小説・文芸 - 朝日新聞出版作品一覧

  • 最貧困シングルマザー
    3.1
    『最貧困女子』が話題の著者による問題作!! いまや働く単身女性の3人に1人が貧困といわれる日本。虐待、DV、うつの末、貧困の蟻地獄に堕ち、出会い系サイトで売春するシングルマザーの実態に迫った、衝撃のルポルタージュ。途方もない孤独感と絶望感の中で、母親たちは出会い系に「救い」を求めていた――! 「格差の中間にいるあたしたちが、彼女たちを知らなきゃと思う。明日は我が身かもしれないのだし」――(室井佑月さん)
  • ニッポン人脈記1
    -
    この先、日本はどこへ向かおうとしているのか……。さまざまなテーマを「人脈」から解き明かす、朝日新聞夕刊同名連載の文庫化。表題「女が働く」のほか、「『国家再建』の思想」「社長たちのアメリカ」など、主に、女性・政治・経済を中心にまとめた第1巻。
  • 記憶喪失になったぼくが見た世界
    4.1
    18歳の美大生が交通事故で記憶喪失になる。それは自身のことだけでなく、食べる、眠るなどの感覚さえ分からなくなるという状態だった――。そんな彼が徐々に周囲を理解し「新しい自分」を生き始め、草木染職人として独立するまでを綴った手記。感動のノンフィクション!

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  • 明日があるさ
    3.6
    少年犯罪、家族のあり方、教育問題、本や映画や音楽、少年時代の思い出など、家族をテーマに作品を書きつづける直木賞作家・重松清の原点がわかる著者初のエッセー集。現代社会を生き抜く少年少女と悩める大人たちへの、温かいメッセージ。

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  • ハイウイング・ストロール
    4.0
    陸も海も重素雲で覆われてしまった地球。人々は、かつて高地だった「島」に住み、空中を漂う「浮獣」を狩り、その製品に頼って暮らしている。15になる不良少年リオは、無理やりその「浮獣ハンター」にスカウトされた。年上の女性ハンター、ジェンカに鍛えられ、やがて訪れた充実の日々。最強の獲物を狙うという二人の夢も膨らむ。だが、この世界が重い秘密の上に成り立っていることはまだ知らない。
  • f 植物園の巣穴
    3.8
    『家守綺譚』『沼地のある森を抜けて』の著者が動植物や地理を豊かにえがき、埋もれた記憶を掘り起こす長編小説。 月下香の匂ひ漂ふ一夜。植物園の園丁がある日、巣穴に落ちると、そこは異界だった。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、愛嬌のあるカエル小僧、漢籍を教える儒者、そしてアイルランドの治水神と大気都比売神……。人と動物が楽しく語りあい、植物が繁茂し、過去と現在が入り交じった世界で、私はゆっくり記憶を掘り起こしてゆく。自然とその奥にある命を、典雅でユーモアをたたえた文章にのせてえがく、怪しくものびやかな21世紀の異界譚。
  • ふくわらい
    3.7
    書籍編集者の鳴木戸定。彼女は幼い頃、紀行作家の父と行った旅先で特異な体験をする。不器用に生きる定はある日、自分を取り巻く世界の素晴らしさに気づき、溢れ出す熱い思いを止めることができなかった。第1回河合隼雄物語賞受賞作。
  • たすけ鍼
    3.9
    江戸は深川蛤町で鍼灸師を営む染谷は、腕の確かさで“ツボ師”の異名をとるほどの名手。元・辰巳芸者の鉄火な妻や、幼なじみの名医・昭年とともに、市井の人々の身心を癒やし、人助け、世直しに奔走する日々を描いた、胸のすくような長編時代小説。

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  • 裁判長!死刑に決めてもいいすか
    3.5
    あなたは裁判員として、被告人に死刑の結論を出せるか。「裁判員席に座るだけでビビりそう」と尻込みする傍聴オタクの著者が、元韓国エステ嬢殺害事件と杉並親子強殺事件を「裁判員になったつもり」で傍聴。果たしてキタオ裁判員の判決は?
  • 組織犯罪対策課 白鷹雨音
    3.0
    井の頭公園で、胸に1/TTXと刻印されたパントマイマーの遺体が発見された。武蔵野署の白鷹雨音は捜査を進めるうち、数年前に未解決となった幼女誘拐殺害事件に辿り着くが……。「このミス」大賞受賞作家による、書き下ろし警察小説。
  • 八丁堀育ち
    4.0
    橋の上で毎日誰かを待つ女。毎晩、酔ったふりをする男。地蔵に塗られた白粉。北町奉行の同心を義父に持つ夏之助は、幼なじみで与力の父を持つ早苗とそれらの謎を探り始めるが、いつしか町内で起きた斬殺事件の真相に近づいてしまい……。
  • 職業は武装解除
    4.4
    「世界が尊敬する日本人25人」(2011年・Newsweek日本版)、 「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2012」(2011年・日経WOMAN)、 「International Leaders Programme」(2015年・イギリス政府)に選出。 2015年、「戦後70年談話」の有識者懇談会メンバーに 最年少で抜擢された注目の著者による自伝的エッセー。 「壊れた社会」を立て直す、それが私の仕事――。 17歳のときに見た写真が、平凡な少女の運命を変えた。 「武装解除」のプロとして、24歳で国連ボランティアに抜擢、 30代で各界の注目を集めるに至るまで、 いくつもの組織を渡り歩いてきた著者が、その半生をつづる。 「グローバル化で世界の垣根はますます流動的になっている。世界の問題を知り、その解決の担い手となることが、日本の身近な平和にもつながる。そのためには、海外情勢について知る機会を増やし、紛争がもたらす現実を認識すること、平和構築の担い手を増やすことだ。日本は世界の平和に多額の資金提供をしているのに対し、実務的な専門家や団体が少ないし、個人の支援や参加も限られている。必然的に具体的な政策提言やロビイングも弱くなりがちだ。窓口が政府しかないと、そこでうまくいかなかった時に行き詰まってしまう。個人と行政の間にある距離を埋める役割として、NPOももっと力を発揮していけるし、そのためにこれからも自らの役割を果たしていきたい」(本文より) 「私は同じ日本にこういう人がいることを誇らしく思っているし、日本からそうした若者が一人でも多く現れてほしいと願っている。本書は、そのための貴重な道しるべとなるだろう」 文庫版に解説を寄せた作家・石井光太氏も絶賛。
  • 痩せ神さま
    4.7
    でっぷり太った幼馴なじみのお竹とお松は、甘い物を控えずに痩せたいという願望を叶えるため、近所で評判の痩せ神様の霊験に頼る。玉串は何と1両! あまりの大金に驚く二人に、怪しげな神主・安倍長明は、この神様は金持ちにしか効かないと方言する。不思議に思いつつも、その神様のお札を持ち帰る二人だったが……。大人気シリーズ第二弾!

