旧東ドイツ作品一覧

  • 一千日の嵐
    5.0
    ナチズム・社会主義・そして東西統一……激動の世紀を勁(つよ)く生きた女たち。歴史に翻弄される旧東ドイツの女性たちの個人史を通して、歴史と個人、政治と個人を考える。 ●ドイツ、それもいまや余計者あつかいされがちな旧東ドイツの女性たち。戦後の50年を支えてきた人たちが語ったその個人史にかさねて、わたしはわたし自身を、「昭和」と呼ばれる時代を、さらに「50年」の節目を考えたいと思っている。――(本文より)
  • 月の三相
    5.0
    1巻1,771円 (税込)
    デビュー作にして芥川賞受賞作『貝に続く場所にて』に続く、最注目の受賞第一作! 「フローラが失踪した」。旧東ドイツの小さな街に広がる噂が、歴史に引き裂かれた少年と少女の物語を呼び醒ます。分断の時代を越えて、不在の肖像をたどる旅。 「不在の者が失踪した後、静寂の表層と化した過去に踊り込もうとする言語がここにある。」 ーー多和田葉子 「傷だらけの歴史、その交差点に花開く魂の仮面劇。生命のリアルはどこに宿るのか。新次元の世界文学が誕生した。」 ――亀山郁夫 旧東ドイツに位置するその街では、誰もが自分の「肖像面」を持っていた。面に惹かれて移り住んだ三人の女たち――望、グエット、ディアナは、失われた「顔」を探して、見えない境界を越えていく。いくつもの時間が重層する街で、歴史と現在、記憶と幻想が交差して描き出す、世界の肖像画。
  • ドイツ腕時計 No.1
    -
    2013年8月に刊行した業界初の一冊まるごとジャーマンウオッチの専門誌、記念すべき第1号です。“A.ランゲ&ゾーネ”や“グラスヒュッテ・オリジナル”などの名門を筆頭に、東西ドイツ統一後に復活した“ノモス・グラスヒュッテ”や“ミューレ・グラスヒュッテ”。質実剛健なドイツ人気質を感じさせる“ジン”や“シャウアー”といった新興ブランドや独立系工房などなど、スイス時計に比べると規模は明らかに小さいもののその顔ぶれたるや実に多彩。日本で人気の高いモデルも少なくありません。しかしながら、このドイツ時計については、雑誌の中の企画のひとつとして取り上げられることはあっても、ドイツ時計産業を俯瞰して見られるような記事はこれまで刊行されたことがなく、しかも、海外の本でも資料的なものはほとんどないために意外に知られていないのが現状です。そこで、それならばそんなドイツ時計の歴史から現在日本で買えるメーカーまでが一挙にわかる一冊まるごとドイツ時計の本を作ろうということで完成したのがこの「ドイツ腕時計」です。制作に当たっては実際にドイツに赴いて各メーカー取材を敢行。ドイツの時計作りへのこだわりを生レポート。歴史的背景についても、グラスヒュッテ(旧東ドイツ)とシュヴァルツヴァルト地方(西ドイツ)の二つのエリアに分けて、それぞれの歴史的背景や日本でも展開している主要メーカーのいまをエリアごとに解説するなど、かなり見応えのある充実した内容に仕上がっています。資料的価値も十分です。

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  • ピッチサイドの男
    -
    愛弟子ハイコがベルリンの壁で逃亡者を射殺……。壁崩壊後のチームの運命は? 現代ドイツを証言する,あるサッカーチームの名もなき監督によるモノローグ。一貫して旧東ドイツを描いてきた新進気鋭の作家ブルスィヒがはなつ,二十一世紀の新しいドイツ文学。著者による,日本の読者へのメッセージも収録。 本書は2002年刊行の『ピッチサイドの男』のプリント・オンデマンド版(2021年4月刊)を底本とする電子書籍版です。
  • フットボールの犬
    3.9
    いまはなきユーゴスラヴィア、旧東ドイツというかつての強豪から、イタリア、オランダ、ウクライナ、スイス、クロアチア、ロシアといったW杯の常連、さらにスコットランド、アイルランド、ポーランド、トルコ……果てはフェロー諸島、エストニア、シチリア、マルタといった辺境の地まで。1999年3月23日のロンドン・ガトウィック空港からはじまるヨーロッパ・フットボールを巡る16の物語。

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