国内小説 - 文芸社の検索結果

  • LOVE OF GR8
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    1巻594円 (税込)
    頁をめくるあなたの胸に、静かな余韻が降り積もる。誰かを想うことの喜びと、思うようにならない切なさ。言葉にならなかった感情や、選ばれなかった時間が、行間から滲み出す。これは特別な誰かの話ではない。泣いて、迷って、それでも前へ進もうとする姿が、読む人に問いかける。不安定で移ろいやすい女性の心と、そっと響き合う短編小説集である。
  • あの日に帰りたいだなんて思わない
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    1巻594円 (税込)
    バブル期に青春を過ごした世代には懐かしく、ほろ苦い物語。「どうして結婚しなかったんですか」50歳の誕生日の夜、そう聞かれた朋子は人生を振り返る。1980年代、2000年代、そして今。──働く女性の環境は変わりつづけた。恋、仕事、家族、そして時代に向き合いながら歩んできた。揺れ動く価値観の中で選び続けた人生が、この物語の中に。
  • G
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    G

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    1巻693円 (税込)
    寛子は病院の待合室にいたはずが、気づくと別の病院にいた。周囲の人々はなぜか彼女を「G様」と呼ぶ。やがて出会った同じ「G」と呼ばれる者たちは、一人は足がなく、もう一人は片腕がなかった。彼らの語る話は想像を超えるものだった…。(表題作「G」)日常と非日常(死)が隣り合いながら、じわりと迫る恐怖と衝撃の結末。九つの物語が紡ぐ、奇妙でぞくりとする世界。
  • かぜのように
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    1巻693円 (税込)
    ある夫婦が迎えた“尊厳をめぐる”最期の日々。夫・亮一は、美意識と知性を併せ持つ誇り高い人物だった。しかし、難病と診断され恢復を約束されない身体は衰え、生活の多くを人に委ねる日々が始まる。その姿を、妻・藍は懸命に支えながらも、抗えない“老い”と“制度”の壁に直面していく。──社会が尊厳を奪うとき、人はどう生き、どう死ぬのか。老いと看取り、尊厳と愛を描く小説。
  • 長島喫茶室
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    1巻693円 (税込)
    日常の中にこそある豊かなドラマ。夢を追う娘と店を継ごうとする娘。20年続く喫茶室を舞台に描かれる家族の絆とそれぞれの人生の選択(長島喫茶室)。認知症と向き合う祖母と家族。ピアノの音色に包まれて家族の絆が深まっていく(カーネーション)。血のつながらない兄と妹の関係が変わるとき(兄と妹)。赤ちゃんポストから養子に迎えられたナオのもとに実母が(こうのとり)など。
  • 約束のタスキ
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    1巻693円 (税込)
    走るとは、誰かの想いを背負うこと。小学校六年の健二は、苦手な陸上競技会のメンバーに選ばれてしまう。母を早くに亡くし、姉・紀子と二人三脚の生活。親友・達也、聡明で負けず嫌いな喜美とともに、中学、高校、大学へと、三人はそれぞれの夢を追う。健二はいつしか「走ること」に魅せられ、箱根駅伝を目指すも思うような結果は出せない。そんなあるとき、健二は悲しい現実に向き合う。
  • 寺の娘
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    1巻891円 (税込)
    岡山県内の山寺に生まれた知子は、父亡き後、無住寺の維持管理を担っていた。弟の公英は神戸の寺で住職をしているため、知子も檀家も、知子の長男が跡を継ぐ心積もりだった。ところが、知子の知らぬ間に跡継ぎは公英の息子に決定。思いもよらぬ事態に翻弄される知子。実家の寺は今後どうなってしまうのか? 寺の行事や回想を織り交ぜ、やわらかな筆致で描く継承と葛藤の物語。
  • 猫のムウ 猫と甘味があなたに癒しを届けます
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    1巻891円 (税込)
    大通りから一本入った細い道にある、午後のほんのひとときだけ開く「甘味・お茶」の小さな店。店主とともに出迎えてくれるのは、一匹のどっしりとした猫、ムウ。人生の節目に揺れたり、胸の奥に言葉にならない思いを抱えた人たちが訪れます。人と人、人と猫が交わすささやかなぬくもりを描いた、やさしく切ない物語。読み終えたあとには、きっと胸の奥にほのかな灯りがともります。
  • 人生、生きているだけで丸儲け
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    1巻990円 (税込)
    子どもの頃のこと、社会人となり就職、結婚、そして今は亡き妻への想いを主人公民雄が淡々と語る。飾らない率直な言葉で綴られるからこそ、平凡な日常が彩り豊かで面白いものだったことを知らされる。民雄の無骨な生き方が随所にちりばめられて、いつしか自分の人生と重ね合わせながら読むことになる。人生に正解はない、と言われているかのような、心穏やかになる著者の自伝的物語。
  • 夜明け前の一歩
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    1巻990円 (税込)
    長く日本人の意識の深層に根付いてきた部落差別。その歴史と、現実的な問題と、これからの課題について考えるための物語。長い時間を経て、いつの間にか信じ込んでしまっている差別は、もとをたどれば根拠のあいまいなものにすぎない。となれば、根拠不明のものに呪縛されているのは自分自身だと知らされる。不自由さから解き放たれるべきは誰なのかを問う物語でもある。
  • コンペ in クルーズ ~天満家の跡を継ぐのは誰だ?~
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    1巻1,089円 (税込)
    「あなたには今日から2日間の研修を受けてもらい、その後に2泊3日のクルーズ旅行に行ってもらいます」妹の大学費用の相談に伯母を訪ねた沙英は、その言葉に思わず声を荒げた。「5日間も休んだら会社もバイトもクビになります!」「わかりました。お給料をあげましょう。研修とクルーズ旅行で合計110万円です。悪くない話でしょう?」「え……」沙英は一瞬言葉を失った……。