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  • 猫見酒
    3.6
    商売物のうなぎに愛着を感じ、うなぎを殺せなくなった長八は、南念和尚に相談し、「ご天寿うなぎ」なるものを考案した。それは江戸で大流行するが……。落研出身の著者による、古典落語、オリジナル落語をベースとした江戸人情噺。

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  • フジコ・ヘミング運命の言葉
    3.7
    人気ピアニスト、フジコ・へミングのベスト・セラーの文庫化。フジコ・へミングが過酷な人生経て人気ピアニストになるまでを語る自伝的エッセイに最新インタビューとオリジナル写真を加える。読む人を勇気付けるづけるフジコ語録もフィーチャー。

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  • 役にたたない日々
    4.2
    「68歳は閑である。バァさんが何をしようと注目する人は居ない。淋しい? 冗談ではない」――がんで余命2年を宣告された著者が、「楽しくて仕方ない」日々の暮らしをつづる超痛快エッセイ。人生をめぐる名言がゴロゴロ転がっています。

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  • ブランケット・キャッツ
    3.8
    1巻610円 (税込)
    2泊3日、毛布付き。レンタル猫が我が家にやってきた。リストラされた父親が家族のために借りたロシアンブルー、子どものできない夫婦が迎えた三毛、いじめに直面した息子が選んだマンクス、老人ホームに入るおばあちゃんのために探したアメリカンショートヘア――。「明日」が揺らいだ人たちに、猫が贈った温もりと小さな光を描く7編。

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  • おにいちゃんのハナビ
    3.8
    16歳の華が入院生活を終え自宅に戻ると、19歳の兄・太郎は「引きこもり」になっていた。兄を立ち直らせるため、華は無理矢理に新聞配達のアルバイトを始めさせる。太郎は心を開き始めるが、華の病は再発し帰らぬ人に。華が語った、新潟県小千谷市の花火大会「片貝まつり」への“思い”を胸に、太郎は花火作りを始める。実話を基にした感動作を、「東京バンドワゴン」シリーズで注目を集める著者が完全にノベライズ。

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  • 犬がくれた小さな奇跡
    -
    中越地震で2歳児を救出したレスター、人を幸せにした捨て犬・アミー、飼い主の身代わりに天国に旅立ったランス……1000頭以上の犬をしつけてきたテレビでおなじみのカリスマ訓練士が、はじめて犬との出会いと別れを綴った感動のノンフィクション。

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  • あれも嫌いこれも好き
    4.2
    銀座のすし屋ではなにから注文したら正しいのか? 「このごろの若いもんは」と言いながら、ルーズソックス肯定派。ウンコ座りって小文字のbみたい――猫、病気、老い、大事な人たちについて等々、本音で過激に語ってしまう、胸のすくようなエッセイ集。

