伝統・芸能・美術 - 亜紀書房作品一覧
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4.2※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 《どうしてこれがアートなの?!》 マンガとイラストでむずかしそうな作品の本当の魅力が次々と明らかに! 和の文様と現代美術史の研究者が贈る、知れば知るほどおもしろい!ポップでディープな入門書、登場。 ---------------------- □マルセル・デュシャン……………芸術家の価値は思考にある □ワシリー・カンディンスキー……色彩の響きは音楽の音色だ □アンドレ・ブルトン………………不可思議はつねに美しい □ジャクソン・ポロック……………絵は生命を持っている □アンディ・ウォーホル……………作品に隠された意味はない □ソル・ルウィット…………………アイデアは芸術を作る機械となる □ロバート・スミッソン……………アートが環境と産業を仲立ちする(etc.) ──天才は、何を考え、何を作るのか。 主要作品と鑑賞法、芸術家たちの生涯と時代背景、流れが一冊でわかる本 ---------------------- 【目次】 1.マルセル・デュシャン…………アートの定義をひっくり返せ 2.抽象絵画Ⅰ ワシリー・カンディンスキー…………色と形が音楽を奏でる 3.シュルレアリスム…………見慣れた現実を一皮むけば 4.抽象絵画Ⅱ ジャクソン・ポロック…………アメリカン・アートの荒野を切りひらく 5.ポップ・アート アンディ・ウォーホル…………華やかで、軽くて、シリアスな 6.コンセプチュアル・アート ヨーゼフ・ボイス…………アイデアはアートを超越する 7.ランド・アート/環境アート…………広大な自然・環境をキャンバスに
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4.0──「なぜ、長谷川等伯の絵からは色が消えたのか」 ──「なぜ、ユトリロは質感のある白を描いたのか」 傷ついた心を回復するプロセスが、作品の色には宿っている。 色彩心理の研究とアートセラピーに長年取り組んできた著者による、絵画との深い対話。 --------- 〈 一枚の絵が生きた人間の物語としてあらわれる 〉 生きることに困難を抱えた画家たちは、内面に渦巻く感情をキャンバスに解き放ち、心を癒やし、生命の歓びを描いた──。 色彩心理の研究をもとに長年アートセラピーに取り組み、絵は人の心の表現だと考える著者が作品を深く味わう見方をつづる。 --------- ■世間に認められない苦悩を乗り越え、奄美を描き続けた田中一村 ■偉大な父という呪縛を抱えながら、美しい陰影を描いた葛飾応為……etc. 作品に込められた、一人の人間の苦しみ、孤独、病、そして生の歓びに迫る18篇。 --------- 【目次】 ■はじめに 1.色彩に見る心の変遷[ニキ・ド・サンファルと上村松園] ■怒りから生きる喜びへ、色が物語る心の救済──ニキ・ド・サンファル ■母から娘へと受け継がれてきた色──上村松園 2.色が消えるとき[長谷川等伯とモーリス・ユトリロ] ■『松林図屛風』は、なぜモノトーンで描かれたのか──長谷川等伯 ■画家がこだわり続けたタッチの謎──ユトリロ 3.水彩で心安らいだ文豪たち[夏目漱石とヘルマン・ヘッセ] ■「私は不愉快だから絵をかく」 ──夏目漱石 ■「筆や刷毛を使っての創造は私にとってワインなのです」──ヘルマン・ヘッセ 4.陰影表現に見る、人生の光と影[葛飾応為とエドヴァルド・ムンク] ■偉大な父をもった幸と不幸が生んだ、美しき陰影──葛飾応為 ■ユング心理学と『ゲド戦記』から探るムンクの〝影〟──エドヴァルト ・ムンク 5.自画像ー画家の深層を映す鏡ー[フリーダ・カーロと石田徹也] ■自画像に映し出された身体の痛みと生きる情熱──フリーダ・カーロ ■私であり、あなたでもある自画像──石田徹也 6.怖いけど見たい、ダークサイドの美[月岡芳年とフランシス・ベイコン] ■闇に生きた、最後の浮世絵師──月岡芳年 ■身体感覚に溢れた叫び、死、セクシュアリティ──フランシス・ベイコン 7.病から生まれた新たな手法[高村智恵子とアンリ・マティス] ■精神病院の一室で密かに作られた美しき切り紙絵──高村智恵子 ■老いと病がもたらした〝色と形のダンス〟──アンリ・マティス 8.孤独に支えられた独創性[田中一村とジョージア・オキーフ] ■最果ての島で孤高の人生を送った画家の、 究極の幸せとは──田中一村 ■ニューヨークから砂漠の荒野へ。 