  • リンゴの木の下で ある神風特攻隊員の日記遺書
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    1巻1,089円 (税込)
    昭和十七年、東京帝国大学に通う青年・安達卓也と、トランぺッターの恋人・芳恵。二人を結んだのは、ジャズの名曲「リンゴの木の下で」だった。やがて戦争は青年を学徒出陣へ、そして神風特攻隊へと追い立てる。出撃前夜に交わされた言葉、遺された日記と手紙。これは死を描く物語ではない。確かに生き、確かに愛した二人の“実話”である。
  • はじめの一歩
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    1巻1,386円 (税込)
    「成州の正門の前に立つ二人……『博美、一緒に正門を出ようよ』と言い、二人は声をそろえて前に踏みだす。『はじめの一歩』」(本文より)。その一歩が「新しい未来【せかい】」へ──そして待っている人がいるから。「あそこに行こう、きちんと一人で踏み出そう」。勇気をもって踏み出そうとする人の、「夢」に向かっていく姿を描いた青春小説。
  • インパールに陽は落ちて 還らざる青春の墓標
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    1巻1,485円 (税込)
    大学を繰り上げ卒業し、故郷への思いを胸に兵士となった砂金順治。第三十三師団第二一五連隊に配属された順治に与えられた任務は、インパール作戦に従事する部隊を、安全に後方へ撤退させることだった……。主人公の甥にあたる著者が、関係者の手記や記録をもとに、順治の学生生活や恋、家族への思いとともに、ビルマ・インパールでの過酷な撤退の経緯を描いた戦争小説。
  • 患い人の旅
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    1巻1,485円 (税込)
    誰もが心に一途な「愛(やまい)」を抱え、そして最後の旅に出る……。神楽坂、加賀、鎌倉、銀座など、日本の美しい景色、佇まい、しぐさ、そして言葉の響きと共に、愛し合い、傷つけ合い、奪い合う人間の「性」を描き、渾身の力を込めて書き上げた、著者「最後の」物語。患い人の旅。それは仆(たお)しの幕を下ろす、無垢な旅であった。
  • 月見庵
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    1巻1,485円 (税込)
    大企業の創業者の私生児として生まれた竜児は、七歳の誕生日を境に父と完全に引き離される。理由も告げられぬまま時が過ぎ、ある日、一本の電話で知らされたのは父の死。その瞬間から静かに、しかし確実に竜児を取り巻く環境が変わり……。苦しい記憶、父の正妻との確執、居場所を求めて渡ったニューヨークでの恋と挫折が交錯。自らの人生を選び取ろうともがく青年の成長を描いた秀作。
  • 姫路城に萌黄色の月
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    1巻528円 (税込)
    ときめきの異性との初恋は、自転車の転倒から始まった高校時代。そして順調に進んでいた交際が、一線を越えないために突如別れることになってしまった大学時代。教師となって地元の高校生に教えることになって、愛に悩み性に惑う青春の日のほろ苦い、けれども甘美な思い出が鮮やかに甦る。忘れていた青春時代をみずみずしく描いた半自伝的小説。
  • ある鳥の物語 ~青空の下で~
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    1巻770円 (税込)
    澄んだ青空と豊かな森に囲まれた自然の中でコウは生まれた。コウは鳥。両親や兄弟と共に大空にはばたき、木の上で眠る。時には天敵に襲われ、何日も食べ物が見つからない時もあるけれど、それでもコウは幸せに暮らしていた。しかし、ある時、コウは巧妙にはりめぐらされた罠にかかり、人間につかまってしまう。そこでコウが見たものは…。大自然の中で生きる野性の鳥の気持ちを生き生きと描く、小さな冒険小説。
  • 神社猫おくじの昔話 ──神社の梅伝説
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    1巻770円 (税込)
    小春日和の昼下がり、神社では「おくじ」という初老の三毛猫がお昼寝中。おくじは昔、寝る前には子猫の「ニャ」にお話を聞かせたものでした。そのお話とは……「人の心が良くないものに支配され、天変地異が続いた時のお話。美しい梅の木から夢のお告げを受けた陰陽師の命により、旅立った二人の若者と一匹の白い犬……」おくじが語る壮大な梅の木の伝説を、あなたも聞いてみませんか?
  • かれいどすこうぷ 眼科病棟にて
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    1巻792円 (税込)
    キャリアウーマンの安代は、持病で40代で失明。50歳になり、愛娘のウエディングドレス姿が見たいという思いから視力回復手術に臨むことを決意し、九州にある病院の眼科病棟602号室に入院した。安代と同室になったのは6人の女性たちであった。そこで安代は、波瀾万丈な人生を送ってきた人々の人生の一端を知ることになるが……。光を失った女性が、次の一歩を踏み出すまでを描いた小説。
  • 豪華客船、船上八策
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    1巻792円 (税込)
    近い将来の日本の国家破綻を憂い、豪華客船上で集まった謎のグループ! そのアッと驚く起死回生策は? 彼らは何者? 来たる我が国の財政破綻に警鐘を鳴らし、どうすれば愛する日本を守り、再びジャパン・アズ・ナンバーワンにすることができるのかを、自身の実体験を通じて書いた一冊。その様子はまさしく現代版坂本竜馬たちの「船中八策」だ!
  • 93歳、鉄柵に繋がれて 69残滓は今、再び「悪夢」に抗して
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    1巻847円 (税込)
    音のない空間で、老老介護の傍ら、私は再びペンを執ることにした。「死相」と「思想」の深層を検証するために──。昭和23年の夏、大連港から引揚げてきた93歳になる母が今、病院のベッドで「タスケテ」と訴えている。だがその声に私は応えられなかった。1969~2019年、雌伏50年の残滓が、昭和・平成・令和の「悪夢」に抗して再起動、渾身の書下ろし「新作」15章!!