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  • 人生には何ひとつ無駄なものはない
    4.3
    人生・愛情・宗教・病気・生命・仕事などについて、約50冊の遠藤周作の作品の中から抜粋し編んだ珠玉のアンソロジー。著者が亡くなってからも決して色あせることのない文章、考え方は、ときに優しく、ときに鋭く私たちの胸に響く。
  • 愛するあなたの子を授かって、十月十日後に死ぬつもり。
    4.0
    夫との心の距離を覚えながらも、念願の第1子を授かった千夏子。しかし無理がたたって流産し、そのことを誰にも言えずに心を病んでいく。自殺しようと家を出る千夏子だったが、偶然出会った血まみれの女性は、なんと夫の不倫相手で……。
  • かるい生活
    3.2
    漢方やリンパマッサージで体を軽くし、また着物や本、服などいらないものを一挙に手放し、余計な人間関係・しがらみも捨てる──。還暦を過ぎて様々な変化を経験し、たどり着いた境地とは。心身共に健康的になっていく日々をつづる爽快エッセイ!
  • ゆるい生活
    3.9
    ある日突然めまいに襲われ、訪れた「漢方薬局」。ここから漢方薬を飲むだけでは終わらない、我慢と忍耐の暮らしが始まる。お菓子禁止、体を冷やさない、水分を摂りすぎない、趣味は一日ひとつなど、約6年にわたる体質と意識改善の様子を丁寧に綴る。
  • グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人
    5.0
    前代未聞の劇場型犯罪「グリコ・森永事件」を首謀した「かい人21面相」とは誰なのか。1通の手紙から新たに浮上した犯人像は、5億4千万円を奪って時効を逃げ切った「史上最大の銀行強盗」と同一人物だった! 昭和史最大の謎の真相に迫るノンフィクション。
  • 20の短編小説
    3.5
    テーマは「20」という数字。原稿用紙20枚という制約の中で、朝井リョウ、阿部和重、伊坂幸太郎、井上荒野、江國香織、円城塔、恩田陸、川上弘美、木皿泉、桐野夏生、白石一文、津村記久子、羽田圭介、原田マハ、樋口毅宏、藤井太洋、宮内悠介、森見登美彦、山内マリコ、山本文緒の20人の人気作家が綴った20の短編を集めたアンソロジー。小説という表現方法の可能性を突き詰めた文芸ファン必読の一冊。
  • 犬身(上)
    4.0
    1~2巻630~650円 (税込)
    「犬になりたい」と夢想する房江は、思いをよせる女性の飼い犬となるため、謎のバーテンダーと魂の契約を交わす。しかし飼い主の家庭は決定的に壊れていた。オスの仔犬となったフサは、実母と実兄のDVから彼女を守ることができるのか?
  • 憂き世店 松前藩士物語
    4.1
    鎖国体制がゆらぎはじめた江戸末期。浪人となった相田総八郎とその妻なみは、江戸・神田三河町の裏店に移り住む。個性豊かな長屋の住人たちや共に帰封を願う元松前藩士たちとの、貧しくも温かい暮らしを、丹念に情感たっぷりに描く、傑作長編時代小説。
  • 日本人の質問
    3.5
    日本滞在が長くなるにつれ、私は日本人からいつも似たような問いを投げかけられることに疑問を覚え始め……(「日本人の質問」)。表題作のほか、新鮮な感覚で捉えた日本、日本文化についてのエッセイ集。名著が初版から35年を経て待望の初文庫化!
  • 御用船捕物帖
    3.0
    大番屋への護送中に逃亡した、盗賊の鎌太郎。やり手同心の続木音之進と江戸の川を知り尽くす船頭・多吉のコンビが、鎌太郎をはじめ、跳梁跋扈する悪を討つ。川を舞台に繰り広げられる、著者待望の書下ろし新シリーズ!
  • 男爵の密偵 帝都宮内省秘録
    3.0
    昭和5年、帝都東京──。大衆文化は爛熟し、華族の醜聞が世間をにぎわせていた時代。宮内省「宗秩寮」幹部・御園尾男爵に飼われている藤巻虎弥太は、若き伯爵・石蕗春衝の素行調査を行うため屋敷に潜入するが、やがて「連続華族殺し」に巻き込まれていく。
  • よりぬき大阪学 いらちで食い倒れで“ちゃうちゃう”で
    -
    日常会話からボケとツッコミ。いらちでかしましく儲けを勘定しつつも情に厚い。世界一元気な大阪人とは? 資料やデータを駆使して大阪人のメンタリティーと文化を読み解いた大ベストセラー『大阪学』『続・大阪学』2冊をよりぬき再構成した一冊!
  • 世につまらない本はない
    3.6
    博覧強記の三粋人が、自らの愛読書を縦横無尽に大激論。「もし、無人島に持っていくなら」「本読みの、あなただけの秘策は」などの質問に、バックグラウンドがまったく異なる3人は、なんと答えるか? いままでにない、画期的読書術!
  • 二つの母国に生きて
    4.7
    不世出の日本文学研究者によるエッセイ集が待望の文庫化。来日の経緯、桜・軽井沢など日本文化に関する考察、伝統芸能論、戦争犯罪について、そして三島、谷崎との交流まで縦横無尽に綴る。その知性と柔らかい人柄のにじみ出た珠玉の一冊。
  • カラシニコフ I
    4.2
    世界に2億丁ある非合法の銃の半数を占める「悪魔の銃」カラシニコフ(AK47)。開発者カラシニコフやシエラレオネの11歳の少女兵などへの取材を通し、崩壊する国家の現状や、そこに暮らす人々を描く。
  • 車谷長吉の人生相談 人生の救い
    3.9
    新聞連載時より話題沸騰! “最後の文士”にして“私小説家の鬼”たる著者が、投稿による身の上相談に答える。妻子ある教師の「教え子の女子高生が恋しい」、主婦の「義父母を看取るのが苦しい」……この問いに著者が突きつける凄絶苛烈な回答とは?

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  • 百獣屋の猛者たち 御助宿控帳
    3.0
    さまざまな肉を食べさせる店「百獣屋」は肉同様、多士済々の御助人が集う「御助宿」だ。書き下ろし時代小説。

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  • 雲の盗十郎 御助宿控帳
    3.0
    さまざまな肉を食べさせる店「百獣屋」は肉同様、多士済々の御助人が集う「御助宿」だ。ある日、主人を夜盗「盗十郎」一味に殺された妻と息子が彼らを捕まえて欲しいと訪ねて来た。剣の使い手である十四郎は引き受けることにしたが……。

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  • おいぼれ剣鬼 御助宿控帳
    3.3
    様々な依頼を請け負う御助宿にある日、老武士が訪ねてくる。孫娘が女衒に攫われたらしいのだが、金はないので自らも御助人として雇ってほしいという。十四郎が試しに腕を確かめると見事な剣士だった。「御助宿控帳」シリーズ第3弾。

