BLACK BLOOD作品一覧
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4.2空には満月。その光を浴びて、疾風のように駆け抜ける赤い影。手には一振りの日本刀を携え、ビルからビルへ跳躍を繰り返す。ジローは疾走する。弟を取り戻すために。己の願いを叶えるために――そして。敵を確認し、牙を閃かせて笑う。今の自分は、どんな相手でも滅ぼせると知っているから。特区。滅び去ったはずの吸血鬼が、人間と共存できる世界で唯一の場所。その特区で、吸血鬼・望月ジローとコタロウの兄弟と、人間・葛城ミミコが出会った時、運命は孵化へと進み始める!!
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4.3襲いかかる吸血鬼たちをなぎ倒し、赤き旋風は舞い降りた。の、だが……。「狼藉者ども、この『銀刀』が相手です!」「だぁぁっ! 爽やかヒーロー風に登場したからって許されると思うな! そもそもジローさんが遅刻したから、ピンチに陥ったんでしょうかっ!! 減俸の上、窓ふき、風呂掃除の罰則適応よっ!!」「ああ、そんな殺生な!」「黙んなさい! この役立たず吸血鬼!!」人間と吸血鬼のトラブルを処理する、調停員・葛城ミミコは悩んでいた、最近、雇った護衛――『銀刀』の異名を持つ伝説の吸血鬼・望月ジローと、その弟のコタロウ。彼らが来てからあたしの不幸指数、メキメキ上がってるんじゃ!? 血と汗と涙と労働の短編集登場!!
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-俺にはもう、高鳴る心臓もないはずだった 戦い疲れたサイボーグの兵士・イーサンは、安寧を求めた惑星で植物学者のミハイルと出会う。 笑顔で挨拶する彼の手はやわらかくて、壊してしまいそうなほどか弱く思えた。 ミハイルといると、そわそわと落ち着かない。 触れたい、愛でたい──それは、ただただ「人」らしい感情だった。 自分の中にそんな「心」が残っていたことに困惑するイーサンにミハイルは……。 軍用サイボーグ×生体(なまみ)の学者 ※本コンテンツは【単行本版】を分冊したものです。分冊版や単行本との重複購入にお気をつけください。
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4.8俺にはもう、高鳴る心臓もないはずだった戦い疲れたサイボーグの兵士・イーサンは、安寧を求めた惑星で植物学者のミハイルと出会う。笑顔で挨拶する彼の手はやわらかくて、壊してしまいそうなほどか弱く思えた。ミハイルといると、そわそわと落ち着かない。触れたい、愛でたい──それは、ただただ「人」らしい感情だった。自分の中にそんな「心」が残っていたことに困惑するイーサンにミハイルは……。軍用サイボーグ×生体(なまみ)の学者
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