  • 巣立ちゆく、
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    1巻847円 (税込)
    定年退職した女性教師の凜子は教え子から同窓会の案内状を受け取る。それをきっかけに教師時代の出来事を思い出していた。生徒に寄り添い、信じ、更生させるべく奮闘の日々を送っていた凜子。しかし彼女の前には、教育現場監督の立場にある人の心ない言動が立ち塞がった。はたして凜子の思いは届き、生徒は無事に卒業できるのか。学校や教師はどのようにあるべきか考えさせられる小説。
  • 夜空に願い事
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    1巻847円 (税込)
    16歳の時、息子の隼人を生んだ由季は、父親である6歳年上の一郎に子供を託した。あれから5年。恋人と呼べる人がいるにもかかわらず、過去を打ち明けられない由季は結婚に踏み出せないでいる。そんな中、由季は新しい職場で知り合った恵美子が、母親が16歳の時に生まれた子供だと知る。同い年のふたりの女性を中心に、彼女らを取り巻く人々が過去を見すえ、未来を見つめていく姿を描く青春小説。
  • ニコニコ! シングルマザーの子どもたち
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    1巻880円 (税込)
    母一人、子一人の二人暮らし、楽しいよ! 主人公のニコは、いわゆる母子家庭の子ども。周りにも、同じ境遇の子たちがたくさんいて、一緒に遊んだり、小さな子の面倒をみたり、にぎやかな毎日を送っている。時にはいろんな問題も起こるけれど……。そして、ずっとニコには知らされていなかった家族の秘密も明らかに。シングルマザーの子育て事情を生き生きと描いた物語。
  • 遥かなる空 紡がれた記憶
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    1巻880円 (税込)
    主人公「みよ」の視点で、日本領朝鮮の京城府(現・韓国のソウル)で暮らした戦中戦後の日々と引き揚げ体験を描き、後年の韓国再訪の旅を回想する物語です。みよは著者の分身で、戒厳令下での市井の人々の暮しなど、著者自身の当時の記憶に基づくもの。戦争の真実の一面を証言する貴重性はもとより、人生に対する洞察や哀感を伴う深い思想が行きわたっています。
  • たくさんのあしあと
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    1巻891円 (税込)
    2度目の乳がん手術を受けた著者。そんな著者を心配する子供たちも悩みを抱えていた。子供たちを理解できない夫との確執、母の認知症など、次々と逆境が続く。しかし、「自分の見方を変えれば風景も変わる。人生は一度きり、良い時は素直に喜び、悪い時は考えながら、ありがとうネタを探すほうがおもしろい」と、著者は前を向き、すべての経験を人生の「あしあと」として本書を出版。
  • ONE ON ONE ─ワンノンワン─
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    1巻1,056円 (税込)
    一浪しても第一志望の京大に合格できなかった僕は、不本意ながら理工系では一流の国立大学に入学。先輩に誘われるまま、創部間もないアメリカンフットボール部に入部する。しかしその実態は、試合に必要な11人のメンバーがやっと揃うようなアンダードッグなチームだった……。人生もワンノンワンの精神でぶち当たり、受け止めろ! 大学アメフトに青春を捧げた青年たちの物語。
  • 藍色の物語
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    1巻1,144円 (税込)
    長らく会わなかった娘を訪ねる機上で雅子は西行の歌について、添乗員と語り合う(「その如月の 春の旅立ち」)、浦島太郎の心情を丹念に追う(「千代松ヶ浜 浦島太郎のおはなし」)、戦友との再会と徳島の自然、そして別れ(「山河のふるさと」)、初老の男が「花ちる里」の言葉そのままの妙子と出会い……(「花の面影 都わすれ」)。多面的でありながら一本筋の通った短篇集。
  • 君で終わった物語
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    1巻1,232円 (税込)
    会社を辞めた日、美鈴は川辺で塾講師の恭介と偶然出会う。打ち解けた美鈴は自分が病気で余命半年であると告げる。恭介の夢を応援し始め、自分が未来に希望を持ち始めたことに気づいた美鈴だったが、残された時間はわずかだった。入院した美鈴に恭介が渡した『病院っぽい生活記録ノート』。交わされる言葉があたたかい希望を運ぶ。読む人に生きる意味、愛する意味を問いかける長編小説。
  • 芝浜
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    1巻1,408円 (税込)
    明治の東京、高輪泉岳寺裏の長屋に住む元幕臣・漁師の銀次は、勝海舟の隠し子、新橋芸者の小海を我が娘として育てた。銀次親子に勝海舟や彼等と関わる人々が織りなす、人生模様を綴った物語。江戸弁で語る銀次の言葉の端々に、真の男と人様を思いやる本来の日本人の姿が……。文中に難解箇所あり、若年層は購読不可。読んでみたい方は、辞書のご用意を!
  • 連続爆破現場で君を探す Ryu-cat短編集
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    1巻495円 (税込)
    多感な少女が、とあるビルのエレベーターからバブル時代のディスコに迷い込む「エレベーターと14歳」、街中で見かけた憧れの女性を追いかけた青年が、謎の爆破事件に巻き込まれてしまう「連続爆破事件現場で君を探す」、すさんだ生活を送るホステスが、猫と体が入れ替わってしまう「モトヒト」。軽快な筆致で人間の心の機微を描いた、心温まる短編集。
  • おっさんたちの千日戦争 新宿裁判闘争編
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    1巻594円 (税込)
    知らぬ間に、マンションの駐車場が盗まれていた!? 素知らぬ顔の悪徳地主に戦いを挑むはカラス・カメ・カバのおっさんたち。老害なんて言わせない!! おっさんたちの煌めく情熱!! だがしかし、正義が必ず勝つ! ……とは限らないのが世の中の定め。法の壁と地主の悪知恵に翻弄されるおっさんたちに、勝機はあるのか!? 愛と正義のリーガル・コメディ、ここに登場!!
