西村悠の作品一覧
「西村悠」の「神様の言うとおりっ!」「二四〇九階の彼女」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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ラノベ
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小説・文芸
ラノベ
Posted by ブクログ
あーこれはイイ!
感動したあ。
小説家になる夢を諦め、かといって就職もうまくいかない大学生の主人公が高校時代の憧れの先輩に頼まれてギャルゲーを作ることになるという、いかにもラノベっぽい物語。
でもここにはホンモノの創作の、しかも商業創作の苦しみと熱と想いが籠もっている。
その想いの強さに泣きたくなる。
いや、イイ話だなあ。
ゲーム制作は予定通りいかないトラブルの連続で、それでもより面白くしようと頑張るしかなくて、そんな登場人物たちの姿にある種の憧れと羨ましさと郷愁を感じた。
多分自分の中にこういう世界への憧れがあるんだ。
個人的ハイライトはラスト近く、どうしようもないトラブルに仕事を投げ出した主人公に同僚が怒鳴り込んでくる場面。
「負け戦だと思っても、少しでも面白くなるように全力尽くすんだ。ムリだと分かってても最後の一分一秒まで戦うんだよ!」にはグッと来た。
「お前の居場所はもうあの会社にはねえ。でもな、センはお前が逃げた後も1人で戦っている。まだお前を待っている。お前がメインライターだって言い張ってるんだよ」
これは泣ける。
誰かに信頼され待ってもらっているということのどれほど嬉しいことか。
ましてやそれが憧れの先輩なら、それで力が出なかったら、それはもう男じゃないでしょう。
この物語には決してミラクルでハッピィな展開があるわけではないけれど、これほど心が震える物語は久しぶり。
うん、面白かったあ。