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  • ごろんぼう 御助宿控帳
    3.0
    御助人である十四郎のもとに「仕事をしたい」と黒崎という男が訪ねてくる。仕方なく受け入れるも、器量が悪く、剣の腕も良くない、その上、女の尻をすぐ追い回す……。ある日、命を狙われている女から助けて欲しい、と依頼があるが……。書き下ろし。

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  • ももんじや 御助宿控帳
    3.5
    さまざまな肉を食べさせる店「百獣屋」は肉同様、多士済々の御助人が集う「御助宿」。ある日、剣の遣い手である十四郎が若い兄弟を助ける。彼らは内紛に巻き込まれた父親を同じ藩の者に殺され、敵討ちに上京したのだった……。

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  • 深川船番心意気<一>お助け奉公
    4.0
    江戸は深川、物流の要所として船荷を見張る中川船番所。ここに勤める、多摩の田舎出身で天然理心流の使い手・軍平と、粋な江戸っ子侍・静馬。江戸の物づくりに込められた思いが二人の活躍と共に鮮やかに描かれる。待望の書き下ろし新シリーズ!

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  • 生かされなかった教訓 巨大地震が原発を襲った
    -
    2011年3月、東日本大震災に伴い福島第一原発で事故が起きた。火災、放射能漏れ、情報収集の遅れなど後手に回った東電の対応など、2007年7月の新潟・柏崎刈羽原発事故で指摘された教訓はなぜ生かされなかったのか--。正確なデータにもとづき、朝日新聞が総力を結集した検証ルポ『「震度6強」が原発を襲った』に福島原発事故を大幅加筆。

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  • 38口径の告発
    3.1
    深夜の歌舞伎町で、銃弾に傷ついた男が診療所に運び込まれた。「犯人は、警官だ」彼らの残した言葉は、新宿署の刑事たちを激しく動揺させ、やがて外科医・犬養を巻き込んだ事件へと発展してゆく。警察小説の旗手が送る、傑作ハードボイルド!

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  • 欅しぐれ
    3.6
    桔梗屋太兵衛と霊巌寺の猪之吉は奇妙な友情を結んでいた。太兵衛の死後、後見人を任された猪之吉は、桔梗屋乗っ取り一味からの闘いを受けて立つが……。江戸の光と闇を情緒たっぷりに、女の凛とした強さ、男の心意気を描く長編時代小説。

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  • 椿山課長の七日間
    4.0
    話題の映画原作! 椿山和昭は働き盛りの46歳。過労で倒れ、現世と来世の中間にある中陰の世界で目が覚める。やり残した仕事、愛する家族を思うと、どうしても自分の死を受け容れられず、現世に戻ることを願い出る。許されたのは初七日までの三日間。中陰でかけられた「邪淫の罪」の疑いも晴らすため、美女の肉体を借り現世に戻るが――。死後の世界を涙と笑いで描いた感動的なファンタジー。

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  • ゴンゾウ 伝説の刑事
    3.3
    警視庁井の頭署の会計課備品係・係長の黒木俊英は元捜査一課の刑事だ。かつてはエースだったが、今は「ゴンゾウ」と呼ばれている。「ゴンゾウ」とは、警察の古い隠語で、働かない警官のことである。いったい、黒木の過去に何があったのか……? 第27回向田邦子賞を受賞した人気連続ドラマ「ゴンゾウ」(出演・内野聖陽、筒井道隆、本仮屋ユイカほか、テレビ朝日系)待望のノベライズ!

