作品一覧

  • 「移民国家」としての日本 共生への展望
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    1巻990円 (税込)
    私たちの周りでは当たり前のように外国人たちが働き,暮らしている.もはや日本は世界的な「移民大国」となっている.しかし,その受け入れは決してフェアなものではなかった.雇用,家族形成,ことば,難民……彼ら彼女らが生きる複雑で多様な現実を描き,移民政策の全体像と日本社会の矛盾を浮き彫りにする.

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  • 外国人の子ども白書【第2版】――権利・貧困・教育・文化・国籍と共生の視点から
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    1巻2,200円 (税込)
    現代日本における「外国につながる子ども」の現状と支援の課題が一冊でわかる画期的な入門書。 第2版では、パンデミックが外国人の子どもの生活に及ぼした影響、入管政策の変化などに対応し、索引の付加、新節の追加、資料や数値データのアップデートを行った。
  • 新版 外国人労働者受け入れを問う
    3.5
    1巻638円 (税込)
    2018年末の改定入管法により、外国人労働者の受け入れ拡大が進められている。だが、そこでは彼らは労働力として扱われ、人として受け入れる視点が欠けている。移住女性の状況やヘイトスピーチの問題などにも目配りしながら、いま日本で暮らす、そして新たにやって来る外国人と共に生きる多文化社会への途を考察する。改定法を踏まえて見直した新版。

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  • 自殺論
    4.8
    1巻1,650円 (税込)
    自殺は個人的気質の結果か、それとも社会的事実か? 十九世紀ヨーロッパにおける自殺率の統計を仔細に分析し、自殺を「自己本位的」「集団本位的」「アノミー的」「宿命的」の四タイプに分類。 生の意味喪失や疎外感など、現代社会における個人存在の危機をいち早く指摘した、近代社会学の礎となる古典的名著の完訳。
  • とことん考える 人口減
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    1巻220円 (税込)
    日本の人口は2008年の1億2808万人をピークに減り始めていて、国立社会保障・人口問題研究所は、2048年には1億人を割り込むと推計している。このため政府は2014年6月、「50年後に1億人程度の安定した人口構造」を目指すという基本方針を決定したが、そもそも人口減は問題なのか。本当の問題は、高齢者が多く、生産年齢人口が少なくなる人口構成ではないか。女性が子どもを産むことを躊躇する社会環境ではないか。こうした視点から、「人口減」を考えてみた。本書は週刊エコノミスト2014年9月2日号の特集「とことん考える人口減」を電子書籍したものです。  主な内容は以下のとおり ・2040年代人口1億人割れの日本 ・インタビュー ここが問題!ニッポンの現状 出生率の低い東京へ若者が集中 増田 寛也 「産めない」が年間20万人の異常 野田 聖子 ・歴史は教える 近視眼的政策が招く人口問題 ・どうなるニッポン1 低成長でGDPは減る? ・どうなるニッポン2 地方自治体は消滅の危機? ・どうなるニッポン3 移民の受け入れは進む? ・歴史は教える スウェーデン社会政策の源流 ・どうなるニッポン4 年金、医療保険は維持可能? ・どうなるニッポン5 フランスをまねると出生率増? 家族政策の基礎も違う ・どうなるニッポン6 人手不足は深刻化する? 労働の担い手に進化するロボット ・どうなるニッポン7 コンパクトシティーうまくいく? ・歴史は教える ローマ帝国衰退とは無関係

ユーザーレビュー

  • 自殺論

    Posted by ブクログ

    何事も自明とせず、あらゆる観点から分析命題を立てて、統計を駆使して解明していく緻密さ、社会の集合的傾向を安易に個人の価値観や精神論に帰さず実在するモノと同等に捉えて科学的に追究する姿勢など、近代社会学の古典としての偉大さを感じる内容。
    それに加えて、解説で言われている、
    「近代社会における個人の存在条件とこれをめぐる道徳意識の変化にかんする透徹した認識」「統合的個人の存立の危機の諸相についての指摘」「危機にある近代社会の再組織化にむけての情熱をこめた訴え」、さらに加えて細かくは、宗教の個人にとっての意義・影響とその変遷、女性の社会進出や男女平等に関する先見性のある将来展望など、幅広い観点で著者

    0
    2025年09月15日
  • 自殺論

    Posted by ブクログ

    初版から40年も経過した書物に、これほど現代に通ずる普遍的な事実の気づきや共感が得られると思っていなかった。データという事実をベースに、起こりうる事象を満遍なく回収し思考することで、読者の疑問を払拭しながら、自殺を①自己本位的自殺②集団本位的自殺③アノミー的自殺の3種類に見事に分類していた。(背表紙では④宿命的自殺も含めていたが、本書からは読み取れず。)


    正直、回りくどい言い回しや難しい表現も多く、読み解けていない部分も存在していると思う。しかし、個人と社会(家族、戦争、宗教、政治、同業組合などに絡めて)の関係性がもたらす自殺への結末を、宗教、哲学、道徳的な要素と一緒に考えることができたの

    0
    2025年01月19日
  • 自殺論

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    社会科学の原点のような本で、自殺率の高い国と低い国の違いは一体何なのかを解明していく本。

    結論から言ってしまうと「宗教の違い」で同じキリスト教でも自己責任論の強いプロテスタントのほうがカトリックよりも自殺率が高い傾向があるとのこと。

    自殺率と宗教には強い相関性があって自殺を明確に禁じるイスラム教は低く、無宗教が最も高いというデータもあるそう…

    日本は閉鎖的な社会だから自殺率が高いんだ!と言われますが原因はそこだけじゃなくて日本人の宗教観の薄さにもあるのもしれませんね…

    とても面白かったです! 

    0
    2021年11月23日
  • 自殺論

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    自殺って何なんだろうと、この度、読むことにした。


    19世紀末のヨーロッパに増加した自殺について、社会現象として各国各都市のデータをもとに、考察している。
    なんで昼間に自殺が多い?なんで都市に多い?なんでプロテスタント教徒に多い?なんで離婚した男性に多い?殺人との関係から言えることは?

    120年以上前のヨーロッパなんて、全然違う社会だと思っていたけれど、今の状況についての説明ともなる部分が多く、興味深かった。自殺、という行為が、人間の生と死という時代や文化を超えた普遍的なものであるからでもあると思った。これまでの人間社会の中で「自殺」の持つ社会における意味や価値がどのように変化してきたか、

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    2020年08月01日
  • 自殺論

    Posted by ブクログ

    19世紀末に書かれた社会学の教科書的存在。今ならこのレベルの統計分析を用いての論文は大学生でも書き上げられるような気もするが、その時代に手法として確立させ、実証に基づく今日の社会学の基礎を築いた功績は大きい。

    本書は社会構造的に〝必ず一定の自殺者が存在する“という点に着目し、自殺の定義から、死に方、性別、年齢、時期、宗教、エリアや職業による違い、犯罪との相関や文化的背景など多様な分析を試みて、社会現象としての自殺を明らかにすると同時に、自殺を通して社会を明らかにした。

    自殺をすれば、当然ながらその人は社会から消える。しかし、また違う個人が同じように自殺する事で、同じ社会の同じ属性であれば、

    0
    2025年01月03日

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