金田信一郎の作品一覧
「金田信一郎」の「失敗の研究 巨大組織が崩れるとき」「つなぐ時計―吉祥寺に生まれたメーカー Knotの軌跡―」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
ー21世紀、巨大企業は極めて難解な設問を突きつけられている。正しい道を歩むには、大きなリスクが待ち受ける。そこから逃げるには、縮小解体か、あるいは不正しか選択肢はない。
多くの大企業は、リスクに挑戦すると言うだろう。ならば、巨大企業の利点を発揮できるように、社内の設備と資金を解放し、人材を縦横無尽に交流させ、失敗に寛容でなければならない。
第II部で見たような巨大企業の病を抱えた硬直的な組織のまま、目標だけを命じていれば、中間層は見て見ぬふりをして下に指示を投げ、最後は現場が追い込まれて、不正に手を染めることになる。現在の巨大企業が頻発している不祥事は、ほぼすべて、組織的な問題に端を発している。ー
不正を犯す巨大企業の類似点、肥満化、迷宮化、官僚化、ムラ化、独善化、恐竜化を6つの病として分析している。
誰もが知っている巨大企業を扱った本作の恐ろしさは、これらの病が、われわれ消費者の命、健康、生活、未来、信頼、安全、自由をことごとく蔑ろにしている点だ。
この許すべからざる罪はいかにして犯されたのか、またその代償は何なのか、もっともっと多くの研究がなされて然るべきだと思う。