ミッションリーダーシップについて非常にわかりやすくまとめた本。
中央集権からミッションリーダーシップへ。
・昔の軍隊は中央集権による組織運営だった。
・なぜなら帝国軍同士の国対国の戦争が多かったから。総合で敵国に勝つために最初に計画を立てて、それを遂行することが求められる。
・ところが近年、戦争
...続きを読むのあり方が変わってきた。
・国同士の戦いは少なくなり、対テロリストや対ゲリラの戦い。
・事前に想定していた通りに計画が進むことは少なく、現場で起こる不確実な事態に対応していかなければならない。
ミッションリーダーシップとは
・3つの要素で構成される。
・ビジョン=達成したい夢。分かりやすく明確に示す
・ミッション=達成していくために一つ一つ達成していく必要があるステップ
・リーダーシップ=リーダーが示すべき言動
ミッションを明確にする意味
・戦場では「明確なミッション」がなければ死ぬ。
・なにをすればいいか分からない状況では、兵士はパニックに陥り動けなくなってしまう。
・逆に何をすればいいかが明確であれば、死ぬかもしれない状況でもパニックになることなく動くことができる。
アポロ計画
・ケネディが宣言したことで大きく動いた。
・明確なミッション「10年以内に人類初の月面着陸を成功させる」
・期限が明確、分かりやすく、皆がモチベーとされるもの。
・そのためのミッションを明確にして任せていく。
・清掃員「私は掃除をすることで、ロケットを月に飛ばしているのです」
福島のハイパーレスキュー隊
・原子力発電所に放水をするミッション
・ビジョンは日本の平和と安心を守る。
・ミッションとして「危険と可能性を見極める」「海水をプールに放水するチーム」「危険水域に達しないかを判断するチーム」
・特に3つめのミッションがあったことで成約が明確になった。逆に成約が曖昧であればパフォーマンスが落ちる。
・「毎時20〜40mシーベルト」という曖昧な基準だと30mを越えたあたりでみんなパニックになる。
・「毎時30mシーベルト未満」という明確な基準にしたことで、越えるまではパフォーマンスを出し切ることができる。
・ビジネスでも一緒。「予算は30万までなら自由に使っていい」と明確に基準を設けることで、自由を作ったほうがパフォーマンスは上がる。