  • それだけのこと、82番バス通り
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    1巻594円 (税込)
    退職したアリスは、バスに乗って毎週一人暮らしの叔母ジョイスのもとに通っている。叔母はいつも、ソファでクッキー缶に入った古い手紙を読んでいた。やがて年老いた叔母は、危なげな言動をするようになりアリスは不安を覚えたが、その不安が顕在化する前に87歳で亡くなった。彼女に残されたのは、缶の中の古い手紙の束。意を決して読み始めると……。眠っていた過去が蘇る物語。
  • 月がある
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    1巻693円 (税込)
    学生時代がバラ色だった者もおそらくいるのだろう、人生で一番楽しかったと言う者も。しかし僕はずっと寂しかった。人との接し方を知らず、友達の作り方を知らなかった。むしろ同級生からは嫌われていた。それでも坦々とこなしていた学生生活を綴った『月がある』を含め、絡まりやすく悩みやすい人間関係を、怜悧な目線と高潔な文章で綴った三編の短編集。
  • 複合迷路
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    1巻891円 (税込)
    今はたまたまこうなっているが、明日になればどちらに転がっているか、本当は誰も知らないし、知る術もない。みな寄る辺のない日々を行く先の見当もつかず彷徨っているだけだ。そんな頼りない日常から奈落の底に突き落とされる可能性は、いつどこに待ち伏せていてもおかしくないのだ(あとがきより)……人生は迷路。辿り着く場所など、誰も知ることはできない迷路。
  • ホープストリート Brooklyn NY 11211
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    1巻990円 (税込)
    どんな暗闇にも光を描き続ける──売れっ子フォトグラファーとして活躍する全は、一枚の写真をきっかけに20歳の頃のニューヨークでの記憶を辿る。癌と闘った親友との別れ、人生を変える出会い。それぞれ志を持った仲間たちと暮らしていたブルックリンで、全は9.11米国同時多発テロに遭遇する。激動の時代に仲間や愛する人と出会い、成長していく青年の姿を描いた物語。
  • バカ息子からのラブレター
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    1巻1,089円 (税込)
    主人公・天草賢人の少年期から自衛隊入隊後までの混沌とした人生を、自己告白的に綴る小説。家庭での暴力や親子関係の断絶感、学校でのいじめと中退、非行やギャンブル、事故と裁判、入院や精神的変調、恋人との出会いと別れ、大検受験・予備校通学やIQの言及といったさまざまな出来事を、饒舌な一人称で語り、葛藤と絶望と再起への希求をリアルに描く。
  • 奏でるアラ古希
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    1巻1,089円 (税込)
    筆者のボランティア活動での体験を元にした最新作『奏でるアラ古希』に加え、新職業「賞状書士」の奮戦を描いた『よってあなたを賞します』、人と人との縁が笑顔をもたらす『笑顔の明日』、うらぶれた図書館に異動となった司書とボランティアの交流を描く『たそがれ図書館』他、既刊からよりすぐった4本の作品を加えた、全5本の心温まる物語をお送りします。
  • 60歳からのクレッシェンド
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    1巻1,188円 (税込)
    700万年前にたまたまヒトがチンパンジーと分化し、その後、脳が大きくなって自意識を持った。俺なんぞはたまたまココにいるだけだ。──世界一周3回、50年ぶりのピアノ、設計主義批判、悟り型宗教の洞察……「老後」なんて無い! 人生、Process&Progress! 東大経済学部出身、商社勤務。そして今を生きる矢口の姿を描いた小説。
  • TSUNAMI 絶望の先に兆す光を信じて
    -
    1巻1,188円 (税込)
    津波によってふるさとを離れざるを得なくなった人たちや、一歩ずつ復興の道を歩み始める人たちが、それぞれの複雑な思いを抱きながら、自分達の街を再建していこうとする物語。家族をなくして絶望に打ちひしがれ、ふるさとを離れていた男が、ふるさとを思い起こさせる人たちとの出会いによって帰郷する。そして、そこには、自分たちの力で復興、再生を目指す人たちが……。
  • あなたが見えない
    -
    1巻1,188円 (税込)
    演劇部の部長絵理奈と、同級生で部員の高彦は、周囲も知る相思相愛の間柄だが、なぜかすんなり恋人関係になれずにこじれている。ある時演劇部一同は、衣装で使うドレスを借りるために、あるホテルを訪れる。しかし、そのホテルで大変なトラブルが発生する。絵里奈と高彦の恋の行方は? 一癖も二癖もある演劇部員達がまきおこす、ドタバタラブコメディー。
  • 人間になったハエ
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    1巻1,188円 (税込)
    死は終わりじゃない。それは始まりだった。壮大なスケールで描かれる魂の再生と成長物語──急死した要人の棺で共に火葬され、黄泉の国へと来た一匹のハエ(浦島)。そこで出会った閻魔大魔王の三男、小閻魔太郎にペットとして迎えられる。絶対的な力を持つ太郎は、浦島の純粋で正直な言葉に触れ、生きる意味や喜びについて考え始める。やがて、数奇な友情と冒険が黄泉の国で幕を開ける。
  • 菅原里海短編集
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    1巻1,188円 (税込)
    愛と、喪失と、諦念。誰もが経験する心の機微──人生の生々しい感情を掬い取った、心に触れる、37の物語。ライブで別れた恋人を想う「長雨」、夫婦の秘めたる葛藤を描く「夜明け前」、娼婦と客として再会する男女の切ない顛末「交差点」、そして友情と格差に揺れるシスターフッド「シュガー」…。──あなたの世界をそっと揺さぶる短編集。
  • 二次元の街
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    1巻1,287円 (税込)
    偶然としか言えない出会いが人生に大きな影響を与えるように、めい、ひろし、そしてエミリにとっても、偶然の積み重ねが思いもよらない出来事と、それぞれの苦悩を生み出していく。意図せずに編まれていく人生の縦糸と横糸。それがクロスする男女の物語を、浅草の街、新潟、長野を舞台に描く。相手を思いやる優しさは、どんなときに生まれてくるのだろうか……。
  • カマキンとニュートリノ ─建物と対話する男たち─
    -
    1巻616円 (税込)
    地域密着型の伝統的木造建築を得意とする工務店の三代目の跡継ぎとして生まれた響一だったが、「カマキン」などの近代建築に魅せられ一級建築士となる。一方で父親が響一の家の職人であったことが縁で、幼い頃から素直に伝統建築の職人になるべく修業に励んだ敏夫。別々の道を選択した幼馴染みの二人が、最後に辿り着いたところとは? 肯定派と否定派の男の意地が今、横浜で炸裂する……。