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  • むらさきのスカートの女
    3.8
    「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。ベストセラーとなった芥川賞受賞作。文庫化にあたって各紙誌に執筆した芥川賞受賞記念エッセイを全て収録。
  • 七代目 銭形平次の嫁なんです
    -
    平和だが犯罪が後を絶たない文政年間の江戸。家光の代からの岡っ引き「銭形平次」の6代目は高齢であり、まだ若い平蔵に「平次」襲名の話がくる。条件は、事件を解決することと女房を持つこと。名誉ある銭形平次を継ぐ決意をする平蔵だが……。
  • レジェンド 伝説の男 白洲次郎
    4.0
    今の日本人に足りないのは次郎のような「人間力」である――終戦後、吉田茂の側近として力を発揮し、陰から日本を支えた白洲次郎は、その容姿やライフスタイルから「カッコイイ」男として人を惹きつけてやまない。山本七平賞受賞の同著者による『白洲次郎 占領を背負った男』を通し多くの日本人の憧れとして記憶された次郎の姿が、丹念な取材により鮮明に浮かび上がる。待望の文庫化。「文庫版まえがき」を加筆。
  • ひとつ宇宙の下
    4.0
    天文学者を諦め、単調な生活を送る井上亘。天体観測のために悲しい過去を持つ妻の一華。小学校で問題を抱える息子の彼方。しかし、自宅に巨大望遠鏡を構える謎の老人が、彼らの生活に光を与え始める。天体観測をきっかけにした家族再生の物語。
  • 揉まれて、ゆるんで、癒されて 今夜もカネで解決だ
    3.6
    「いざ行かん、地上の楽園へ!」。大ざっぱだけど超絶技巧のアジア系マッサージから謎のセレブ客御用達のヘッドスパまで。もまれながら考えた、女性が働くこと、癒やされること。疲れた体と凹んだ心をグイッともみほぐす、マッサージ放浪記! 文庫オリジナルルポ収録。
  • 星の子
    3.8
    林ちひろは中学3年生。病弱だった娘を救いたい一心で、両親は「あやしい宗教」にのめり込み、その信仰が家族の形をゆがめていく。野間文芸新人賞を受賞し本屋大賞にもノミネートされた、芥川賞作家のもうひとつの代表作。《巻末対談・小川洋子》
  • 道然寺さんの双子探偵
    3.4
    1~2巻650~669円 (税込)
    福岡県の夕築市にある寺院・道然寺には、中学2年生の双子が住んでいる。「寺の隣に鬼が住む」が信条のレンと、「仏千人神千人」が主義のラン。性格が正反対の双子たちは、それぞれの論理で事件の謎を解決しようと試みるのだが……。
  • 悪い恋人
    3.4
    昼ドラのような甘やかな不倫なんて存在しないのだ。白いスーツをまとった美貌の開発業者は、中学時代の同級生だった。沙知は、自宅裏の森を伐採するために現れた彼と再会したその日から、不可抗力のように肉体関係をもってしまう。だが、それを機に彼女の日常はくるいはじめ──。
  • 天才はあきらめた
    4.4
    「自分は天才にはなれない」。そう悟った日から、地獄のような努力がはじまった。 嫉妬の化け物・南海キャンディーズ山里は、どんなに悔しいことがあっても、それをガソリンにして今日も爆走する。 コンビ不仲という暗黒時代を乗り越え再挑戦したM-1グランプリ。そして単独ライブ。 その舞台でようやく見つけた景色とは――。 2006年に発売された『天才になりたい』を本人が全ページにわたり徹底的に大改稿、新しいエピソードを加筆して、まさかの文庫化! 格好悪いこと、情けないことも全て書いた、芸人の魂の記録。 《解説・オードリー若林正恭》 【目次】 はじめに プロローグ ●第1章 「何者か」になりたい 「モテたい」という隠れ蓑 母ちゃんの「すごいねえ」 お笑いやってみたら」 全ては芸人になるために 「逃げさせ屋」を無視する 大阪怖い! 人見知りは才能? “ならず者”たちとの日々 先輩の涙 ●第2章 スタートライン 芸人養成所という魔境 相方は絶対男前 暴君山里 キングコングの快進撃 偽りでも天才になりきる 伸びる天狗山里の鼻 「もう許してくれ……」 ●第3章 焦り 富男君 加速する相方への要求 天才ごっこ 圧倒的な敗北感 モチベーションは低くて当たり前 芸人になれない日々 「おもしろい」がわからない 超戦略的オーディション “姑息ちゃん”の勝利 初めてネタを創った日 解散 「もう一度」と言えなかった いいネタはどうしたら生まれるのか? 媚びを売って何が悪い! ピン芸人・イタリア人 最強の相方を探せ! 