国内小説 - 文芸社作品一覧

  • おばあちゃんの恋ものがたり
    5.0
    1巻550円 (税込)
    年相応にシワを刻んでいるが、若いころはさぞかし美人だったのだろうと思わせる上品な横顔のおばあちゃんには秘密があった。それは、記憶のピースをなくしてしまったこと。すべてのピースがそろわなければ、人生というパズルの絵は完成しない。教員になるかお嫁さんになるか、人生の岐路に立った私は、おばあちゃんとなくしたピース探しの旅に出る──。
  • お日さまも笑ってる 今日もいい天気 ドラ猫女房が語る昭和家族の物語
    完結
    -
    全1巻880円 (税込)
    「第1回 人生十人十色大賞」長編部門最優秀賞作品。年齢を重ねると抗えない人生の流れを強く感じる時が訪れる。懸命に抗っても、結局その流れに身を任せてきた。振り返ればいつも、何でもやってやれ!の精神で凸凹人生を通り過ぎてきた。そこで以前から書きたいと思っていた実家と婚家の話を昭和の風景をからめて書き始めたが、改めて昭和の時代は面白かったと思う。昭和から平成、そして新しい時代へと引き継がれる、ある家族の物語。
  • 思い出のなかのバード・アンド・ハート
    -
    1巻1,188円 (税込)
    「考えてみると、世間並みに他人と夫婦にはなったものの、子供が育って独立し、子育てから解放されると、いつのまにか妻との間がぎくしゃくするようになった。このまま一緒にはいられないと、妻は出て行った。(中略)言われるままに、離婚届に判を押した」(本文より)。本当は皆がわかっていた大切なことを、七十年の歳月が教えてくれた。著者の思考や思索の跡、死生観が凝集された小説。
  • 思い出の謎、見つけた
    -
    1巻1,188円 (税込)
    きっと、きみも誰かのヒーロー! (あれっ?)見覚えがない写真だった。「この写真、誰が撮ったんだ?」写真が、突然、謎めいた一枚の写真に変わった(本文抜粋)。子どもだから気づく、小さな「違和感」……。子どもの「成長」を見守る人々と写真の奥にある「やさしさ」で彩られたヒューマンドラマ。『小さい謎、見つけた』『いろいろな謎、見つけた』に続く第3弾。
  • 親子マンタふわり
    -
    1巻880円 (税込)
    神谷育海(かみやいくみ)が中学に入ってすぐ、母の澪(みお)が心臓発作で亡くなった。突然すぎて、四十九日が過ぎた今も実感が湧かない。仕事に忙しい父の拓海(たくみ)が母をどう思っていたのか育海にはわからない。母とはいつか南の島へ、母の大好きなマンタに会いに行くはずだった。マンタに、母に抱かれたい。そう考えた育海は、たった一人で石垣島に行く計画を立てるのだが……。2021年バレンタインプロジェクト 文芸社 Loves TOKYO FM ラジオドラマ原案募集『for you... 大切なあなたへ』長編部門最優秀賞受賞作品。
  • オラホノ国
    -
    1巻495円 (税込)
    今の日本を考えるきっかけに! 理想的な国オラホノから見えてくるものは…? 私は、Qさんと知り合う。「オラホノではそんなものはないよ」オラホノとはQさんがかつて住んでいた国で、そこには軍事力も資本もない。「それでどうして外国の侵略から国を守ったり、経済活動をするんです?」教育、徹底した話し合い、欲望のコントロール…、Qさんの話への興味はつきないのだった…。
  • 音楽学校からメロディが消えるまで
    -
    その知らせは突然だった。「岡田音楽院高校 来春以降の募集停止」との見出しが地元紙に踊ったのだ。町の人たちにも愛され、一流の音楽家を輩出し、中部地方唯一の音楽単科高校で長い歴史を持つ学校が、なぜ「閉校」という結論を出さねばならなかったのか。そして、保護者会、教師、理事会の思惑が交錯する中奔走していた飯島が、音楽院復活の道を探るべく始動させたプロジェクトとは。
  • 女一代奮闘記
    -
    1巻1,001円 (税込)
    思いもかけないことから伊豆・修善寺の旅館の仲居になった妙子。謙虚で誠実、勤勉な彼女は、持ち前の“おもてなしの心”でお客様を歓待し、周囲の信頼を得てゆく。その後、様々なタイミングが重なり、伊豆にホテルを建てて独立の道を歩み始めるが、その傍には愛する人が──。優美でたおやかな筆致で旅館・ホテル業界の舞台裏を情感豊かに描き上げた、大和撫子のサクセスストーリー。
  • オンナごころがわからず彼女にフラれた俺がにょたいかしちゃったら!?
    -
    1巻825円 (税込)
    研究中の薬を誤って飲み、突然体が女になった男子高校生。元に戻る薬が開発されるまでの期間、女体の神秘を追求したいという好奇心が次第に暴走していく。周りの男たちの欲望も痛いほどわかるだけに、つい受け入れてしまう一方、女体の頼りなさ、心の動きにも気づいていく。そんな中、罠にかかり、不良たちの餌食となってしまい──。エロティックな冒険を圧倒的な官能シーンで描ききる!
  • 女達のトラベリン・バス Anecdote of MARIKO 愛の唄
    -
    1巻770円 (税込)
    傷心の麻理子が親友、遥子に連れてこられた場所、そこは年末の日本武道館。誰もが知っている、あの【カリスマ・ロック・スター】の唄、そして生き様に魅せられた者達との出逢いを通して麻理子の人生の新たな扉が今、開かれる。笑いあり。涙あり。お色気あり(笑) ページから音楽、そして拍手と歓声まで聴こえてくるかの様な新感覚ノベル。著者のブログで読者から好評を博したネット小説、待望の書籍化!!
  • オートマティック
    -
    1巻990円 (税込)
    「山のようなプラスチックが押し寄せてきて、宴会は中止になり、三十郎は、慌てて乙姫様を連れて、陸へ帰ろうとした。しかし、乙姫様は海に残ると言い、赤と青の玉手箱を渡してきた」(『浦島三十郎』より)ときに近未来的世界観を示し、ときに現実の空気感をシニカルに漂わせる。幅広いテーマと切り口による多彩な作品をおさめた短編集。「幸せ」ってどんなカタチなんだろう・・・。
  • 海竜
    -
    1巻1,320円 (税込)
    「地震は、やはり来る。しかも明日──」突然、現れた竜は、ひとつの命を奪って海に消えた。そして、竜の出現は震災までを引き起こすのか。帰らぬ夫を一心に待ち続ける妻、復讐を誓う老漁師と大規模地震の予知に奔走する学者が交錯する。災厄の訪れる日、竜は再び現れるのか──。古代生物や大規模地震にまつわる人間模様を壮大なスケールで描いた小説。
  • かえるぽこぽこ
    -
    1巻891円 (税込)
    現代の男女の高校生と、江戸時代の若様・姫様が織りなす、ちょっとコミカルなヒューマンドラマ。女子高生の菜央は、幼馴染の誠の作ったタイムマシーンを勝手に使い江戸時代へ。結婚話に悩む小夜姫と会い、現代に連れ帰る。小夜の結婚相手の義丸を探ろうと江戸時代に来た誠だが、帰れなくなってしまう。そして義丸が現代に現れた! 彼らは自分の時代へ帰れるのか?
