作品一覧

  • 愛して愛して愛してよ
    4.0
    1巻605円 (税込)
    地方のなんでもない町に生まれた少女、尾崎愛。 人見知りで口下手なため、不遇な学生生活を送りながらも、作家になることを夢見て東京で暮らし始める彼女は、愛を求めて、波瀾万丈の人生を経験することになる。 愛って、どこにあるんだろう? 愛って、なんだろう?
  • おきつねさまのティータイム
    3.7
    1巻649円 (税込)
    心休まる洒落た雰囲気の紅茶専門店マチノワでは、女の姿に化けた狐が紅茶を出してくれるという――。 実は、トウカという名で呼ばれる彼女、紅茶を淹れるのが苦手。客に紅茶をつくるのは、もっぱら尼子拓巳という青年の役割だった。 そんな店を訪れるのは、悩みやトラブルを抱えた客ばかり。お節介焼きのトウカと、そんな彼女に呆れつつもフォローする拓巳。いいコンビに見える二人だが、実は――。 これは、人を騙すことがきわめて下手な狐と、人を騙して生きてきた詐欺師との、嘘と紅茶にまつわる物語である。
  • わたしを追いかけて
    3.0
    1巻649円 (税込)
    尊厳死。 それは、自らの意思によって延命措置を受けずに、人間としての尊厳を保ちながら最期を迎えること。 実際に現代日本でも法制化の動きがあるが、孕む問題の大きさゆえに、法案の是非をめぐり、さまざまな議論が戦わされている。 そんな「尊厳死」を題材にした本作では、近しい者の死に直面する人々──OL、少年、医師、カウンセラーたち──の思い悩みながら生きる姿が、ときに切なく、ときに凄惨に描かれていく。
  • 金星で待っている
    4.0
    1巻671円 (税込)
    その日、人類は初めて金星人と遭遇した――。 僕は劇団の稽古場で、入団希望の女の子を面接していた。自らを 「金星人」 だと名乗る彼女は、印象的な瞳を輝かせながら自信たっぷりに言う。「どこからどう見てもそうです」。 弱りながらも、僕は彼女の入団を受け入れた。目の前で演じた即興芝居が抜群にうまかったから。けれど彼女の加入で、僕らの劇団、いや僕らの人生は大きく変わるのだった……。 小さな劇団を舞台に、夢を追いかける個性的な若者たちを鮮烈に描く、甘酸っぱさ満載の青春群像劇。
  • 幸せは口座に預けることはできません はみだし銀行員の業務日誌
    3.5
    1巻693円 (税込)
    失敗続きの日々にクビを恐れながら働く、新人銀行員カズマ。しかし、常識にとらわれないユニークな彼は、金銭トラブルを抱えて銀行を訪れる人の悩みを意外な方法で解決し、多くのお客たちを幸せにしていく――。
  • あの、一緒に戦争しませんか?
    4.0
    1巻693円 (税込)
    全国高校戦争学大会に参加している、埼玉政府首相の三田村涼花(高校一年生)は、河川敷に迫撃砲を設置している部員たちに演説をはじめた。「こ、今回の作戦の目的は、その……東京の勢力圏を荒川から隅田川まで押しやることです。小さな戦いですが……それでも、わたしたちにとっては、きっと……」 興味のなさそうな顔でそっぽを向いている仲間たちを見て、涼花はやけっぱちになった様子で、妙なことを口走った。「べ、べつにいいんです。話を聞いてもらえないのは慣れています。お弁当だって、トイレで食べています。わたし、友達いないから」 そして涼花は大きく息を吸い込み、瞳に眩い光を耀わせた。「皆さん、戦争をはじめましょう」
  • クロバンス戦記 ブラッディ・ビスカラ
    -
    1巻693円 (税込)
    革命勢力「黄金の地平」の一員である少年ビスカラは、クロバンス王国を変えるために、命を省みず戦っていた。憧れの指導者ラスカリナ、頼りになる同胞ベルナレット、部下のトルエノ、キネット・キトル……多くの少女たちとともに。のちの歴史家は言う。「ビスカラは英雄だ」と。しかし、若きビスカラの前に広がっているのは、普通の人間では耐えられないような血塗られた道だった……。人生ってやつは――、なまやさしいものじゃない。
  • 理想の彼女のつくりかた 第一稿 のはずがポンコツだなんて、そ、そんなバカなっ!
    3.3
    1~3巻693~715円 (税込)
    「すげー美少女とラブコメしたいっ!」。 きっかけは、そんなバカな願望だった。僕はノートに、他人には決して見せられないマジ妄想物語を書きつづっていた。すると突然、部屋の中に嵐が巻き起こり、気がつくと、空き地だったはずの隣に家が建っているのだった……。呆然としていると、その家の窓がガラリと開き、絶世の美少女がこちらをじっと見つめてきて……。そう、このとき僕は確信した。 物語には魔法がある──。 どうしようもないポンコツな美少女をめぐる、愉快な少年少女たちのスラップスティック・コメディ!
  • バンク! コンプライアンス部内部犯罪調査室
    3.5
    1巻693円 (税込)
    全国に数多くの支店をもつメガバンク、東協名和銀行。新入社員の有村麻美が配属されたのは、表沙汰にはならない数々の不正を追究する 「コンプライアンス部内部犯罪調査室」。そこには、仕事はできるもののファッションセンスが壊滅的な八代主任や、頼りなさそうな中尾課長など、クセ者ばかりが揃っていた。 前途に不安を覚える有村だが、普通の企業では考えられないような事件が次々と起こり、激務の奔流に呑み込まれていくのだった――。 元銀行員の著者がリアルに炙り出す、銀行内部の驚くべき実情。銀行って……こんなに生臭いものなの……!?
  • 逃げろ。
    4.0
    1巻715円 (税込)
    地球に巨大な隕石が落ちてくる――。 救いのないニュースで、人間たちはパニックに陥った。街が狂気の渦に飲み込まれる中、僕はひとまず会社へ出勤してみる。しかし、そこで待ち受けていたのは、閑散としたオフィスと、血まみれの死体だった……。 明日をも知れぬ恐怖で次第に歪んでいく日常を潜りぬけ、僕は逃げる。途中で出会った、殺人犯の老人や、ひきこもりの無口な少女とともに、僕は逃げる。 空に光る隕石から。 そして避けられない運命から。