  • オレンジの香り漂う中で
    -
    1巻770円 (税込)
    30代のころに勤めていた工場では、くせのある人々が働いていた。自死を選んだ男性社員。いきなり同僚の家を訪ね歩く女性。自身も無責任に噂を振りまく女性たちによって、根も葉もないことを言いたてられ、腹に据えかねていた。9年ほどで工場を辞めたある日、そこで親しくしていた女性が脳いっ血で倒れたと知らされる。そして、苦いながらも忘れられない日々を振り返るのだった。
  • 前世から届いた遺言
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    1巻847円 (税込)
    29歳の主人公・天宮は、書店で『前世からのメッセージ』という本に目を留め、購入する。その本との出合いが、後の彼の「自分探し」の大きな原動力となる……。前世を知ることで、現在心に抱えている問題を取り除く「前世療法」に出合った青年が、自身の存在理由やなすべきこと自覚し、人生の真の意味にたどり着くまでの軌跡を描いた、魂の成長物語。
  • 巫術
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    1巻1,078円 (税込)
    戦争拡大へと突き進んでいく時代の渦中にあって、日本という国を託され、戦争責任を問われることになった悲劇の宰相、近衛文麿を主人公としたフィクション。物語は自決前夜の回想から始まる。名家出身の総理大臣という華やかな経歴を持ちながら、組閣の大命拝辞、「引きこもり」という不可解な行動を見せたのはなぜなのか。資料や史実を踏まえながら彼の心の闇を描くフィクション。
  • あなたは 何処から来て 何処へ行くのか
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    1巻1,232円 (税込)
    この書は しきたりとか 宗教とかではありません。人間は 何故生まれて来たのかを 知るための書です。この世に存在する 全ての人間に 神として伝えておきます。神さんの真言「神界」と、見えない者達への「人間界」を収録したシリーズ第三弾! 「人は 何処から来て 何処へ行くのですか」「人は生まれる時 神との約束事を守る事を条件に この世に 生まれて来るのです」
  • 小太郎地獄遍路 慟哭の満州
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    1巻1,232円 (税込)
    平成23年3月11日の津波に巻き込まれた脇森小太郎がタイムスリップした先は、昭和20年8月8日の祖父・太郎の体の中だった。平成の世では人生の意義を見いだせなかった彼だったが、ソ連の侵攻~占領、シベリア抑留、満州引き揚げという苛烈な体験を通じ、戦争の真実を伝える大切さ、そして人生を生きることに目覚めていく。現代の若者の目を通して戦争を描いた異色小説。
  • 総理に恋をしました
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    1巻1,287円 (税込)
    ひとりの主婦が、偶然ゴルフ場で見かけた総理大臣に一目惚れ。その日以来、一方的な恋心がつのってゆき、その人から届いたハガキを手にすると、嬉しさで舞い上がってしまうほどであった。老親の介護と死、夫の発病と死というつらい時期も、恋心に支えられて乗り越えることができた。88歳の著者が、36年間抱き続けた想いを、軽妙巧みな文章で綴った半生記エッセイ。
  • なりたいわたしの主観と客観
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    1巻1,485円 (税込)
    大手不動産会社を辞職した関口萌音は、小さな美容クリニックに転職を果たした。そこにいたのは、やたら高偏差値のスタッフや、口数は多いのにおしりの重たい事務長など、思いがけない面々。事務長の秘書職採用のはずが、さまざまな仕事を振られ、やがて仕事にやりがいを見出していった萌音は……。仕事の楽しさを感じてみたい人にぴったりの1冊。
  • 海の物語 父と娘の夕映え
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    1巻594円 (税込)
    父には、妻である私の母がいる。が、その女(ひと)も。私には家族ではない姉もいる。現代よりも、もっと選びようのないものを受け入れ、切り捨てようのないものと結びつきが強かった時代。生きるためには、自分自身のことも含めて、思うようにならないものを肯定せざるを得なかった環境。そうしたなかで、必死に生きた人たちを、そのなかの一人である娘の立場で描いた著者の自伝的物語。
  • 幸せの遭難者の終いの途
    -
    1巻792円 (税込)
    人間の幸せについて考えさせられる一冊。不遇な幼少期、家庭崩壊、貧困、非行──何度も道を踏み外しかけた少年が、出会いと努力を重ね、人生を自らの手で切り拓いていく。どん底からはい上がり、仕事に恋に迷いながらも、「学び直し」を武器に教育の道へと歩み出す。人は変われる。何歳からでも、人生はやり直せる。迷い、道を見失いそうな人たちに、幸せへのヒントも提示する小説。
  • 石破くん
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    1巻891円 (税込)
    「どんなに偉くなっても、何を成し遂げても、使い切れんほど金を稼いだとしてもだ、親の面倒を見なかったり、他人に任せた人間は、社会的動物としては0点に到達しておらんと云う事だ」(本文より)。「普通に愚直に生きてきた」ある男の成長と葛藤、そして彼を取り巻く人々とのドラマ。政治、家族、友情、人間の本質──社会問題や人間関係を鋭く描き出した物語。
  • 長崎へ
    -
    1巻990円 (税込)
    長崎を舞台にした小説「長崎へ」と「兄弟」の2篇。「長崎へ」:妻と私は愛し合ったうえでの結婚だったはずなのに、気持ちが百八十度変わることも、最初から愛には内包されているのか……。「兄弟」:奔放で不器用、それゆえに生きづらさも生まれ、自分自身を苦しめていく弟。そして弟に振り回される兄。人間味ある生き方とは何か、関わり合うとはどういうことなのか、と考えさせられる。
  • 白いスポーツカー
    -
    1巻1,089円 (税込)
    専門学校を卒業後に入社したガソリンスタンドで働き始めた駿介は、白いスポーツカーで颯爽と現れた社長の娘・亜矢、東西通商専務秘書の三杉万理という二人の魅力的な女性に出会った。愛を深めていった万理と駿介のもとに、ある日、不穏な告発が……。二人の恋路を阻むのはいったい誰だ? 恋と事件を軽快に描いた「白いスポーツカー」のほか、短編「真っすぐな階段」も収録した小説集。
  • サムライの『記憶』
    -
    1巻1,188円 (税込)
    志半ばで夭折した幕末期の水戸藩士鈴木吉弘の魂は、令和の今、黒川弘斗として転生した。キックボクシングに熱を入れていた弘斗は、ひょんなことからK-POPのダンスに出会う。やがて運命に導かれて総合格闘技で宿敵との闘いに挑むことに……。生まれ変わりの連鎖、交錯する因縁、そして再会の奇跡。予想外の展開が読者の目を離さない! 異色の青春エンターテインメント小説、ここに誕生!
