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18歳の美大生が交通事故で記憶喪失になる。それは自身のことだけでなく、食べる、眠るなどの感覚さえ分からなくなるという状態だった――。そんな彼が徐々に周囲を理解し「新しい自分」を生き始め、草木染職人として独立するまでを綴った手記。感動のノンフィクション!
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Posted by ブクログ
事故で記憶をなくした著者の話。生まれて初めて見るものを不思議に思う気持ちや、知らないことに戸惑いながらもチャレンジしていく様子は読んでいて新鮮な気持ちになった。
自身の言葉で始まる文章はまるで1,2歳児の言葉がでない子どもの心の声の様だ。そこから大学へ戻り、更には染めの仕事をする…壮絶な人生、だがとても明るく真っ直ぐに生きていらっしゃる。 いつか染められた着物を目にしてみたい。 途中に母親の手記もあり、見守る優しさと強さを感じる。 解説で俵万智氏が書い...続きを読むたとおり、『もともとの絵画的な才能に濁りのない感性が宿り、芸術家としてプラスだったのでは』と。+にできたのはご自身の努力、家族や友人の愛情、何よりとても素直な心の持ち主なんだろうな、と思った。
この世には体験者しか書けない世界があるが、この本はまさにそう。解説で俵万智が書いている通り、子どもの感性をそのまま書いたような文章は、書こうと思って書けるものではない。この文章を読むことで、毎日見過ごしているあらゆることが、全く新しい、けれどよく分かる感覚で立ち上がってくる。 記憶は、結局全部は戻ら...続きを読むなかったのだから、著者は1.5倍位の人生を生きたことになる。それも稀有な体験だ。 「かあさんだよ」、ごはん、チョコレート、UFOキャッチャーなど、何度も読み返したくなる素晴らしさは、前に読んだ時と変わらないが、自分が年をとって、坪倉さんのご両親の偉大さを感じた。もし子どもが事故にあったら、自分は親として、ここまで見守りつつも手を離すことができるだろうか。
電車の中で読み始め、読み終わりました。 出だしの線の表現はとてもすごいなぁと、線を眺めながら思っています。 母親として、お母さん目線でも考えてしまいます。 1人で大学へ行かせる、しかも電車で。 一人暮らしをさせる。 旅に行かせる。 済んだ過去はやわらいでしまうけれど、その真っ只中にいる時は一分一秒...続きを読むがどんなに不安で不安で不安でたまらなかったことかと思います。 あとがきで俵さんが書いているように、本当に素晴らしいお父さんお母さんです。 作者の生き方も、ご両親の生き方も、見習うところがたくさんあります。
とても優しくて、暖かくて・・・ 本当に素晴らしい本です。 自分も何かに向け、頑張ってみたい! そう素直に思うことができる本です。
記憶をなくした本人と、母親の視点から書かれているノンフィクション。事故で記憶をなくしてしまった美大生が、自分自身を立て直していく過程を追ったものです。本人の記述に挟まれる形で母親による記述があり、全体をとらえるのに役立ちました。 時に悔しく悲しい思いをしながら成長し人生を再構築していく様子は、子供時...続きを読む代からやり直しているかのようです。坪倉優介という青年は過去を取り戻すことはできなかったけれど、未来を手に入れた。読み終わってそう思いました。
見ているものが同じでも見えるものが変わるんだな。言葉も文化も常識も異なるいつかのどこかにぽつんと立った時に何が見えるのかなぁ。
よく映画やドラマで題材となる記憶喪失。これが現実にあったと語る本人が出てるテレビを見て興味を持ったので購入。
よくドラマなどで目にする「事故による記憶喪失」という症状。大切な人との記憶を失い、すれ違いなどを経てまた新たな関係性を築き上げたところで過去の記憶が戻り…というのはよくある話ですが、現実はそれほど甘くありません。 自分が何者かはもとより、周囲の人間が離している言葉の意味や、自分の身の回りにあるもろ...続きを読むもろの物体の名前や役割、はては社会生活で必要な知識をも失った筆者は、「できない自分」「かわいそうにみられる自分」に苛立ちながら、そして困難を抱えながら新たな生活を進めてゆきます。 「事故による記憶障害」という症状との闘病記録としても読みごたえがありますし、現在は染織の専門家として活躍する著者の自伝(読み物)として楽しむこともできます。 解説で俵万智さんが書いている通り、芸術を選考する著者が記憶を失ったことは、もちろん不幸な出来事ではありましたが、「世の中を新鮮な感覚で再発見した」という経験はアーティストとしては財産になった部分もあったのかもしれません。 そして著者を支え続けた、それぞれに母性・父性を全開にしたようなご両親の力にも感動しました。息子を常に受け入れる母親と、時に厳しく突き放すように見えても根底では息子をきちんと愛している(そしてそのことを度々行動で示す)父親という、やや古風な家族像が著者の回復によい影響を与えていることが(そして著者が両親に感謝していることが)ひしひしと伝わってきて、子育てをしている身としても学ぶところが大きかったように感じます。
記憶を失った著者の驚きと感動の物語。激レアさんを見るまで知りませんでした。「記憶」の上に人間が暮らしているという当たり前すぎる事実。その重要さを改めて感じさせられた。
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