南海キャンディーズ結成 ●第4章 有頂天、そしてどん底 襲ってくる恐怖感 自分の立ち位置は何か? やっと見つけた僕たちのネタ お前たちは「素人だから」 怒りのパワーを成仏させる 僕を変えた運命の出会い 僕の中のクズとの付き合い方 「お前らのやったことの結果を見ておけ」 マネージャーを志願する男 嫉妬は最高のガソリン! M‐1グランプリ2004スタート 医者ネタ 失うものなんか何もない 夢の始まり M‐1バブル しずちゃんとの初めてのぶつかり合い ドヨーンの始まり 人と話すのが怖い 壊れていく心 M‐1グランプリ再び 「もう終わりだな」 ●終章 泣きたい夜を越えて 「おもしろいから早く死ね」 よみがえる「張りぼての自信」 しずちゃんへの嫉妬 最悪だったコンビ仲が 「M‐1に出たい」 周囲からの攻撃的な言葉 「死んだ! 」 しずちゃんの涙 初めて見た景色 ●解説 ぼくが一番潰したい男のこと 若林正恭(オードリー)
  • ダンシング・ウィズ・トムキャット
    4.3
    海上自衛隊は、アメリカから払い下げてもらった空母〈キティホーク〉を改装し、ついでにノースロップ・グラマン社の倉庫に眠っていたF14も買い取って運用していた。そのF14──トムキャットで洋上訓練をしていた防衛大学校4年生の藍羽祥子に、遭難した漁船の位置確認の命令が下った。向かうは尖閣諸島の魚釣島。果たして祥子は、そこで何を見るのか!?
  • 斬! 江戸の用心棒
    -
    月島真十郎が剣術修行から江戸に戻ると、藩邸は竹矢来で閉ざされていた。老中の父が急死し、領地は召し取られていたのだ。帰る場所を失った真十郎は用心棒稼業を始めるが、お家騒動を巡る黒い噂を耳にして……。人気作家の新シリーズ!
  • うめ婆行状記
    4.2
    北町奉行所同心の夫を亡くした商家出のうめは、独り暮らしを楽しもうとしていた矢先、甥っ子の隠し子騒動に巻き込まれ、ひと肌脱ぐことを決意するが……。笑って泣いて──人生の哀歓、夫婦の情愛、家族の絆を描いた宇江佐文学の最高傑作!
  • 決定版 母に歌う子守唄 介護、そして見送ったあとに
    3.5
    人はどうやって、最愛の人を失った事実を受け入れていくのだろう。自由の寂しさに戸惑い、母を思い涙を流す日も。7年の介護生活を書いた前2冊から選んだエッセイに、母を見送ったのちの日々を書く32編を新たに加えた介護、見送りエッセイの決定版。
  • 風花帖
    3.6
    勘定方の青年・印南新六は、生涯をかけて守ると誓った女性・吉乃のため、刺客として藩の騒動に巻き込まれてゆく──。互いに想いを交わしながらも別々の道を選ぶことしかできなかった男女の運命を描く、傑作長編時代小説。
  • からゆきさん 異国に売られた少女たち
    3.8
    戦前の日本で、貧しさゆえに外国の娼館に売られた少女たちがいた。国外に売られ、狂死したキミ。南方で財をなし、壮絶な自殺を遂げたヨシ。綿密な取材と膨大な資料をもとに、ふたりの からゆきさん の人生を綴った傑作ノンフィクションが復刊。
  • 世界一周飲み歩き
    5.0
    犬ぞりで向かう雪原の店(スウェーデン)、地元のおじさんとビールを片手に見た夕日(タイ)、朝から立ち飲み屋をはしご(スペイン)、デモから逃げ込んだバーには……(アルゼンチン)……陽気な旅人イシコは今日も地球のどこかで酔っ払い! 書き下ろし痛快旅エッセイ。
  • この君なくば
    3.8
    伍代藩士の楠瀬譲と栞は互いに引かれ合う仲だが、譲は藩主の密命を帯びて京の政情を探ることとなる。やがて栞の前には譲に思いを寄せる気丈な女性・五十鈴が現れて……。激動の幕末維新を背景に、懸命に生きる男女の清冽な想いを描く傑作長編時代小説。
  • サンゴレンジャー
    4.0
    舞台は沖縄県石垣島。サンゴ礁を破壊する大規模な橋の建設計画をめぐる対立の渦中に、環境省の熱血自然保護官、矢島が着任する。美しいサンゴを守るべく、仲間とともに問題解決に立ち向かうが、やがて島中を巻き込む大騒動となることに…… “レンジャー”たちが熱く奔走する、痛快青春エンターテインメント!
  • 徳川の夫人たち 上 新装版
    3.5
    徳川三代将軍・家光が生涯で唯一愛した側室・お万の方の一生を描く、著者晩年の代表作。徳川三代将軍家光が見初めた女性は、公卿・六条家の出身で格式ある尼寺の院主となる17歳の娘だった。無理やりに還俗させられ“お万の方”と名を与えられた彼女は、春日局をはじめとする大奥の女人たちからの嫉妬を受けながらも、たおやかに「女の園」を生き抜いていく。