  • 還暦奮闘記
    -
    1巻1,188円 (税込)
    専業主婦の芽以子は59歳。家族は、家庭のことはすべて妻任せの夫・総一郎、フリーターの息子・奏太、結婚し別世帯で暮らす子育て中の娘・碧だ。総一郎のリタイヤを前に、残りの人生について思いを馳せる芽以子は、ある決意をする──。現在の状況に幸福を見出しつつも、自身の人生の充実を目指し、将来に希望を持って進んでいこうとする女性の姿を丁寧に、リアリティ豊かに描いた小説。
  • 畑のなかのお墓
    -
    1巻1,188円 (税込)
    畑の中に大小40基ほど立つお墓。戦国時代の名残が残る土地、伊那谷の旧家・佐倉家のお墓である。主人公・柾子の祖父尹一が残した『佐倉家由緒覚書』によると、佐倉家は武士であった先祖が江戸時代初めに帰農し、代々庄屋を務めていたらしい。農村生活の変遷や地域行事や習俗とともに、佐倉家の家族史が語られる。一家族の物語としても、郷土史としても味わえる一冊。
  • きみがいた場所
    -
    1巻440円 (税込)
    猫を主人公にした短編小説3作。自動販売機の上がお気に入りだった白猫を優しい眼差しで見つめた「きみがいた場所」、ペットロスに陥っていた老女が悲しみを克服していく「白いねこのいた窓」、貰い手のなかったぶち猫が野良猫として生きる決意を固めるまでを綴った「ぶちねこ ジョイ」。猫を飼っている方、猫好きな方、そうでない方も、ぜひ読んでほしい!
  • 風ぐるま ─短篇・詩─
    -
    1巻528円 (税込)
    心のマスクを外して、巡り会えた風との触れ合いを大切にしてほしい。懸命に命を繋ぐ自然は、どんな状況にあっても明日への希望を残す。そういった美しく尊いものに気づき感じて、生きていきたい。そうしていくことで、心はより豊かな安らかなものとなっていくのではないかという思いを込めた、童話・短篇・詩。児童文学に魅せられた学生時代より温めてきた、たおやかな作品集。
  • めぐみの町で
    -
    1巻616円 (税込)
    大学卒業後、商事会社に入社した花田知子。初日オリエンテーションのため講堂に向かうと、入り口で小田藤也にぶつかり、自分の運命の人と位置づける。知子は小田の下で働くことになったが、小田は知子の思いを知らずに婚約・結婚してしまう。結婚後の小田は、子供ができ幸せそのものに見えた。しかし父親の死をきっかけに、大きな試練にさらされる。それを見守り続ける知子は……。
  • 遥か向こうにはいつも夢が見えていた 中国オリジナル自動車開発奮闘編
    -
    1巻924円 (税込)
    時代は目まぐるしく変わっていきます。「未来」の姿は少しずつ明らかになり、それによって「夢」も変化を余儀なくされます。自動車開発に夢を託した青年が、次の夢を求めて向かった先、中国。この国の、とてつもなく大きなエネルギーに圧倒され、その陰に隠れた諸問題に翻弄されながらも、自身の夢を探求する第二幕。この物語とともに、あなたの夢を再確認してみませんか。
  • お袋という相棒
    -
    1巻1,232円 (税込)
    認知症の母の介護をする主人公。介護士や近所の人、妹にさえも「充分な介護ができているのか」と疑いをかけられているのでは……と疑心暗鬼になりながらも、母が誤嚥性肺炎で入院するまで自宅での介護を続ける。終末期医療のあり方に葛藤しつつ、母との魂の繋がりを感じ、うまく関係がつくれない妹もかけがえのない存在であると認識し、母の死に向き合っていく。4編の連作小説集。
  • 青空チェイサー
    -
    1巻1,320円 (税込)
    少々謎のある夫だったが、何も連絡なしに6日も帰ってこないのはおかしい──。ある朝「行ってくる」のメモを残しいなくなった夫・芳之。家族も警察もあてにできない中、ごくフツーのアラフィフ主婦、理沙子の旅が始まる。数少ない手掛かりから神戸、鳥取、そして京都に辿り着いた理沙子が見たものとは! コメディーありミステリーありファンタジーありの、何が何だかわからない物語。
  • 妻が言いました。 ~あなたとの絆が出来るまでのこと~
    -
    1巻693円 (税込)
    夫・父の視点から、家族の崩壊と再生を描く。──優等生だった長女の突然のリストカット──。すれ違う夫婦。崩れてゆく家庭。父として、夫として、私は何処で間違い、何を見落としていたのか。過去を見つめ、弱さをさらけ出しながら、それでも繋がろうとした日々。そして、その先に訪れたのは……。これは、父が「家族」に向き合った軌跡の物語。
  • 亜由と歩けば
    -
    1巻792円 (税込)
    「この街は母が生まれた街。そして私が育った街。この街にいれば死んだ母も私を見守ってくれるはず。亜由はそんなふうに感じていた」(本文より抜粋)。幼少期に母を亡くし、祖母の深い愛情に包まれて育った亜由。人生の試練や心の傷と向き合いながら、自立と幸せを求めて歩み続けた先にあるものは、絶望か希望か──。家族の絆と愛着の大切さを繊細に紡いでいく物語。
  • 僕たちは、キスはしない。
    -
    1巻792円 (税込)
    彼女以外に心を開く事はないと思っていた。しかし恋人同士になった事はなかった。二人の関係は複雑に入り組んだ迷路のようだった──。あの頃、女の子にもてたいためにバンドに明け暮れた。今は三流大学卒、出世も夢も諦めたしがないサラリーマン。一人の女性に翻弄された僕の15年の軌跡を描いた恋愛小説。米長窓花が語る本物の恋の物語がここに。
  • ひみこによろしく!