  • 輝く、スカイブルーのドーム/実子虐待の真相
    -
    1巻1,386円 (税込)
    大人達に極めて理不尽に餌食にされ、去って行く子ども達。親、兄弟のために犠牲となった少女達の群れも、スカイブルーのドームに辿り着いた。実母からの凄惨な虐待の実態を描いた長編『実子虐待の真相』、著者の切なる願いを込めたプロローグ『輝く、スカイブルーのドーム』と併せて収載。いつの日か人類が叡智へと辿り着き、すべて子どもらが救われんことを。
  • 影送火
    -
    1巻1,584円 (税込)
    昭和20年8月6日。人類史上初めて投下された原子爆弾。その光は時を越え、一人の軍国少年を孫の元へと導いた。2087年、2021年、2011年、そして1945年……。交差する時代と忘れてはいけない記憶。祖父の記憶を受け継いだ孫の五月もまた、未来からの記憶を辿る。現在・過去・未来に関わる人々の想いをつないだタイムスリップエンタメ小説!
  • かげろう源氏物語
    -
    1巻990円 (税込)
    藤原正清と環原子のデートはバーで会い、食事にゆき、原子が『源氏物語』の講釈をするのが一つの定番になっていた。ただ一度それを外れ、原子が本音のようなものを見せたことがあった。「私、あなたが藤原と名乗ったとき嫌な顔しなかった?」「した」とは言えなかったから「そんなことないよ」と言った。「私、藤原兼家って男、大嫌いなの」「そいつどこの奴だい?」「どこって昔の人よ」
  • 過去が追いかけてくる
    -
    1巻1,386円 (税込)
    歳を重ねると誰もが過去に思いを馳せるようになります。人生の岐路で下した決断の後悔、別れた異性への秘めた思い、屈託のない青春時代の思い出などが脳裏を過ります。そんな過去と向き合い、残り少ない人生に向かって力強く一歩を踏み出そうとする主人公。“心に染みる短編集”です。若い人にもこの気持ち、分かる日が来るはずです……。
  • 風見鶏は、朝に飛ぶ
    -
    1巻1,232円 (税込)
    本作の共著者であるセナの12歳から23歳までの出来事を小説化した物語。複雑な家庭環境の中で青春期を過ごす主人公森川あゆみが、苦難を乗り越えて成長する姿を描き出す。家庭、学校、クラブなど様々な場面で苦境に立つたびに、自分のことよりも家族のため、恋人のためを思い、傷つきながらも強く歩む主人公の強さ、優しさ、そして深い愛情が、読む者の心を揺さぶる。
  • カズキの結婚
    NEW
    -
    1巻1,188円 (税込)
    息子の独立を機に「もう一度、人生を共に歩む伴侶を」と主人公カズキは婚活を始める。結婚相談所で出会う多彩な女性たちとのやりとりは笑いと共感に満ち、同世代の読者の心を映す鏡となる。しかし、カズキが本気で惹かれた女性には秘密があった。愛と葛藤の果てにカズキが選んだ「生き方」とは。五十代のリアルな婚活模様を通して、人は何を拠り所に明日を生きるのかを問いかける物語。
  • 風と語り光と戯れ……
    -
    1巻770円 (税込)
    ロックコンサートで、仙子は自分を呼ぶ声を聞いた。それは、仙子の頭に直接響いてくるステージ上のベーシストの声。タクとの五年振りの再会だった──「風」になって戻ってきた青年と、足の不自由な臨床検査技師の女性の物語。魂の結びつきはさらに深まり、濃密な時間を過ごす二人。しかし、仙子はついに問う。「こうして私とつき合ってくれるのは、一体なんのため?」と。
  • 仮想部
    -
    1巻693円 (税込)
    大学2年の若葉こうは1年の並木かすみに突然コクられ、二人は付き合い始める。そして初デートの日。女性に慣れていない若葉を応援しようと若葉の仲間たちは二人のあとをつけるのだが、彼らもまた若葉と似たようなもの。そんな中、二人の心はどんどん近づき…。うぶな二人と彼らを応援する仲間たちの笑いと胸キュンの青春ストーリー! さあ、あなたもガチな恋の目撃者になろう!