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  • 増補版 松田聖子論
    2.7
    70年代の象徴・山口百恵のアンチテーゼとして80年に登場した松田聖子。二人のデビューの背景、衣装、歌詞、結婚観などを分析し、50歳となった今もなお女性たちを惹きつける「松田聖子」を読む。『結婚の条件』の小倉千加子が、二人の傑出したスターを通して現代女性の生き方について鋭く考察するフェミニズム入門書にして、徹底的な検証に基づくエンターテイメント・超アイドル論!

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  • ヒロシマ・ナガサキ 二重被爆
    4.3
    広島と長崎で、二度被爆した人がいる。戦後60年以上沈黙を保ってきた著者が93歳になり、重い口を開き語る半生。軍部の「正義」に疑問を持ちつつも、造船技師として派遣された広島で被爆し、命からがら逃げ帰った故郷長崎で二度目の被爆。戦後は米軍の通訳や英語教師として、原爆症と闘いながら必死で家族を守り続けた男が息子を原爆症で失った今考える「あの戦争」とは何だったのか。被爆者からのあまりに貴重な証言。

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  • できることならスティードで
    3.9
    大阪やパリ、スリランカ紀行から、故ジャニー喜多川氏との思い出や学校の意義を問う思索まで、広義の“旅”をテーマにした著者初のエッセイ集が待望の文庫化! エッセイ15編、“旅する”掌編小説3編の他、文庫版あとがきも収録。《解説・朝吹真理子》
  • たべる生活
    3.5
    とにかく体は、たべるものでできている──。料理はどちらかというと嫌いだと語る群さんが、自分の身体を一番心地よい状態に保てるよう、〈たべること〉にとことん向き合った「食」エッセイ。大人気「生活」シリーズ文庫最新刊。
  • 座礁 巨大銀行が震えた日
    3.8
    1巻669円 (税込)
    大手都銀・大洋産業銀行広報部次長の渡瀬正彦は、新聞記者から大洋産業銀行の総会屋への利益供与の事実を知らされる。巨額融資問題は、やがて大手証券会社を巻き込んだ一大スキャンダルへと発展する。闇の勢力との癒着の歴史に愕然とする渡瀬だったが……。1997年に実際に起きた未曾有の金融事件を基に、“呪縛”に囚われ続け、自壊していく銀行の真実をドキュメンタリータッチに描いた金融情報小説。
  • 吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日
    4.0
    「もう泣くまい。悲しむまい。復讐の第一歩として、人知れず日記を書こう。それは今の慰めの唯一であると共に、又彼等への復讐の宣言である――」。親の借金のために吉原へ売られた少女・光子が綴った、花魁・春駒として日々、そして脱出までの真実の記録。大正15年に柳原白蓮の序文で刊行され、娼妓の世界に、また当時の社会に波紋を呼んだ告発の書。
  • ゴースト
    4.3
    目をこらすと今も見える、あなたの隣の幽霊……うっそうとした原宿の館に出没する女の子、戦時中活躍したミシン、ぼけたおじいちゃんが繰り返す謎の言葉、廃虚と化した台湾人留学生寮。温かいユーモアに包まれ、涙がこぼれる七つの幽霊連作集。
  • 風のかたみ
    3.9
    上意討ちにあった、豊後安見藩一門衆筆頭の佐野了禅。女医師・伊都子は、ある密命を帯び、佐野家の女人たちが暮らす白鷺屋敷に送り込まれるが、そこでは不審な死を遂げる者が相次ぎ……。女の執念に切なさがこみ上げる長編時代小説。解説・冲方丁。
  • 深代惇郎エッセイ集
    -
    朝日新聞1面のコラム「天声人語」で読む人を魅了しながら急逝した名記者初のエッセイ集。本作は、「天声人語」以外の、ヨーロッパ総局長時代に書かれた海外の文化や社会についてのエッセイや、海外文学の舞台をめぐり、取材を重ねて描く「世界名作の旅」などたっぷりと読み応えある文章を多数収録。
  • クラウドガール
    3.6
    刹那にリアルを感じる美しい妹・杏と、規律正しく行動する聡明な姉の理有。容姿も性格も対照的な二人は、小説家の母に対しても、まったく異なる感情と記憶を持っていた。姉妹にしかわかりえない濃密な共感と狂おしいほどの反感が招く衝撃のラストとは? (解説:綿矢りさ)
  • 私をくいとめて
    3.8
    黒田みつ子、もうすぐ33歳。一人で生きていくことにも抵抗はなく、悩みは脳内の分身「A」に相談。でも、いつもと違う行動をして何かが決定的に変わってしまうのが怖いんだ……。同世代の気持ちを説得力をもって描く著者の、待望の文庫化。(解説:金原ひとみ)
  • アフロ記者
    4.0
    記者として28年間過ごした新聞社を退職後も、「書く」ことに向き合い続けるアフロ記者。どうしたら人とつながる記事が書けるかと苦闘する日々は変わらない。記者として書いてきたこと、退職したからこそ書けたことをつづった一冊。文庫解説は池上彰氏。
  • ラストレター
    3.8
    ラジオ局に入社して4年目の新米アナウンサーの寺島尚人は、 ある日、聴取率0%台、誰も聴いていない深夜放送の≪大改革≫に名乗りをあげてしまう。 「みんな小さな人生を生きている。それを伝えたいと誰もが思っている筈です。 そんな葉書を……小声で、ただひたすら愚直に読んであげるのはどうでしょうか」と。 大抜擢で番組を任されることになる。 しかし自分でスポンサーも探せと命令されたり、 ライバル局に邪魔をされたりとトラブル続出。 だが新米アナウンサーの青臭い情熱が、 それまで傍観するだけだったラジオ局の人々を動かし、団結させていく。 そして、Twitterでもなく、メールでもなく、 ファクスでもなく、ラインでもなく、 リスナーから届く≪葉書≫で番組を構成していくというやり方が支持を得る。 特に、一緒に泣いたり本気で怒りながら読み上げる 「ラストレター」という企画が目玉コーナーとなり、 人気番組となるのだが……。 ラジオ局で働く仲間たちをめぐる、愉快で心温まる物語。 1981(昭和56)年から12年半、文化放送「さだまさしのセイ!ヤング」を続けてきた著者の、経験に基づく深夜ラジオ小説!!
  • 天文方・伊能忠敬 出奔
    4.5
    幼い頃から謎解きを得意とする三治郎(後の伊能忠敬)は、酒造家の伊能家に婿養子に入った。着実に家業を伸ばし続ける一方で、伊能家に伝わる測量術を元に、全国の測量に旅立った。しかし、その最中、さまざまな事件に巻き込まれ……。書き下ろし新シリーズ。
  • キミはヒマラヤ下着の凄すぎる実力を知っているか
    3.7
    氷点下7度の雪山で下着一枚になる、カナヅチなのに沖のブイまで一人で泳ぐ、不動産担当者の思惑を読みながら自宅を売却する……。50歳を超えても、やるときはやるのだ! ネットで募った人生相談「解決! トロ」を収録した、怒涛の爆笑ルポ。
  • EPITAPH東京
    3.5
    1巻669円 (税込)
    刻々と変貎する《東京》を舞台にした戯曲「エピタフ東京」を書きあぐねている“筆者K”は、吸血鬼だと名乗る吉屋と出会う。彼は「東京の秘密を探るためのポイントは、死者です」と囁きかけるのだが……。スピンオフ小説「悪い春」を特別収録。
  • 聖なる怠け者の冒険
    3.8
    社会人2年目の小和田君は仕事が終われば独身寮での夜更かしを楽しみとする地味な生活。ある日、狸のお面をかぶった「ぽんぽこ仮面」との出会いから、めくるめく冒険の一日が幕を開ける。第2回京都本大賞受賞作!
  • 増補版 村上春樹はくせになる
    3.3
    国際的評価がありながら、刊行する小説はすべてベストセラーになるというまれな作家、村上春樹。デビュー作から最新作までを、巨大な網の目状のアーカイブとして読み解き、作品の魅力と秘密をさぐる。文庫化に際して2作品を増補。
  • キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか デラックス
    3.7
    知人に借りたわずか2千円の返済を迫る、激マズ蕎麦屋で「まずい」と叫ぶ、初恋の女性に23年の時を超えて告白する……。ちょっとした胸のつかえを取るために小心ライターが挑んだ愛と勇気のルポ。特別編として、自作ボツ原稿の解説付き。

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  • 原節子 わたしを語る
    3.0
    ベストセラー『原節子 あるがままに生きて』に続くシリーズ第二弾!「私はギャラが半分でもいいから、小津さんの作品に出演したい」「洋服でも靴でも食事でも、一軒に決めたらそこばかり」「きれいにとれなくってもいいからごく自然に、自分らしい写真が好きよ」――膨大な資料から選び抜いた伝説の女優のことばを、映画史的背景とともに紹介し、その真意をさぐる。小津監督と主演映画について、好きな映画、ファッション、愛読書と苦手なもの、家族、結婚、引退についても。飾らないけれど、知的でユーモラスな発言の数々から、「伝説の女優」の魅力的な素顔を明かす名エッセイ。