    -
    1巻990円 (税込)
    「はじめまして、ではありませんね。昨晩お会いしましたものね」彼女〈ひみこ〉は善か、悪か──。「ひみこ様によろしくお伝え下さい」神白は宮司の背中に声を掛けた。宮司の背中が一瞬、笑ったかのように見えた。(本文より) 2050年、人類滅亡!? 幼いころより特殊な力を持つ刑事が人知の及ばない難事件に挑む、オカルトミステリー小説、ここに誕生。
  • チャオの旅
    -
    1巻1,089円 (税込)
    『おいらのいた14年間は、きっと母ちゃんにとって「幸せな旅」だった』。1300キロの旅、新しい家、海沿いの散歩、窓から見える富士山……。おいらの目に映ったかけがえのない日々を綴った、心温まる日々。これは、出会えたすべての人たちへ贈る、愛おしく、温かく、そして切ない思い出の記録──「さあて、“おいらの旅”の始まりだ。“おいらの旅”を、おいら目線で紹介しよう」
  • 手探りの道
    -
    1巻1,089円 (税込)
    家の中が大分スッキリしたところで、時間がかかるだろうと後まわしにしていたことに取りかかった。『今迄一度も読み返すことがなかったな』と思いながら、ダンボール箱に収められた、夫・真一郎からの古い手紙の束を取り出す。──単身赴任でアルジェリアに赴任した夫からの手紙、娘の手術や介護の手記。娘の入院中に母に預けた長男の様子を報せる手紙で、彌生の振り返る小説。
  • 真帆哀歌
    -
    1巻1,089円 (税込)
    大戦前夜のジャズシーンを舞台に、中国人歌手・白娘(パイニャン)と天才クラリネット奏者・真帆(まほ)の出会いと別離を描く。神戸、銀座、上海、杭州をめぐる艱難が二人の愛を試し、戦後三十年余の捜索と奇縁が切なさと幻想を紡ぐ。濃密な人間描写とジャズの調べが胸に残る傑作で、読後の余韻が深く長く続く。歴史の重みと幻想が交錯し、世代を超えて響く物語。
  • 息子への手紙
    -
    1巻1,188円 (税込)
    「『──みんな書いたのね』母は電話口であきれた様子だった。……予想外の反応だったので、健は不意をつかれて言葉に窮した」(本文より)。高齢の母から唐突に届いた長文の手紙──果たしてその真意はどこに? 「記憶」と「思い出」をめぐる親子の濃密な心理戦を描いた表題作「息子への手紙」と、四十代の壮年期に書いた「りっぱな骨」「セカンドバッグ」を含む中短編集。
  • ちゃんとやれば、ちゃんとなる
    -
    1巻1,287円 (税込)
    人の死には、納得できる場合もあれば、理不尽なケースもある。災害で亡くなった人、事故で亡くなった人、心を患って亡くなった人、そういう人たちに、もう一度生き直すチャンスが天国で与えられるとしたら……。本当のことは誰にも分かってはいないけれど、本当にこんな世界があったらいいなと思える魂の再生システム。そうしてもう一度地上に戻っていく人々は、きっと幸せになれるだろう。
  • 必ず戻るから ─理科教師の挑戦─
    -
    1巻1,386円 (税込)
    大学で地球環境科学に興味を持ちながらも研究者の道をあきらめた京羅木高弌。中学校の理科教師として生徒たちと向き合い、教育者として奮闘する。しかし、ある日、黒板に字が書けなくなり……。心の病を乗り越え、新たな夢に向かって歩み出す理科教師の姿を描く。地球温暖化防止など環境問題への熱意や、教育現場でのさまざまな葛藤や問題も丁寧に描かれた、一人の人間の成長と挑戦の物語。
  • 絵本色道指南 新編 薬子の変
    -
    1巻1,485円 (税込)
    時は平安時代、故桓武天皇皇子である平城上皇(平城京)と嵯峨天皇(平安京)が対立、二所朝廷と呼ばれていた頃。平城上皇の愛妾の尚侍・藤原薬子らが乱を起こしたとされている「薬子の変」。この実話を、浮世絵を交えて、奥御殿の淫靡な世界とともに構築。当時の人々の本音も建前もより詳細にイメージさせるビジュアルを多用した新感覚の歴史官能小説。
  • 燃ゆる みずほの国 忘却のヒロシマから悪夢のフクシマへ
    -
    1巻1,485円 (税込)
    核─原爆・原発─を持たない日本【みずほの国】。だからこそ守れる心豊かな生活と平和。「日本は電気が足りないと言って、未だに原発を稼動させているが、これはとんでもない間違いだ。今後想定される巨大地震で原発が何ヶ所か事故を起こせば、日本列島には住めなくなるかもしれない」(本文抜粋)。ヒロシマとフクシマの悲劇から学ぶべき未来の姿とは──。
  • 爛漫のなかで ─サバトの宴─
    -
    1巻1,485円 (税込)
    あの神社の巫女の話によると、長姉たる量子は今この京都に住むという。しかも左京区の鹿ヶ谷にいるというあの“文”の自宅である浄土寺の錦林車庫とは白川通の上と下ではないか。そんな近くに次女と長女がいた。そして三女の私も同じ三条の花街で同じようにクラブを営んでいる。木屋町はそれこそもう目と鼻の先である。やはりこれは因縁あるいは因果応報と言わざるを得ないのではないか?