  • KAZOKU
    -
    1巻990円 (税込)
    介護施設に入る父親に付き添って母親も一緒に入居した。そのときから娘はより一層、家族ということを考えさせられるようになる。父母の身終いに振り回されながら、自分では選べない家族のありがたさを実感し始める。結婚と離婚の経験がある娘に、自分で選べる家族と、選べない家族は、何が違うのかという問いが生まれる。淡々と日常を見つめた言葉の中に奥深い家族愛を感じ取る物語。
  • かな
    -
    1巻1,188円 (税込)
    空き缶拾いをして生計を立てている孤独な老人、宗太。彼は訳あって、朝一番の電車が通る時間に、毎日のように駅に通っている。そしてある朝、ホームから飛び降りようとしていた小学生の女の子「かな」を助けて……。命の重さ、学校の在り方、家庭の役割を、少女、老人、クラスメイト、担任教師それぞれの立場で見つめる、珠玉の1冊。心あたたまる、年齢を超えた友情物語。
  • 悲しみの詩
    -
    1巻1,287円 (税込)
    学生時代の行動に縛られ、一人で生きてきた古谷遼真。死を目前にした彼が必死に綴ったのが過去の自分を戒めるために書かれた小説『半世の記』と女性への想いを綴った詩だった──表題作『悲しみの詩』と、祖先たちの過ちが多くの人類を滅亡させたとされる近未来で、先人の知識を渇望する若者の激しい想いと行動を描いた中編小説『母世界(マザーワールド)』の二編を収録。
  • 彼女にミモザを贈るとき
    -
    1巻1,188円 (税込)
    人材サービス会社で過ごした40~50代の12年間、それは激動の日々だった。大プロジェクトのリーダーを任せられたが軌道に乗った頃に突然、新規顧客開拓を命じられる。さらに人材紹介事業の立ち上げ……と次々とミッションが降りかかる。その裏にはトップの派閥争いに翻弄されながら、怠ける古参の社員が七希の力を試し続ける──。多くの使命を果たしてきた女性のリアルな仕事小説。
  • 彼女の選択 ─揺らぎの向こう─
    NEW
    -
    1巻1,188円 (税込)
    日常の小さな苛立ちや整理できない感情の積み重ねから、抑えきれない衝動に流され人生の試練に直面する女性たちの物語。出産を経て仕事に復帰した杏子と将来有望な画家・蓮太郎が恋に落ちていく『マハのように』。報復の標的にされた妻が巧妙な罠にはめられていく『私の赤ちゃんは鬼っ子』。高校の同級生が同窓会で再会。消化不良の交際をやり直すように、その夜共に過ごす『ステーキはブルー』。
  • 鎌近 一九八四-一九八六 〈作品一〉
    -
    1巻1,386円 (税込)
    美術館に転勤となった事務員の潮田。初仕事となる「ドイツ表現派展」の開幕は、着任の5日後に迫っていた──。1984年から1986年にかけての神奈川県立近代美術館(鎌近)での展覧会準備や運営、職員の日常を、主人公・潮田了二の視点で描く。展覧会の盛況と個人の葛藤、成長が交錯し、来館者にとっては静謐な美術館の舞台裏、リアルな現場の様子と人間模様が描かれる。
  • 釜野物語
    -
    1巻1,386円 (税込)
    湘南の海から数キロ内陸の集落で、8歳の晶子は、曽祖母のミナ、祖母のキヨ、母の弓子と暮らしていた。この家では祖父の話はタブーだった。晶子の父は家を出たきり、3年も帰らない。父の記憶はおぼろげだ。でも、女ばかりのこの家で、晶子はささやかな幸せがずっと続くものと信じていた。だが、夏休みに、思いがけず出自を知ることになって……。「運命」に翻弄される少女の物語。
  • 神様とゆびきり
    -
    真那は小さな頃から神様が見えた。そう、ずっと友達。神様に守られ、まっすぐに成長した彼女は、学校で一番と言われるイケメンの涼介から告白されたことで、彼に好意を寄せていた同級生から恨みを買ってしまう。そんな時、真那の身に起きる異変。身勝手な気持ちでかけられる安易な呪詛。涼介の持つ“見える”力。呪いはどこへ返るのか? そして、神様、真那、涼介をつなぐご縁とは?
  • 神さまの決めた色
    NEW
    -
    1巻968円 (税込)
    母の老人ホームへの入居を機に、祖父から受け継いだ古家を学生専用マンションに建て替え、最上階の理想の部屋で暮らす絵里。そのマンションに引っ越してきた大学生の涼。自身が抱えるジェンダーの悩みを打ち明けた涼に「自由になりなさい。あなたの色でいて」と絵里はアドバイスする。そのことをきっかけに、年の離れたふたりがそれぞれの希望を見つけ、新たな人生に踏み出していく。
  • 髪と家族
    -
    1巻968円 (税込)
    42歳の大学職員の「わたし」は、仲の良い叔母・祐子がウイッグを買うのにつき合ったのをきっかけに、髪について考えるようになる。ある日、母の淑子のがんが再発し、入院することになった。離婚後、女手ひとつで自分を育ててきた母に対する想い、そして別れた父に連絡をとることへの戸惑い──「髪」を通し、3人の女性たちが老いと向き合う姿を軽やかに描写した小説。
  • 神ならず
    -
    1巻594円 (税込)
    充樹は高校卒業後、憧れていた紀州の地に単身移り住み、19歳の梅雨までの一年余りをそこで過ごす。人魚が住んでいるだろう本物の青い海が気に入り、そこで住むうちにますます海が好きになった。本当の自然は人間を選ぶということを知った。そこを故郷とする人々はあまり海に愛着を持たず、充樹が無口であることを知ると、関心を示さなくなる。
  • 殻を捨てよ
    -
    1巻495円 (税込)
    万年平社員の倉元信二は、間もなく定年を迎える。退職後は好奇心のままに人生設計を立てたいと思う。休暇を取って試してみることに…。朝いつもの時間に家を出、駅の改札口は素通りして公園のベンチへ。次第に激しくなる通勤ラッシュの靴音に背を向けると、ゴミ籠の中を漁る男が目にとまった。目が合うと笑顔で「隣、いい?」と言う。様々な人と出会って不可思議な日常世界を描く物語。
  • カラーバーボーイ
    -
    1巻594円 (税込)
    テレビ業界を描いて騒然! テレビで一目惚れしたタレント「さくら鈴」と結婚できると信じて疑わない森口健太郎は、とにかく彼女の視界に入ろうとテレビ業界の道を志す。しかし、クリエイティブと呼ぶには余りにも人間臭い世界に、転職を考えるのがほぼ毎日! しかも、彼女を一度も目にすることなく10年。「不純な動機で勤まる仕事じゃない」と辞表を出した日…森口の運命は転がり出す──。
  • 苟且
    -
    1巻1,584円 (税込)
