作品一覧

  • 金利を考える
    3.9
    1巻935円 (税込)
    住宅ローンや消費者金融、銀行預金に個人向け国債。私たちの身の回りには「金利」があふれている。「低金利だから円安になる」「金利を上げると不景気になる」といったニュースも、毎日のように聞こえてくる。これらの「金利」はお互いにどんな関係があって、それぞれの金利はなぜ/どうやって決まるのか。金利が動くと私たちの生活に何が起きるのか。金融政策の第一人者が、身近な事例をもとに根本から解き明かす。お金と社会を見る目が変わる、実践的経済学の書。
  • 経済の大転換と日本銀行
    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    金融危機後,多くの国で金融政策運営に大きな変化が生じた.なかでも「異次元の緩和」を進める日本銀行は突出している.この政策には,巷間言われるような効果があるのか.どのようなリスクが社会にもたらされるのか.大転換が進む日本経済にとっての真の課題とは何かを見定めながら,中央銀行のあり方を再考する問題提起の書.

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  • 人の心に働きかける経済政策
    3.7
    1巻946円 (税込)
    感染抑止のために行動変容を促す国民の心への働きかけと,デフレ脱却を目的とした人々の期待への働きかけ.この二つの「働きかけ」は,背景とする人間観(と経済学)が違う.行動経済学の成果を主流派のマクロ経済学に取り入れた公共政策を,銀行取付,バブル,貿易摩擦,日銀の異次元緩和などを題材に考える.

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  • 金利と経済―――高まるリスクと残された処方箋
    4.3
    1巻1,980円 (税込)
    生きた題材をもとに、日銀金融研究所長などを歴任した第一人者が、景気、成長と利子率の関係を検証した、いま最も読まれるべき経済書!金利操作に期待されるのは、「トレンドへの働きかけ」か、「経済の安定化」か。
  • 日本銀行
    4.0
    1巻880円 (税込)
    二〇一三年春、ついに「リフレ派」が日銀の執行部の中核を占めることになり、量的・質的金融緩和が採用された。これは本当に日本経済の復活をもたらすのだろうか。そもそも日銀は日々何をしている組織なのか。その業務の実態や金融政策の変遷などを、日銀OBで金融政策の第一人者がていねいに分かりやすく解説。アベノミクスで脱デフレに向けて大きく舵を切った日銀は、中長期的に金融システムを安定させていくことが可能なのだろうか―その多難な前途を考察する。

ユーザーレビュー

  • 金利を考える

    Posted by ブクログ

    なかなか含蓄のある本で、サラ金の話とかサブプライムとか、面白いのですが、金利について考えているかというと、よもやま話、という気もします。

    0
    2025年06月30日
  • 金利を考える

    Posted by ブクログ

    金融機関に勤める人間として、金利というテーマに向き合う機会にすべく挑戦。結果として、全てを理解できたわけではなかったが、金利という特殊な数字が社会不安や動向に助長されて複雑に機能する値であることは理解した。団体信用生命保険を悪用したサラ金の例や、質屋金融の貸し手としての安全性、住宅価格の値上げを前提としたサブプライムローン問題の本質から、2024年8月の株価大暴落に至るまで、新しい学びを得ることができた。基本的に金利とは、経済の儲けを生む力を反映する数字である一方、住宅ローンや消費者金融など、別の原理で動く金利も存在する。サブプライムローン問題の本質は、レッドライニングと呼ばれる、米国の公民権

    0
    2024年12月01日
  • 人の心に働きかける経済政策

    Posted by ブクログ

    メインストリームの経済学は、人間をコンピューターのように、現在、将来の利益と損失を正確に計算して行動するという仮定の基で作られているとのことです。
    でも、実際はそんなことでは全然なくて、いろいろと人間らしい判断をして、間違った選択もいっぱいしています。
    なので、経済政策では、そういう人間らしさを考慮した行動経済学の知見を活かすことが大切だとのことです。

    物価の安定という中央銀行の第一の使命ですが、
    これは2つの考え方があって、ひとつはインフレ率が2%などと一定の水準でいること、
    もうひとつは昔のFRB議長のグリーンスパン氏が云う人々が物価について何も心配せずに暮らしていること、ということです

    0
    2024年05月18日
  • 金利と経済―――高まるリスクと残された処方箋

    Posted by ブクログ

    中立金利とはなにか、という本。とても分かりやすくて勉強になった。今年一番良かった本かも。ちょうどいまのような、利上げがいつまで続くのか見えない環境にこそ指針としての中立金利、改めて手にとる価値のある本だと思う。
    金融緩和は所詮需要の先食いでむしろ中立金利を押し下げている、という議論は刺さる。QEは市中銀行から国債を買い取っているが、これは市中銀行の日銀当座預金が増えているだけであり、単に国債から当座預金へと変換を行っているに過ぎず国民にお金を配っているわけではない。よって、それをもって(家をもう一棟買ったりと)人々が追加的な需要に走るわけではない。むしろ先食いする分同じ金利で得られる需要は減る

    0
    2022年10月24日
  • 金利と経済―――高まるリスクと残された処方箋

    Posted by ブクログ

    元日本銀行金融研究所所長にして、前副総裁が噛みついていた人。翁・岩田論争について、20年かかって、しかも社会実験により正否が判明したことは不幸だった。岩田副総裁を選んだ安倍総理の責任は重たい。

    0
    2018年06月03日

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