の展開だとニーチェ出てくるかな、と思っていたら、次のページで出てきたので「YES!」となった。