    権謀渦巻く王宮からすべては始まった……。邪神の申し子“エヴァ”の正体とは──。孤高の剣士が進むのは修羅の道、次々に現れる刺客との対峙。しかし守りたいのは愛する女。新たなる世界を描き上げた大河小説、ついに完成! 「果たして、人間とは何処へ向かって往くのか。若しや、本当は、何処にも向かってなぞ居やしないのではないのか」(本文より)
  • カワセミの君
    -
    1巻495円 (税込)
    学生時代からの友人、ジュンコさんが亡くなった。訃報を聞いて北海道まで駆け付けた和子だったが、そこで彼女の生きていた日常に触れて──「裂き織り作家─ジュンコさん」。メキシコで暮らす娘のもとに旅をした母。女一人の海外旅行は、見るもの聞くもの、すべてが心ひかれ新鮮で──「メキシコシティはかつて湖だった」。人との出会いと歴史の発見を綴るエッセイ。
  • 川端康成 時空の旅 『雪国』終章で川端が描こうとしたもの
    -
    1巻990円 (税込)
    川端康成は昭和9年から書き始めた『雪国』を刊行後、晩年に至るまで推敲し続けている。改稿を重ねて描こうとしたものとは何だったのか。複雑な改稿を行った「繭倉火事」場面の経緯、そこに描かれた天の河が象徴する意味の変化における島村の中の観念や美的世界、そして現実との葛藤とは──。作中やあとがきに補足された水上周辺の地を実際に訪ね歩いて川端の境地に思いを馳せていく。
  • 観潮楼の月 森鴎外夫妻の愛 十四話
    -
    1巻1,980円 (税込)
    鴎鴎外が太陽ならば、志げ夫人は、美しく澄んだ観潮楼の月であった──。近代文学の偉人・森鴎外と、夫人となる荒木志げ。鴎外の私小説『半日』から悪妻として語られる志げであるが、著者は「悪妻と的外れに噂される」として、二人の出会いから今生の別れまでを、史実や文献をもとに、ドラマチックかつ丁寧に追っていく。夫妻の強い絆、愛を描き切った、著者の鴎外夫妻研究の集大成となる一冊。
  • 学園家族 自由の森日記
    -
    1巻990円 (税込)
    ここには「再生」の森【チカラ】があり、真【ココロ】の家族がいる。己の人生【みち】がわからなかった青年が、生きる意味と目標を見つけるまでの日々と、ようやく得た居場所で生きることに大いなる喜びを見出し成長していく様子を描いた自伝小説。「もう少しで訪れる『卒業』について、『時間よ止まれ、止まってくれ!』グラウンドを走りながら叫ぶしかなかった」(本文抜粋)
  • ガラス細工のショパン
    -
    1巻1,386円 (税込)
    すずが健一郎から戦場の話を聞いたのはこれが初めてだった。「そして覚悟を決めた時、声が聞こえたんです。とにかく走れ、日本に帰る為に走れと。その声はすずさん、あなたの声でした。その時はっきり気づいたんです、自分の本当の気持ちを。もう一度あなたに会いたい、いやあなたに会う為に必ず日本に帰るのだと」「西崎様」健一郎の言葉にすずはそれ以上かける言葉が見つからなかった。
  • ガルーダの末裔
    -
    1巻1,584円 (税込)
    時は1981年。アジアの新興国たちが、深呼吸をするかのように大きく発展していったその裏で、警察と軍が衝突し、ヤクザ同士が抗争を繰り広げ、海賊が海を支配するという混乱の時代。まだ若かりし僕は、インドネシアからの独立を画策する東チモールへ、巻き込まれるまま「常在戦場」の心持ちで向かったのだった……。事実をもとにした、エネルギーに満ち溢れていた頃の「回想録的小説」。
  • がんばっている、あなた達へ
    -
    1巻1,188円 (税込)
    もうがんばっている人も、これからがんばる人も──みんなにエールを! だいじょうぶ、きっとあなたにも仲間がいるよ。人との“つながり”を通した、発見や成長を描いた5編の物語。──この本を読んで下さったあなたにとって、この一冊との「出逢い」が、何かをスタートする「時」の、些細な「きっかけ」と「出逢い」になることを心から願っております。
  • 記憶の扉─「生い立ちの記」より 母、その九十六年の記録
    -
    1巻990円 (税込)
    自宅で母親の介護をしながら聞いた、母の生い立ちや強く印象に残っている思い出を「生い立ちの記」としてノートにとりまとめていた著者。母の生涯を知ることで自身のルーツを探ることになり、長年、母に対して抱き続けていた感情が介護をきっかけにほどけていった。一方の母は、己の生涯を語ることによって、愛する養母の生きた証を伝えたのかもしれない。本書は母娘三代の軌跡を綴った作品とも言える。
  • 如月堂夢譚
    -
    1巻1,287円 (税込)
    十年ぶりに『如月堂』を訪ねた僕は、子供の頃の記憶が鮮やかによみがえるのを感じた。ポプラの綿毛が舞う中、洋館の外観も室内の調度も、当時のまま時を超えて存在していた。その佇まいは、忘れていた記憶を呼び覚まし、まるで過去へとタイムスリップしたかのようだった。──歴史に埋もれた名もなき人々の姿に光をあてた、心を揺さぶるヒューマンドラマ。
  • 希死念慮の希死田さん
    NEW
    -
    1巻990円 (税込)
    「僕は自分で言うのもなんですけど、上手く付き合ってさえいれば、わりと無害な存在なんです」……真っ黒な細身のスーツを着た、酷く痩せた猫背の男。死神? それにしては優しい? そう、それは、ちょっと心が疲れたなと思う人の後ろに、そっと寄り添う「希死念慮の希死田」さん、なのです。姿を見かけたら、身構えずに「こんにちは」と言ってあげてください。
  • Kiss Incomplete
    -
    1巻1,001円 (税込)
    バスジャック事件で、はからずも高校生を死なせた傷の癒えない警官、季生。休職中に逃げ込んだのは廃車置き場のプレハブ。そこへ妖艶な少年が突如現れる。記憶喪失なのか、精神に混乱を生じているのか、少年の素性は知れない。その日、焼けただれた車と、海に沈んだ車から、無惨な男の遺体が発見される。彼らと少年のつながりは……? 美少年を巡る男たちの愛憎物語。
  • 奇跡 強運 幸せのヒント
    完結
    -
    全1巻616円 (税込)
    誰でも自ら動き出せば、奇跡は必ず起こります。それは生きていることに喜びを感じ、自ら奇跡を受け入れる心の準備から始まります。原動力は「笑顔」。重要なのは動き出すタイミングです。素直に心の声に従って行動してください。必ず幸せを大きくしていく方法は見つかるでしょう。数々の苦難を乗り越え、幸運を手にした中国人女性事業家、馬英華が語る開運へのメッセージ。
  • 帰巣の限界をこえて ─ミツ蜂の大冒険─
    -
    1巻1,089円 (税込)
    運命なんて、こわくない。1~2ヵ月しか生きられない働き蜂が自分の生き方を問い直した。自由とはなにか、働くとはなにか。心の声に従い、冒険の旅へ。小さな羽ばたきは、運命すらこえていく。すべてを受け入れ、生き抜いたミツ蜂モーネ。その小さな命の旅に、心が揺さぶられ人間としての人生を重ねる。小さな命が教えてくれる、自由への祈りと希望の物語。
