作品一覧

  • アベノミクスで国債暴落、ハイパーインフレは起きるか(朝日新聞オピニオン 日本がわかる論点2016)
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    異次元緩和を華々しく打ち出してから2年後の2015年4月、日銀は2%というインフレ目標の達成時期を1年以上も先延ばしした。効果がはっきりしないまま、緩和水準を引き上げる方針も示されている。さらに、2%のインフレが達成されたあとの「出口政策」の際は大きな経済的混乱が予想される。そのとき、国債価格は暴落しないのか。物価が数倍に跳ね上がるハイパーインフレ(超インフレ)は起きないのか。アベノミクスの効果と副作用を検証する。 『朝日新聞オピニオン 日本がわかる論点2016』(2015年11月6日発売)所収
  • アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論
    3.8
    1巻999円 (税込)
    「日本経済が良くなるなんて思っていなかった、でもやるしかなかった」(日銀元理事)。史上最悪の社会実験「アベノミクス」はなぜ止められなかったか。どれだけの禍根が今後襲うか。水野和夫、佐伯啓思、藻谷浩介、翁邦雄、白川方明ら経済の泰斗と総合的に検証する。
  • 世界の未来 ギャンブル化する民主主義、帝国化する資本主義
    3.3
    1巻760円 (税込)
    資本主義とグローバリズムが民衆を収奪し、ポピュリズムと分断、憎悪が世界を暗雲のように覆う……。民主主義が機能不全を起こす中で、歴史的転換期に入った現代社会。不確実な未来を見通すための確たるビジョンを提示する。これが「世界の知性」の答えだ!
  • 日本「一発屋」論 バブル・成長信仰・アベノミクス
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    1巻799円 (税込)
    日本人とは、高度成長の「一発屋」なのか? アベノミクスはひと言でいえば「バブル」政策。かつての栄光を忘れられない「一発屋芸人」が夢再びと「新たな一発」に賭ける姿と重なる。引き返せない異次元緩和、不穏な世界経済。このいやな予感の先にあるものは。
  • 日本銀行「失敗の本質」(小学館新書)
    4.3
    1巻924円 (税込)
    黒田日銀はなぜ「誤算」の連続なのか? 「異次元緩和」は真珠湾攻撃、「マイナス金利」はインパール作戦、「枠組み変更」は沖縄戦に通じる――。 「誤算」と「迷走」を重ねる黒田日銀の金融政策は、かつての日本軍の失敗を彷彿とさせる。 組織論の観点から見ても、「あいまいな戦略目的」や「短期決戦志向」「属人的な決定プロセス」など、両者は驚くべき相似をなす。 だとすれば、その行き着く先は「第2の敗戦」ではないのか――。 いち早くアベノミクスに警鐘を鳴らした朝日新聞編集委員が、間違った金融政策を修正できない政府・黒田日銀の問題点を浮き彫りにする。 「メディアも有識者も経済界も、この政策をまったく批判しなくなったら、それはまるで戦時中の大政翼賛会のようなものだ。あまりに無謀な太平洋戦争を引き起こした戦争責任は時の政権や軍部にある。だとしてもそれを無批判に受け入れ、時に支持したメディアや有識者たちにも責められるべき点が多々ある。 批判を許さない抑圧的な体質も、都合のいいことしか説明しない、させないという大本営発表的な手法も、戦前や戦中に通じるもののように思える。私たちは今、相当に危なっかしい時代の淵に立っている。」(プロローグより抜粋)
  • 米国の利上げは世界経済にショックを与えないか(朝日新聞オピニオン 日本がわかる論点2016)
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    米国がリーマン・ショックから7年間続けた「ゼロ金利」を終了しようとしている。これまでは米国の大規模な金融緩和が世界中にドル資金を大量供給してきたが、その供給ルートが断たれれば、支えがなくなった世界経済は収縮してしまう、と心配する声が金融市場には少なくない。一方で異常なレベルの金融緩和が長びけば、いびつなマネーの流れが逆流を始めたり、決壊したりする恐れもある。米国は利上げできるのか。世界はそれに耐えられるのか。 『朝日新聞オピニオン 日本がわかる論点2016』(2015年11月6日発売)所収

