• きみを死なせないための物語 1

    魅力的な世界観を持つ作品

    よく練られた世界観と少年少女の成長過程が非常に魅力的です。

    世界観としてはディストピアに近い感じ。「愛」が猥雑なものとされる世界観の中で、愛することの美しさ、醜さの両面に主人公たちが向き合っていく姿が、見ていて苦しくもあり、愛おしくもあります。また、他者との交流の中、自分と他者の命の価値について深く考え、答えを見つけていくのですが、その過程がなんとも切なく美しい作品です。

    作品では、途中、衝撃の事実が発覚します。多く語られない部分もあり、読んでいる最中はどういうこと?となるシーンもあるのですが、結末を知ったうえでもう一度読むと、「ああ、そういうことか」と腑に落ちる場面がいくつかあり...続きを読む

    #切ない #感動する #深い

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