  • 北国の片隅で
    -
    1巻1,386円 (税込)
    終戦後、樺太引揚者の両親のもと、自然豊かな北海道の富良野・麓郷で育った少年は、受験の失敗や父の死など、様々な苦労を経て教員となった。教員としての苦悩や社会経験、家族との絆を通じて、主人公の波乱の半生を綴る成長物語。戦後の歴史的背景、政治や社会問題への考察、平和への願いなど、主人公の人生を通じて社会の変遷と課題も見つめている。
  • 吉祥寺の真里亞 無党派全共闘幻想史
    -
    1巻1,485円 (税込)
    ぼくらは誰のために、何のために闘っていたのか。そして、この国は何処へ行くのだろう──。「かつてのように正義を振り翳して闘う社会よりも、電波空間のなかでの独善に溺れ、現実世界が波風の立たないことを歓迎していた。それが平和な社会なのだろうか。黎の観念が『それは違う』と憤っている。」(本文抜粋)。混乱する1960年代末、〈闘争〉に憂き身をやつした男の独白小説。
  • きっかけは珈琲カップのなかに
    -
    1巻968円 (税込)
    レトロな街の一角にひっそりと佇んでいた喫茶店。初めて足を踏み入れた「私」を包むのは深い珈琲の香りと「店主」の温かな歓迎だった。そんな優しい店主と話していると、話題は二人が経験した「いじめ」になる。辛い記憶を互いに語りつつも、明日に向かう希望を見出していく。傷ついた心に温かく寄り添う優しく深いひと時を、珈琲とともに──。
  • 希望の記〈完全版〉
    -
    1巻1,485円 (税込)
    きれいごとだけが〈家族ドラマ〉ではない! そこには、裏切り、嘘、暴力、嫉妬、欲望、欺瞞、偽善など、さまざまなものが絡み合っている。それが家族という、抗えない〈絆〉なのだ──切腹未遂の弟、電車に飛び込み死んだはずの兄、子供を捨て行方をくらました恋人、友人の精子で子供を得た夫婦──強烈なキャラクターが交錯する、リアルな『家族の物語』。
  • 君だけの僕。僕だけの君。
    -
    1巻1,232円 (税込)
    美波は初恋の黒田君と十数年ぶりにメル友になったが、彼は既婚者だった。黒田君への未練を引きずりつつも、30歳目前で結婚を焦る美波は、会社の同僚に紹介された男性と交際を始める。美波は思春期に心のバランスを崩して以来、心療内科に通っているが、ある日担当の川上先生から、「聞いてもらいたいことがある」と切り出されて……。純粋でひたむきな心が奇跡を呼ぶラブストーリー。
  • 君という光
    -
    1巻693円 (税込)
    姫野凛は自分のせいで大事な人を二人も亡くしてしまった。そして、いつからか声が聞こえ始めた。「自分だけが大事なんだもんな?」「救いの手を差し伸べるふりをして」……自分は生きていてはいけない、しかし死ねない。姫野の前に現れた水橋怜羅は電車に飛び込もうとしていた。二人はお互いを助けようとしながら、「生きていていいのか?」という自問の答えを見つけていく。
  • 君を夏の日にたとえようか
    -
    1巻1,584円 (税込)
    歯科医・園田の妻、恭子が転移性乳がんステージIVと診断された。絶望する園田だが、乳がんの勉強を始め、恭子を守り生き抜くことを決意。一方、恭子はつらい副作用に耐えながら懸命に闘っていた。だが、あるとき脳に転移が見つかり……。乳がんで最愛の妻を亡くした著者による私小説。リアリティーと臨場感あふれる闘病記を軸に妻への愛を描き、綺麗ごとだけではない夫婦の姿が涙を誘う。
  • Q島便り
    -
    1巻1,232円 (税込)
    島を訪れた伝道者が出会った人々は──。高齢者ながらも自立して生きる女性、おもてなし精神の溢れる男性。豊かな自然と奥深い文化に魅了された、伝道者の信仰と再生の物語。「もうすぐ、ここも晴れるかしら。西の空に光が見えるわね」上川はその言葉を聞いて、空の明るさが戻ってくるかもしれないと思った。──今は暗くとも、明るくなってくる。何も気を落とす必要はない。(本文抜粋)
  • 矜持 坂上美儀短編集
    -
    1巻1,089円 (税込)
    新しい道路ができ、外車が行き交い、田畑が減っていく。オートレース場や競輪場が賑わい、女性がハイヒールを履きはじめ、水族館ではイルカのショーが人気を博す。戦争はまだ、過去のようで過去ではない。力強く生きる者、あるいは没落していく者たちの日常が、少年、会社員、農家、教師、動物など多様な視点から、リアルで微細な描写と哀感あふれる筆致で綴られる筆者渾身の短編小説集。
  • 今日は何をしない日にしようか
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    1巻1,089円 (税込)
    深い心の傷を抱えた人々の再生を描く短編集。別れの手紙で交わる多村黄菜と高見幸太郎のやりとりを軸に、幼い想いの象徴としてのカブトムシが示す贖罪と赦し。母からの手紙が導く新たな命、カケルの誕生。月夜に語られる三人の目撃談から始まる『満月の子守唄』では、見えない絆と奇跡の再会が白い鳥居の下に結実する。それぞれの物語が手紙や証言で交差し、新たな感動と発見が待つ。
  • 虚構の砦
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    1巻847円 (税込)
    夫・利輝の希望で、得意な英語を使う貿易事務の仕事を辞め、専業主婦になった沙織。一家は高台にたつ高層マンションに居を構えるが、派手好きで自己中心的な夫との間には次第に溝が生まれ、ついには屈辱的な別れを迎える。母娘二人きりとなった沙織だが、一人娘・叶望の「パパが欲しい」という言葉に背中を押され、次のステージへと一歩踏み出す。真実の愛に目覚めていく女性の成長物語。
  • 金星の柩 ~近代化から敗戦へ:最前線を翔けた技術者の物語~
    NEW
    -
    1巻1,584円 (税込)
    明治中期、没落した商家に生まれた少年は、周囲の援けを得ながら機械技術者として成長していく。三菱の神戸造船所、長崎造船所を経て、名古屋の航空機製作所へ。世界一とも自負する航空エンジン「金星」を開発し、日本が日中戦争から太平洋戦争へと突き進んだ時代、航空エンジンの量産に全てをかける。──その結末は? 技術者魂と戦争の虚しさが交錯する非情の物語が、今、甦る。
  • 議会の正義
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    1巻1,386円 (税込)