自立の精神を生きた九八年の人生──ジョージア・オキーフ 9.囚われを超えて、空を描く[イブ・クラインと仙厓] ■自我の枠を超え、 無限の精神空間を生きた〝青のアーティスト〟──イブ・クライン ■放浪と禅修行から生まれた 洒脱でユーモラスな画はまるで現代アート?──禅僧・仙厓 〈 COLUMN 〉 ■心の歴史を色彩で振り返る「カラーヒストリー」 ■絵と長寿の関係、あるいは高齢者のためのアートセラピー ■ストレスフルな現代にこそ必要な、絵による気分転換 ■内なる〝光と影〟を映し出すぬり絵セラピー ■子どもの絵から大人のセラピー表現まで、自画像いろいろ ■トラウマを吐き出すセカンドステップセラピー ■精神疾患の治療の一環として始まった芸術療法 ■環境の色彩とアートセラピー 子どもたちの自由な創造力はアートの原点 ■おわりに ■参考文献
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-〈紫式部は色に何を託したのだろう?〉 ◉最愛の女、紫の上は赤紫と紅。 ◉ひと夏の恋の相手、夕顔はラベンダー色。 ◉よき相談相手、花散里は露草の青。 ◉出家をした藤壺、空蟬は墨のようなグレーの鈍色(にびいろ)。 稀代の色彩コンダクター・紫式部が『源氏物語』に織り込んだ「色の謎」を読み解く! ********** 〈「紫のゆかりの物語」は色の玉手箱〉 萌黄色(もえぎいろ)、桜色、茜色(あかねいろ)、菫色(すみれいろ)、桔梗色(ききょういろ)……。 平安時代、貴族たちは衣装を自生の植物で染め上げ、それらをいくえにも重ねて身に纏っていた。 その色のコーディネートは「重ね色目」と呼ばれ、桜重ね、紅梅重ね、柳重ね、蟬の羽重ね、紅葉重ね、雪の下重ね……四季折々の美しさに富んだ名を持つ。 それらを今に伝えるのが「源氏物語」だ。 ********** 〈『源氏物語』はビジュアル小説〉 物語は、登場人物たちのきらびやかな衣装、交わされる文、華やかな年中行事など、色彩に溢れている。 女房として宮廷に仕えた紫式部は、確かな観察眼と天才的な色彩感覚で、それらの色に女性たちの喜びや悲しみ、嫉妬、生きづらさを託している。 本書は、紫式部が物語に織り込んだ色を、色彩学や心理学の観点から読み解き、1000年前の女性たちの実像に迫る。 ********** 【目次】 一.『源氏物語』は色彩溢れるビジュアル小説 ●紫式部は女君たちの衣装の色を意図的に描き分けている ●日本の伝統色の約七割は平安時代に作られた ●美しすぎる、光源氏の「桜重ね」 ●チャームポイントは、襟元や袖口から覗く配色 ●貴族社会における「禁色」というタブー ●鮮やか、艶やか! 驚きの『源氏物語』の色 ●季節の移ろいに心を重ねた王朝人の美意識 二.衣装の色が物語る、女君たちの愛と人生 ●「紫のゆかりの物語」のはじまり ●光君に残された空蟬の薄衣はなに色だったか? ●夕顔の花から始まった、ひと夏のはかない恋 ●『源氏物語』の時代、男たちはどんな色を着ていたのか? ●年齢とともに変化する紫の上のシンボルカラー ●色のない女性たち、葵の上と六条御息所 ●おかしくて、やがて哀しい、末摘花の赤 ●緑が象徴する明石の上のセルフコントロール力 ●花散里が染める露草の青 ●源氏をふった玉鬘の山吹重ね ●可憐なピンクをまとう女三宮の秘密 ●天才的な色彩演出家、紫式部 三.王朝文化を生んだ貴族たちの恋愛事情 ●平安時代は、本当に一夫多妻制だった? ●待つ女・愛人たちの焦燥と嫉妬 ●色彩が重要な役割を果たしたファーストコンタクト ●女房たちの心をわしづかみにしたラブレターの色は? ●色、香り、歌……王朝人が好む“ほのかな美” ●宮廷を彩るマスコット、女童たちの装い ●平安貴族はどのように喜怒哀楽を表現していたか ●心の深層へとつながる絵、音楽、夢 四.色で辿る登場人物たちのその後 ●女君たちのシンボルカラーが勢ぞろいした六条院のイベント ●源氏をめぐる女性たち、それぞれの後半生──明石の上、末摘花、玉鬘…… ●成長しない姫君の変貌──女三宮 ●源氏にもっとも愛された女性の幸と不幸──紫の上 ●鈍色に見る、「出家」という解放 ●光源氏、最後の一年 ●色彩から見えた、紫式部の密かな企み 五 紫式部からの問いかけは、千年の時を超え ●紫式部はなぜ色彩美あふれる物語を書けたのか ●紫式部の前半生──孤独な少女からシングルマザー、作家へ ●紫式部の後半生──道長とのウィンウィンな関係 ●清少納言『枕草子』は輝いていた後宮へのオマージュ ●日向よりも陰に目がいく『紫式部日記』の憂鬱 ●「宇治十帖」で示された女性たちの新たな選択 ●色彩に託された紫式部のメッセージ あとがき 参考文献 **********