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  • 英国王冠をかけた恋
    -
    1936年、2度の離婚歴のあるアメリカ人女性、シンプソン夫人と恋に落ちた英国王エドワード8世は、恋のために王冠を捨てた。一方、生涯独身を貫いたのが、16世紀のエリザベス女王だ。対照的ながら激動に満ちた二つの英国王室物語。

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  • 警視庁捜査一課刑事
    3.0
    これが本当の刑事の日常だ! 地下鉄サリン事件、トリカブト事件、お受験殺人事件……。犯人の狂気か、刑事の執念か? 地を這うような捜査の末に見た意外な真実とは? ベールに包まれていた捜査一課の知られざる全貌が明らかに。「本物の刑事にしか書けない、ど迫力。すべての警察小説ファンよ、刮目して読め!」。作家・永瀬隼介氏絶賛! 刑事50訓など特別付録も充実。

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  • 獅子神の密命
    3.3
    気鋭のミュージシャン・橘章次郎のもとに、米国の大富豪から有名ジャズコンサートへの出演依頼が届いた。突然の大抜擢に驚く橘だが、それは日米政府を巻き込む暗闘の始まりだった……。正体不明の勢力が入り乱れ、謎と危機とが連続する、長編国際謀略活劇!

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  • 怪物が街にやってくる
    3.0
    1巻669円 (税込)
    世界最強を謳われたジャズの「上杉京輔トリオ」を突然引退した武田巌男は、新グループを結成し復活を果たす。多くのジャズマンを熱狂させた2人の怪物がついに対決する時が来た――。筒井康隆氏にも激賞された幻の初期短篇集、奇跡の復活!!

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  • 騒がしい楽園
    3.4
    都内の幼稚園へ赴任してきた神尾舞子。騒音や待機児童など様々な問題への対応を迫られる中、園の生き物が何者かに惨殺される事件が立て続けに起き、やがて事態は最悪の方向へ──。『闘う君の唄を』に連なる、シリーズ第2弾。《解説・藤田香織》
  • 仮想真実
    3.0
    父親の冤罪を晴らすために弁護士になった水田佳。ある日、吉高りさこという女性に付きまとっていたストーカーが死体で発見された。容疑者として逮捕されたのはりさこの恋人。水田はりさこの恋人の弁護を引き受けることとなる。
  • 非情人事
    4.0
    1巻689円 (税込)
    転籍人事にかちんときた実力副社長、リストラを完遂した途端に自分の首を切られた人事部長、合併銀行の派閥を背景にした熾烈な社長レースなど、「非情人事」を拝命した企業人の複雑な思いと行動を、鮮やかな筆致で描いた短編集。
  • 杏の気分ほろほろ
    4.0
    朝ドラ「ごちそうさん」から「花咲舞が黙ってない」に「デート」まで、女優として駆け抜けた日々──。ひたむきに役者の仕事に取り組み、私生活でも結婚・出産と大きく変化のあった激動の3年半を、のびやかな筆致でさわやかにつづる傑作エッセー集。
  • 闘う君の唄を
    3.7
    新任幼稚園教諭の喜多嶋凜は、あらゆることに口出しをしてくるモンスターペアレンツと対立しながらも、自らの理想を貫き、少しずつ周囲からも認められていくのだが……。どんでん返しの帝王が贈る驚愕のミステリー。
  • 上野千鶴子が聞く 小笠原先生、ひとりで家で死ねますか?
    4.0
    家族がいようがいまいが、家で死にたい! でも末期がんの場合は、夜間はどうする、お金はいくら必要? 「おひとりさま」の上野千鶴子が聞き、がんの在宅看取り率95%を実践する小笠原先生が答える。「在宅ひとり死」を願う人のための必読の一冊。
  • 壊れた自転車でぼくはゆく
    4.4
    祖父の寛太に誘われた、壊れた自転車でゆく旅。その過程で寛太から聞く、限られた時の中で精いっぱい自分たちの命を生きた恋人たちの物語。あの戦争で心に深い傷を負った寛太と、彼が本気で愛した美しい少女・真利子。旅の果てにあるものは?
  • イーロン・マスク 破壊者か創造神か
    4.2
    地球で電気自動車(テスラモーターズ)を普及させ、宇宙開発で火星移住を掲げるイーロン。その野望は現実のものになりつつある。『未来を変える天才経営者 イーロン・マスクの野望』の発売から3年、彼はどこまで進化しているのか?増補改訂文庫版。
  • 寺社役同心事件帖 竹寶寺の闇からくり
    4.5
    寺社奉行の藩主とともに、江戸に出てきた田舎藩士の雲野八十助。さっそく受け持ち区域の寺社をまわる途中、ある寺の庭で血糊の付いた包丁を見つける。駆け出し寺社役同心と切れ者宮司、異色の二人が、神仏を利用する悪党を討つ!
  • 週末アジアでちょっと幸せ
    3.3
    仕事に疲れたら、週末アジアに行ってみよう。チャオプラヤー川の源流を辿ってみたり、マラッカ海峡で夕日を見ながらビールを飲んだり、台湾の秘湯で湯けむり天国、アジアのユルイ空気に身を委ねるのも良い。ベトナムから中国へ国境を歩いて越えてみたり、シルクロードの地に立ってみたり『マレー蘭印紀行』を辿る旅でかつての冒険に想いを馳せる。そうそう、日本もアジアだということに気づかせてくれる場所もある。週末アジアで、しばし雑事を忘れてしまおう。とろけるような至福の時間が待っている。

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