    すべての国民から責任のある仕事を負託された象徴である「議員バッジ」。しかし、人々のために無心で仕事をする覚悟のない議員は、果たしてバッジをつける資格があるのだろうか。元地方議員が赤裸々に語る、選挙、政治を巡って繰り広げられる衝撃の問題作。「正義を重んじる地方議会が、日本国中に伝染すればいい」と、よりよき政治を目指そうとする地方議員がどれほどいるのだろうか。
  • 戯曲 扉
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    1巻990円 (税込)
    33年前、全国優勝を目指し、日々厳しい練習に励んでいたみどり中女子野球部だったが、熱心に野球部を率いていた顧問の赤岩の厳しすぎる生徒指導が問題となり保護者会が開かれる。そして生徒たちの心理面や進路にも影響を及ぼしていき……。「ああ、私が悪いんじゃなかったんだって思えたら……、そしたら、どんなに安心できたでしょうね、私……」──過去と現在が対話する戯曲。

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  • 虐待
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    1巻990円 (税込)
    格闘技好きの兄によって、幼い頃からその技の暴力の対象にされてきた弟の俺。虐待の事実を知りながら、兄を止められない母。親不適合者! 不満と怒りがつのる。大人になっても俺への二人の虐待はやむことはなく、傷ついた俺の心の痛みはさらに深まってゆく。さらに父親が癌で亡くなると、新たに第二の地獄が始まって……。著者自身の体験に基づいた異色の実録小説。
  • 銀行員の歩む「獣道」
    -
    1巻1,089円 (税込)
    「昭和」とは本当に“勢い”のある時代だったのか……。「どんな人でも暗い道よりも明るい道を歩きたい。だが、人として生きてゆくには誰も通ったことのない、暗くて、危険な獣道にも似た道を選んで進まざるを得ないこともある」(「まえがき」より)ままならないことも、理不尽なことも、「仕事」として生き抜いた男の自叙伝。今の時代「生きる」ことに迷うあなたに──。
  • 空想 幻想
    NEW
    -
    1巻693円 (税込)
    日常の風景や家族の記憶、絵画や茶道の体験から生まれた空想は、不条理で幻想的でありながらも、確かな感情の刻印を帯びている。時に自由と孤独を、時に恐怖や不安を描き出し、心の奥底へ誘う。さらに、数十年後に現実と重なり合う「シンクロニシティ」を示す後記が随所に添えられ、物語をより不思議で深い余韻へと導いていく。単なる夢想集ではなく、精神世界が高純度に凝縮された掌編私小説集。
  • 空想物語 イオカステとオイディプス
    NEW
    -
    1巻1,386円 (税込)
    この物語は、古代ギリシアに語り伝えられてきた「神話」や「伝説」、都市郊外の円形劇場で上演された「悲劇作品」、それらに触発され、作者の中に去来した空想から生まれたものである。……古代のギリシアと地中海を舞台に、女はタブーを犯して夫と国造りに突き進む。支えは「愛」と、「貴人意識」と、「愛国心」……。いのちを賭した精神の漂泊の物語。
  • クオリティ オブ デス 心優しき死神たちの物語
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    1巻616円 (税込)
    人はどこまで「死の価値」に手を加えることができるのだろう。早苗は、些細なきっかけで病理の道へ進んだ。多くの剖検を担当するうちに、幼くして亡くなる命、自殺、認知症、老人介護、終末期医療など、様々な命と人生の終焉を深く考えるようになる。命の瀬戸際で、人は何を思い、何ができるのか──。豊富な医療体験から綴られる、いつの日か「死」に向かうすべての人への問題提起の書。
  • くじらのあしあと
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    1巻880円 (税込)
    私の父は文筆業を生業とすることはなかったが、何かの作品を「いつか」書いて世に出してみせると意気込みを言葉にすることがあった。しかし、本人の周りの期待とは裏腹に機は熟すことなく、60代の若さで突然父はこの世を去り、「いつか」がやってくることはなかった。それ以来私は、父だけではなく家族のことを「いつか」目に見える形で残しておきたいと思うようになった……。
  • 苦悩と楽観
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    1巻1,089円 (税込)
    夫の浮気に苦しむ妻…でも、私は、私の船に乗り、大海原へと漕ぎ出す決意をする。私は一人じゃない。今までも、これからも。そして、私は私を愛しく思う。「何があってもどんなに苦しくても私は何だかんだ、いつも、幸せかもしれない。そんな風にこれからも思うだろう。私は生きて行く。幸せと一緒に。たくさんの出会いに感謝しながら。アッケラカンと笑って生きて行くんだ」(本文より)
  • クリティカル エッセイ 人間についての一考察
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    1巻1,980円 (税込)
    “大人”への到達域に近づくには、自己と他者との間隔を埋める感性を磨くことである。思索行動家にして作家である著者が示す、人間と日本人を取り戻すヒントとは──。「この世の中、ものを観る鑑識眼が失われていて、事の本質を見極めることができない社会風土になっているように思います。現代は人間としての平衡感覚が最も要求される時ではないでしょうか」(本文抜粋)
  • 暮れの鐘
    -
    1巻880円 (税込)
    父の遺した一冊の大学ノートを頼りに祖母の足跡を追いかける。そして奇しくも手にしたのは祖母の手書きの句集──『暮れの鐘』。司の体内に堆積していた“拘り”がガサッという音を立てたのは、その時であった──『雪消』。ありのままの生き方で息を吹き返す人々の群像劇──『雨避け』。人生の色とりどりの出会と「人間」を真正面からとらえ描いた短編集。
  • クレヨン供養
    -
    1巻1,287円 (税込)
    本作品は、主人公の夏子が「結婚適齢期」を前にした途端、うるさく干渉するようになった両親との相剋や葛藤から始まり、みずからの半生を振り返りっていく。寂しかった幼少期、素敵な人と文通した青春時代、多くの経験を積んだ社会人時代を経て、『結婚しないと世間からばかにされる』という母の言葉の意味を知る。時に生きづらさを感じながらも“自分らしく生きる道”を進んでいく……。
  • グダイ、ミッチ!