ユーザーレビュー

  • おきつねさまのティータイム

    Posted by ブクログ

    あらすじやタイトルから想像していた内容とはだいぶ違った。拓巳のいる世界がとてもシビアなもの。ファンジー設定にしては、なかなか現実的な話のような気もした。ただこの話はこれで終わりなのだろうか。それとも続編があるのだろうか。

    0
    2021年05月09日
  • 金星で待っている

    Posted by ブクログ

    良い話だった。 最後はほんの少し目が潤んだ。  
    劇団員の生きてる姿を見させてもらった。  
    特別なことは何もないけれど、自分のことを見失いそうになるけれど、ただやりたいことを精一杯やり遂げる、きっと未来は拓ける。   

    最後の金星人の行動の身勝手さにはさすがに文句が言いたくなるが、そこに目を瞑れば、とっても良いお話でした。

    0
    2012年11月09日
  • 逃げろ。

    Posted by ブクログ

    なかなかにリアルだった。
    つまりは何かとてつもない脅威によって、世の中が瓦解してしまったとき、世紀末と言っても過言ではないかのような、都市機能が失われ、秩序が崩壊したとき、そんな世界で人はどう生きるのか、何が変わり、何が変わらないのか、何を想い、何を想わないのか、そういうのを書きたかったのだろう。   
    色々なものから逃げていた。  形あるものないもの。  
    何か色々なことがあった。  でも……何も言えない。
    そんな中でも……
    確かにそこにはあった。二人はこんな世界で出逢い、惹かれ合った。  
    全部やり遂げました、と言った。  
    生きたのだ。生を全うした。  
    このクソッタレな世界で。  

    0
    2012年11月03日
  • 金星で待っている

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    夢追い人たちの甘酸っぱい青春群像劇.
    その日,人類は初めて金星人と遭遇した.
    小さな劇団で夢を追いかける個性的な若者たちを鮮烈に描く甘酸っぱさ満載.

    面白かった!
    ぐいぐい引き込まれていくね.

    主人公というか語りの「僕」の名前が途中まで分からない.
    「僕」が「君」に向けた語りに名乗りなんて必要がない.
    ということですね(知らんけど).

    しかしあれだ,
    「理想の彼女のつくりかた」を書いてた人と同じとは思えないな.
    こっち系の方が良いんじゃないか?
    ってくらい良かった.

    「金星人」だなんて「東京アンダーザブリッジ」系かと思った時期もありました.

    いやー,良かった.
    推すのです.

    0
    2012年06月30日
  • 金星で待っている

    Posted by ブクログ

    演劇の専門知識はなかったが、興味深く読めた。
    キャラ立ち、構成の丁寧さ、短い章立てによるテンポのよさ、どれもよかった。
    金星人との交流に少々の物足りなさもあったが、その分主人公の成長が全面に押されていて、とても前向きな気持ちになれた。
    素直に読める作品だと思う。

    0
    2012年06月02日

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