吟鳥子の作品一覧
「吟鳥子」の「きみを死なせないための物語」「架カル空ノ音」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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架カル空ノ音 中 の感想
作者の初期作品です。
今回、大幅な加筆修正を加えた完全新装版三冊(上・中・下)として復刊されました!
ファンとしてとても嬉しいし、できるだけたくさんの人に読んでもらいたいです。
自分が初めてこの作品を読んだのは高校生の時でした。
この巻でも古鳥人類たちはみんな個性的で美しい。人間の方も役者が出そろってきたよう。
中巻は過去のリヴァー視点が多く、読んでいて苦しかった。運命は過酷。リヴァーもベアも、幸せになってほしい、報われてほしいと祈らずにはいられない。
彼らは滅ぶ運命なのか?
彼らが最後に選ぶ道を、下巻で見届けたいと思います。
魅力的な世界観を持つ作品
よく練られた世界観と少年少女の成長過程が非常に魅力的です。
世界観としてはディストピアに近い感じ。「愛」が猥雑なものとされる世界観の中で、愛することの美しさ、醜さの両面に主人公たちが向き合っていく姿が、見ていて苦しくもあり、愛おしくもあります。また、他者との交流の中、自分と他者の命の価値について深く考え、答えを見つけていくのですが、その過程がなんとも切なく美しい作品です。
作品では、途中、衝撃の事実が発覚します。多く語られない部分もあり、読んでいる最中はどういうこと?となるシーンもあるのですが、結末を知ったうえでもう一度読むと、「ああ、そういうことか」と腑に落ちる場面がいくつかあり