    -
    1巻1,386円 (税込)
    「最後にひとつ、お願いがあります。ずっと道明くんって言ってきたけど、バーバラたちは『ミッチ』って呼んでるでしょう? あたしもミッチって呼んでいいかな? イヤならイヤって、言って下さい。それまでは心の中でミッチって呼んでます。今度会うときは、オーストラリア訛りの英語をお聞かせしますね。こんな具合に。グダイ、ミッチ!」ミッチとシンイチとバーバラの思い出の夏。
  • Good Morning The World
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    1巻1,078円 (税込)
    世の中、順風満帆な人だけじゃない。傷を負った人々だから見えてくる人生の襞、厚み、深さ──。過去を背負った様々な人間たち。その出会いと淡い別れを1960代の東京を舞台に物語る。様々な人間たちが出合う人間の交叉点、そこで見えるそれぞれの人生の陰翳。人生は未来に向かって明るく、大きく展開するのか、再生はあるのか……。それとも……。苦汁と希望が交差する大人の物語。
  • グッドラック トゥータイム ボーイ
    -
    1巻1,188円 (税込)
    九州地方に住む中学生・文雄は同じ深夜のラジオ番組を聴いていたことから後輩のみつ子と親しくなるが、みつ子は東京へ転校してしまう。進学した文雄はみつ子と文通したり、自転車で東京へ会いに行ったりして交際を続けるが、卒業後、就職先の福岡で中学時代の憧れだった年上のますみと再会し、大人の恋にのめり込んでいく。1970年代を舞台に青年の葛藤と悲劇を描いた恋愛叙情小説。
  • グミちゃん
    -
    1巻990円 (税込)
    20代、30代、50代、70代の女性の日常を描いた4篇の物語。それぞれが抱える問題や悩みは、どれも現代社会に起こり得ることで、それらをなんとか乗り越えようとする4人を応援したくなる。幸せとはこういうことだ、と示している女性たちではないが、「こんな人生でありたい」と思わせてくれるリアルさがある。目に見えないつながりを信じさせてくれるラストも用意されている。
  • グリーンミントの誤算
    NEW
    -
    1巻693円 (税込)
    「心という無限の多様性を秘める宇宙を支配出来るのは時空である」──職場の密やかな関係。顧客の娘の投身自殺。そこから始まる、桜井家に秘められた〈血と嘘〉の物語。母の愛を奪い合った姉妹、紫織と緑織。仕組まれた悲劇、暴かれる過去、揺らぐ家族の絆……愛か、憎しみか。命を懸けた姉妹の闘いが、真実をあぶり出す──。恋のバイブル 一気読み間違いなし!
  • 結婚の野原
    -
    1巻990円 (税込)
    若き日の幾多の恋愛、そして見合いで結婚してから64年の間、苦楽を共にしてきた妻に対する愛情を描いた物語であり、高齢を迎えて自ら躰を壊し入院しつつも、突然認知症を患った妻を、日々戸惑いながらも献身的に介護し続けて、最期を看取った主人公・優和の妻へ捧げた鎮魂歌でもある。後期高齢者時代の到来の時代を真摯に生きる悔いのない余生を綴った小説。
  • ケンコ 荒波を超えて
    -
    1巻924円 (税込)
    親と子、教師と教え子、友と友。たがいの愛と信頼をいかにして築いていくか。遭遇する危機をたがいにどう克服していくか。戦争に塗れた地球の荒野を生きぬくための明日への心のメッセージ。平和な日本の今こそ、いのちに対する感受性を磨いてください。
  • 月曜日が、死んだ。
    -
    目覚しのアラームが鳴り、スマホの画面を確認した。そこに表示されていたのは「火曜日」の文字。おかしい、今日は月曜日のはず!! 飛び起きたナカガキがカレンダーを見ると、あるべきはずの曜日が消えていた。薄れていく月曜日の記憶、おかしな宗教団体、そして元カノの存在。死んでしまった月曜日の悲しみに気づき、元の世界を取り戻せるのか。第3回文芸社文庫NEO小説大賞大賞受賞作。
  • 現実と非現実に生きて
    NEW
    -
    1巻1,386円 (税込)
    著者は、幼少期から父親の暴力に苦しみながらも、非現実の世界への逃避や創作活動を通じて自己を支え、生き抜いてきた。家族の複雑な関係や夫との愛情深い結婚生活、未来の人類や宇宙を舞台にした幻想的な物語のほか、子供たちの友情や成長、自然との共生など、多様なテーマを描きながら、現実と非現実の境界を行き来しながら、困難な人生の中にも希望と愛を見出していく人生物語。
  • 現代語訳 青砥藤綱摸稜案 曲亭馬琴の名裁判物語
    -
    1巻1,320円 (税込)
    「よっ、名裁き!」江戸の民が溜飲を下げた逸話の数々を、混迷の時代、現代語訳で読み解く。「『南総里見八犬伝』『水滸伝』……馬琴は数多くの作品を残しましたが、そのなかに中国の公案小説を思わせるものがあることは、あまり知られていません。『青砥藤綱摸稜案』がそれで、なかなか面白いのです」(本文より)推理小説のような展開で進む公明正大な裁判の結末は──。
  • ゲージ・計測器
    -
    1巻990円 (税込)
    メーカー子会社の海外(タイ)駐在と品質保証の現場をリアルに描いた企業小説の力作! かつて自分を巧みな裏工作により追い落とし、出世への道を手にした男が突然自殺したという──「ゲージ」を外れた彼に、何が起こったのか? “真にグローバルな”企業となるためには、何が大切なのかと問いかけてくる作品であり、企業を舞台としてドラマティックな展開を見せる物語。
  • 甲子園でもう一度きみに逢えたら
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    東京本社から大阪営業所へ転勤してきて三年。いやがらせのような会社の辞令に従いなんとかやってきた。地元を出て一生懸命に働き、気づけば30代も半ばを迎えていた里咲は、高校球児だった恋人への断ち切れない想いを抱えたまま、母校が出場する甲子園に向かう。そこで出会った一人のおっちゃんとの交流を通じ、彼女の気持ちはどう変化していくのか。切なさが漂うノスタルジックな物語。
  • 虚空の戦列 ─黙示録を追って─
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    1巻1,287円 (税込)
    さまざまな啓示と「預言」が記されたヨハネの黙示録。その最終テーマは〈この世の終わり〉──。それを察知した者たちはすでに暗躍しており、世界各地でさまざまなバトルが繰り広げられている。もはや人類にとって〈ハルマゲドン〉は回避不能なのか。それとも誰かがこの〈危機〉から救ってくれるのか──。黙示録の「預言」を元に、核戦争の危機を描く。
  • 孤高の扉/終戦までの真実
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    1巻462円 (税込)
    主人公礼美にセレブな元同級生奈津から電話がかかる。過去を含め仲良しだった同級生数人の間で次々と事件が起きる。そして竜也と再婚していた礼美にも魔の手が……。/大樹は、老人ホームにいる祖父、小吉を見舞うのが楽しみ。福祉大学の学生バイト、ゆり江に会えるからだ。ある夜大樹は時空を超え、終戦間近の時代へタイムスリップし、若き小吉に会う。/異質な2作を合わせた作品集。
  • 心の中の暗い野原で