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3.8※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「ニューヨーク・タイムズ」紙のベストセラー・リストに選出された、 世界で大人気のマンガ家による、 不思議で、愛おしくて、切ない、SFマンガの新境地! オール2色刷り! 谷川俊太郎さん推薦! 「無人の月の寂寥がホントで地球の賑わいがウソみたい」 【あらすじ】 「子どもの頃、警官になって月面で暮らすことが夢だったんだ」 主人公は月のコロニーの安全を守る警察官。しかし、過疎化が進み、事件らしい事件はなにひとつ起こらない。最近の重大事件といえば、迷子の犬の捜索だ。やがて住人は、彼を残してつぎつぎと地球に戻っていき、あたりは月の静寂に包まれていく。
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-◆地震と豪雨を経てもなお、輪島の漆文化を未来へつなぐ── ◇類い稀な工芸品として、現代アートとして、日常の漆器として、「輪島の漆」のこれから。 【特別対談を収録】 ◉小森邦衞[人間国宝]×桐本泰一[輪島キリモト代表] ◉若宮隆志[彦十蒔絵プロデューサー]×桐本泰一 ◉高森寛子[スペースたかもり主宰]×桐本泰一 ********** 地殻変動によって海の底から陸地に現れた珪藻土、湿気の多い気候、厳しい自然によって、輪島塗は育まれてきた。 2024年1月の地震と9月の豪雨は、この地にまたしても試練を課してきた。 それでも、確かな技術に支えられた輪島の漆は、必ずや次の未来を連れてくるだろう。 小森邦衞[人間国宝]、若宮隆志[彦十蒔絵プロデューサー]、桐本泰一[輪島キリモト代表]、高森寛子[スペースたかもり主宰]……漆の仕事、能登の復興について、語ってもらった。 ********** 【目次】 [対談] ◉小森邦衞×桐本泰一「大地震・水害を乗り越え 輪島の漆文化をいかに継続させるか」 ◉若宮隆志×桐本泰一「アート、建築、日常……漆の可能性を求めて」 ◉高森寛子×桐本泰一「バブル以降、使い手の裾野を広げるために」 [エッセイ] ◉高森寛子「輪島と輪島塗の記憶」 ◉秋山祐貴子「はる なつ あき ふゆ どれも愛おしい──輪島の四季」 ◉桐本泰一「産地・輪島塗の基礎知識」 ********** 【執筆陣】 小森 邦衞(こもり・くにえ)漆芸家・人間国宝 1945年石川県輪島市生まれ。65年樽見幸作に沈金を師事。70年漆芸職人として独立。77年第24回日本伝統工芸展入選。86年第33回および89年第36回日本伝統工芸展NHK会長賞。2002年第49回日本伝統工芸展日本工芸会保持者賞。04年第14回MOA岡田茂吉賞工芸部門大賞。06年髹漆の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定。14年重要無形文化財「輪島塗」技術保存会会長に就任。15年旭日小綬賞受賞。20年石川県立輪島漆芸技術研修所所長、石川県輪島漆芸美術館館長に就任。俳人としても知られ、16年に『句集 漆榾』(角川文化振興財団)を上梓している。 若宮 隆志(わかみや・たかし)彦十蒔絵プロデューサー 1964年石川県輪島市生まれ。84年塗師屋に就職、輪島塗の製造販売の基礎を学ぶ。88年喜三誠山師より蒔絵技法を教わる。98年平澤道和師より乾漆技法や漆の天日黒目など漆芸の基礎を教わり、漆搔きと漆木の植樹を始める。2002年輪島漆器青年会第三〇代会長を務める。04年「彦十蒔絵」として活動開始。14年文化庁文化交流使。漆芸家として作品発表を行う傍ら、「彦十蒔絵」のプロデューサーとして数々の作品を手がけたが、25年に逝去した。 秋山 祐貴子(あきやま・ゆきこ) 神奈川県生まれ。女子美術大学付属高校卒業。女子美術大学工芸科染専攻卒業。高校の授業で人間国宝の漆芸家・故松田権六の著作『うるしの話』に出合ったことがきっかけとなり、漆の道に進むことを決意。大学卒業後、漆塗り修行のため石川県輪島市へ移住する。石川県立輪島漆芸技術研修所専修科卒業。石川県立輪島漆芸技術研修所髹漆科卒業。人間国宝・小森邦衞氏に弟子入りし、年季明け独立。輪島市黒島地区で髹漆の工房を構えた矢先に、1月1日の震災に遭遇する。 **********