ユーザーレビュー

  • アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論

    Posted by ブクログ

    禁じ手と言われる異次元金融緩和や、財政ファイナンスを政府と日銀がグルになって10年以上の長きにわたって施行した結果、この国の財政はほとんど修復不可能な領域にまで達してしまった。
    そのツケは、未来の国民に残されている。責任を取るべき一人は死亡し、もう一人はのうのうと退職後の生活を謳歌している。許されることではない。

    0
    2025年10月28日
  • 日本銀行「失敗の本質」(小学館新書)

    Posted by ブクログ

    2013年-異次元緩和は成果を挙げられず、時間の空費
    追い詰められ、2016年01月マイナス金利・・・不評だが
    2019年01月黒田総裁 人口減少・高齢化潜在成長率低下
    「長期化リスク」を否定していた

    「失敗の本質」
    ①曖昧な戦略目的   「デフレ脱却」とはなにか?
    ②短期志向の戦略立案 「2年で達成」
    ③空気の支配・非科学的思考「アベノミクス成功」連呼
    ④進化しない戦略    代案なき政策の長期化
     敗北の想定はあり得ない 精神主義の悪弊
    ⑤属人的な決定プロセス リフレ派に席捲
    ⑥修正されない組織とりあえず現状維持 失敗を認めず
    ⑦結果よりプロセス重視 やった感よりやってる感
    ⑧言葉を奪っ

    0
    2019年05月01日
  • アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論

    Posted by ブクログ

    アベノミクスの名の下、リフレ派がやりたかった事は政策では実を結ばず、結局はコロナやウクライナ、ガザといった世界の不安定化によって目的に向かいつつある様な感覚がある。日本一国ではどうしようもなかったと考えると忸怩たる思いがある。

    金融緩和の代償として背負った一層の財政不健全。
    日本国債が潮を引くように買い手が付かなかった時、この国はどうなるのか。その潮目を体験して初めて後の世代への贖罪となるのかもしれない。潮目を延命させるのは正に無責任であるように思う。

    所で黒田前日銀総裁は退任後これほど短期間に私の履歴書の執筆を引き受けたのだろう?
    もしかすると後に成れば成る程自らの政策の粗が晒されるのを

    0
    2024年01月14日
  • アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論

    Posted by ブクログ


    アベノミクスの名付け親である朝日新聞記者原真人が、
    13人の論客と、アベノミクスの功罪について語り切る。
    原はもともとこの経済政策を揶揄して「アベノミクス」と表現したのだが、
    後にこれは政策を礼賛する言葉になっていったという皮肉。
    失われた20年を30年にし、財政をさらに悪化させ、官僚の役割を破壊し、
    円安で国力を失い、、アベクロの政策のダークサイドが浮き彫りになってくる。

    唯一の光明は株価の上昇。
    もっとも安倍元首相はそれだけを狙っていた節がある。
    株価が上がってもほとんどの国民には何の関係もないのだが、
    資産家が喜び、何となく日本全体の雰囲気だけはよくなる。
    これには成功した。

    しか

    0
    2023年12月19日
  • アベノミクスは何を殺したか 日本の知性13人との闘論

    Posted by ブクログ

    「失われた20年」を是正すべく歓呼の声を持って迎え入れられた「アベノミクス」は、後世に莫大なツケを残し壮大な失敗に終わろうとしている。

    かくいう私も当初はクルーグマンの提言に魅力を感じていたひとりではあるが。

    「アベノミクス」が危うい、目標達成が困難かもしれない状態になってからも株価が上昇したという成果のみを誇り、軌道修正をしなかった罪は限りなく重い。
    政府と日銀がタッグを組み、自らの政策について説明責任を果たさなくなり、軌道修正どころか意地になって大規模な金融緩和を進めてきたその姿は、金融政策の独立という側面からも異様な感じを受けざるを得ない。

    未だに2%のインフレ率が達成されていない

    0
    2023年11月26日

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