草薙厚子の作品一覧
「草薙厚子」の「いったい誰を幸せにする捜査なのですか。 検察との「50日間闘争」」「大人たちはなぜ、子どもの殺意に気づかなかったか?」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
単純に、ただただ面白かった。
未成年で世間を揺るがすような罪を犯した少年少女は「愛着障害」と言われるけれど、実際は何かしらの発達特性を抱えていた。
印象的だったのは、ある殺人を犯した少女Aの言葉。
「遺族の気持ちを考えたことがなかった。怒ったりするのは、生活上の不便さから生じると思っていたが、喪失そのものが怒りや悲しみにつながっていると知り驚いた」
通常の少年院のような「反省しなさい」という教育では全く意味をなさないんだなと改めて実感。
人が死ぬことの悲しさという当たり前の感覚が欠如することもあるんだなあという衝撃がある一方、「発達特性、グレーゾーン」って誰が決めた基準なの?そもそも通常って何?という基準への疑問も湧いた。
日本だけでなくアメリカの事例(フロリダ州の銃乱射事件)も取り上げて、行うべきは銃規制なのか精神疾患対策なのかの論点にも言及している。
すごく面白いけれど、著者も警笛を鳴らしているように、伝え方は気をつけなきゃいけないと思った。
発達特性が、様々な環境要因と相待って、世間を揺るがすような殺人を助長することになる可能性はある。けれども発達特性=殺人者ではない。
この辺の理解は、頭では理解していても価値観レベルでの理解はなかなか難しい部分もありそうだと思った。
犯罪心理、教育、発達障害に関心がある人は絶対面白いと思う。