    NEW
    -
    1巻1,089円 (税込)
    幼馴染でかつての恋人、麗子への切実な恋文のように綴られた秋彦の物語。一通の手紙に込められた幼き日の告白は、誰にも語られなかった切ない真実。幼い頃から心に抱き続けた純粋な愛と激しい後悔、両親の確執や別れ、別の相手との結婚で得た幸せと、かつての熱情が呼び戻す喪失感。地区の運動会での奇妙な再会や麗子の死を経て、永遠に彼を縛る想いの深淵を描く一冊。
  • 黒化する地球
    -
    1巻1,056円 (税込)
    2050年、コロナ禍は一定の収束を見たものの、人々は依然としてマスクをし、変異株への警戒を緩めていない。そこに現れた得体の知れない喘息。喘息患者、肺炎罹患者と死者の漸増。しかもその原因は特定されず、2019年発生の新型コロナウイルス禍によるパンデミック以来の外出自粛の要請も出る──次第に高まる不吉なトーンに引きこまれる、地球環境をテーマにした近未来小説。
  • 言葉と写真 遊び
    -
    1巻1,782円 (税込)
    人生は、“どう生きるかだ”、運命ではない。たくさんの人の心にさまざまな感動を届けたいという思いを込めたメッセージと国内外の様々な風景、名所旧跡からさりげない街の点景、自然の営みの一瞬を捉えた写真を収録。ギリシャの古代遺跡、地上最後の楽園と言われる南の島の青い海、日本の四季の風景など、24の異なるMIND EMOTION(心の感動)が感じられる一冊。
  • 小鳥は鷹に包まれて
    -
    1巻1,386円 (税込)
    縁というのは、本当に不思議なものである。「そーでもないぞ、さすがに、このたびは新しい家族を、二組も作ったんでな、疲れたぞい、しばらく骨休めじゃ」と、どこかから聞こえたような、風の音のような……(本文より)。両親を失った孤独のなかで、精神的な病を抱えるコトリは、精神科医の鷹山と受付の安子に支えられ、「カウンセラー」という仕事を通して、自分の居場所を見出していく。
  • 孤独なライオンたち
    -
    1巻990円 (税込)
    朝雄好みの女性を演じていると、今まで知らなかった世界が見えてくる。甘え上手な女でいると、男の言葉使いや声が優しくなる。なんだか自分が本当に可愛い女になった気がしてくるから不思議だ。今までつき合った男性は、みんな対等の関係だった。女のタイプによって男の反応が違うことがおもしろかった。それは、新鮮なゲームの始まりだった。(本文より)
  • 子供の楽しみ方・私流
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    1巻1,056円 (税込)
    一番思うようにいかない子育てを楽しくやれたら、その後の人生、どんなことも楽しめるはず、と、自身の子育てを振り返りながら著者は語ります。子供の持つ想像力、創造力の素晴らしさは前著の絵本『うたのすきなねずみ』にも表れていましたが、本書では、より具体的なエピソードと共に、子供との関わり方が綴られます。子育て中の方はもちろん、これから親になる方々にもおすすめの一冊。
  • この世界にいるあなたに、ラブソングを
    -
    1巻693円 (税込)
    物語は淡路島のリハビリテーションセンターを舞台に、舞台事故で半身不随となった人気アイドル・空が、秋五や瑠璃、マネージャー雪菜らに支えられ、凍りついた心を剥がすように、絆と旋律で歩みを進める。開幕と終幕が深く結びつき、奇跡の復活ライブへと誘う感動の再起劇。笑いと涙を誘う多彩な患者との交流が、人々の悲しみと希望を深く響かせる。
  • この街で
    -
    1巻990円 (税込)
    「70年、よくここまで生きてきたなあ……」お堀端で天守閣を見上げながら、中野雅恵には感慨深いものがあった。目の前の岸和田城も、今年で再建されて70年を迎えようとしていた。『この街 出て行けず』『真っ当すぎる人たち』に続く三部作の完結編。「お堀の水の中へ、間城への「別れの言葉」を沈めた。声には出さず微笑みながら。私「間城」殺しましたわ」(本文抜粋)。
  • この胸の記憶に
    -
    1巻1,320円 (税込)
    「もう二度と人を恋しく想うことはないだろう」私は高を括っていた──。有原圭介、葉吹周一と私は、医師と患者の関係。信頼は必然的に好意となり、親密さが増していく。葉吹が上気した顔でドアを開けたとき、「はじめての外来終えてそのままに飛び込んでくる吾の病室」と私は詠んだ。メール一本、写真一葉、手紙一枚もない恋。秘密の闇に葬るならそれが一番なのだが……。
  • 古風な前奏曲
    -
    1巻1,155円 (税込)
    アダム・ミルクホワイト君は12歳。3匹のクワガタのメスに恋したことのある少年だ。目下の疑問は、「何故、僕たちは食べるの?」ということ。50歳で目下失業中のマーク・ティーブラウンさんと最近友だちに。「難しい質問だ。それを話すと長くなる」が口癖のマークさんの話は、クラシックをはじめとする音楽から文学、哲学と縦横に広がるが、アダム君の答えは見つからない。
  • 転がる石 強迫神経症と闘った夫婦の30年
    -
    1巻990円 (税込)
    ずっと手を洗い続けたり、地面や床に落ちたものを拾えない強迫神経症の実態を、著者自身の経験に基づいて物語化。医学書のような解説ではなく、自身の苦悩と、支え続ける妻の献身が、温度をもった言葉で描かれる。著者のどん底からの脱出方法は、当事者による当事者のためのテキストとして、苦しむ人たちの参考となる。手放してはならないのは、支える人の手と自らの希望だ。
  • コロラドの月
    -
    1巻880円 (税込)
    『ここは空気が澄みきって美しいお月様が見られます。同じ月を見ても、置かれた環境や場所によって「コロラドの月」だったり、「荒城の月」だったりするんですものね』(本文より)。国際結婚した息子の妻・ジュディーに告げられた余命はあと2カ月だった──。息子家族に降りかかった悲しい運命を共に受け止め、乗り越えようと前向きに生きる女性による、家族への深い愛情を綴った物語。
  • 婚外子を生きる
    -
    1巻1,287円 (税込)
    会社の社長で真言宗檀徒の龍太郎は、理趣経の教えのままに社員の睦子と関係し、子どもをもうけた。だが、睦子は龍太郎に認知を求めず、婚外子として子を育てる道を選んだ。龍太郎はさらに、若い圭子とも関係を持ち、圭子も婚外子を産む──家父長制度の残る昭和50年~60年代の世相を背景に、自立したシングルマザーと婚外子としてたくましく生きる親子の姿や家族の形を描いた小説。
  • コンドルは翔んでいる EL CONDOR PASA
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    1巻1,188円 (税込)
    1899年(明治32年)に始まった移民政策でペルーに渡った日本人が数多くいる。日本から遠く離れた異国の地で日本人達がどのように生活をしたのか。ペルーを舞台にしたこの物語はその歴史や実態を踏まえつつ、主人公である快男児チコの成長とルーツ探し、そして彼を取り巻く人々の人間ドラマが描かれている。南米に深い縁のある著者によるペルーの描写は臨場感たっぷり。

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