  • 枯楓の救い
    -
    1巻1,683円 (税込)
    心にトラウマを抱えたカナダ人弁護士の男と、ある理由で華やかな生活から一転、東京の下町にひっそりと暮らす女。東京・谷根千、銀座、京都、鹿児島、そしてバンクーバー……さまざまに舞台を変えて紡がれる「禁断の愛」の行方は?……外国人著者がすべて日本語で書き上げた、我々が忘れていた「日本の美しさ」が、ダイヤモンドのように燦然と輝く小説。
  • 涙

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    1巻1,881円 (税込)
    「もう、逢えないかもしれない」──それでも、止められなかった。毎日何度も何度も交わされるメールの数々、深まる葛藤と愛。不倫という名の「病気」にかかってしまった伍郎と沙也加、二人の行く末は……。それぞれの道を歩んでいた二人が、なぜ惹かれ合い、そして別れられなくなったのか。本当の愛を探し続けた、苦しくも美しい愛の記録。
  • 月の辞書を編む
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    夢をあきらめた文人の前に現れた少女・アヤ。アヤは文人のことを知っていると言うが、文人には覚えがない。出会った日は言葉がうまく話せなかったアヤは、文人と行動を共にして本を読むことで、すぐに言葉を覚え、好きな言葉を集めて辞書を作りはじめた。一方、文人は音楽の夢ともう一度向き合うことになる。アヤはなぜ文人の前に現れたのか。やがて知ることになるアヤの正体とは──。第8回文芸社文庫NEO小説大賞受賞作品。
  • グリーンミントの誤算
    -
    1巻693円 (税込)
    「心という無限の多様性を秘める宇宙を支配出来るのは時空である」──職場の密やかな関係。顧客の娘の投身自殺。そこから始まる、桜井家に秘められた〈血と嘘〉の物語。母の愛を奪い合った姉妹、紫織と緑織。仕組まれた悲劇、暴かれる過去、揺らぐ家族の絆……愛か、憎しみか。命を懸けた姉妹の闘いが、真実をあぶり出す──。恋のバイブル 一気読み間違いなし!
  • 空想 幻想
    -
    1巻693円 (税込)
    日常の風景や家族の記憶、絵画や茶道の体験から生まれた空想は、不条理で幻想的でありながらも、確かな感情の刻印を帯びている。時に自由と孤独を、時に恐怖や不安を描き出し、心の奥底へ誘う。さらに、数十年後に現実と重なり合う「シンクロニシティ」を示す後記が随所に添えられ、物語をより不思議で深い余韻へと導いていく。単なる夢想集ではなく、精神世界が高純度に凝縮された掌編私小説集。
  • その日その夏、銃を拾った
    -
    1巻990円 (税込)
    代わりばえのしない平穏な夏休みに飽き飽きしていたアサヒたち中学2年生の男子4人組は、退屈を紛らわすために裏山に出かけ、そこで実弾入りの拳銃を発見する。「これさ…………持って帰ろうぜ」拳銃の持つ強烈な誘惑に少年たちは魅了されていく。退屈な夏休みを打破する強烈な非日常、そして若さゆえの万能感と驕り。やがて彼らに待ち受ける結末とは?
  • 希死念慮の希死田さん
    -
    1巻990円 (税込)
    「僕は自分で言うのもなんですけど、上手く付き合ってさえいれば、わりと無害な存在なんです」……真っ黒な細身のスーツを着た、酷く痩せた猫背の男。死神? それにしては優しい? そう、それは、ちょっと心が疲れたなと思う人の後ろに、そっと寄り添う「希死念慮の希死田」さん、なのです。姿を見かけたら、身構えずに「こんにちは」と言ってあげてください。
  • 心の中の暗い野原で
    -
    1巻1,089円 (税込)
    幼馴染でかつての恋人、麗子への切実な恋文のように綴られた秋彦の物語。一通の手紙に込められた幼き日の告白は、誰にも語られなかった切ない真実。幼い頃から心に抱き続けた純粋な愛と激しい後悔、両親の確執や別れ、別の相手との結婚で得た幸せと、かつての熱情が呼び戻す喪失感。地区の運動会での奇妙な再会や麗子の死を経て、永遠に彼を縛る想いの深淵を描く一冊。
  • 二人の眞子
    -
    1巻1,089円 (税込)
    難病の多系統萎縮症を患った妻の眞子の介護をしている松井は細菌性肺炎で入院することになり、そこで妻と同名の川内眞子と出会う。眞子の手厚い看護を受ける中で、松井は眞子に惹かれていく。やがて長い間介護をした妻が旅立ち、松井自身も最期を迎える時、松井の目に映ったものは……。妻と看護師、同名の二人の女性を愛した男の人生を通じ医療と介護のリアルを描く。
  • カズキの結婚
    -
    1巻1,188円 (税込)
    息子の独立を機に「もう一度、人生を共に歩む伴侶を」と主人公カズキは婚活を始める。結婚相談所で出会う多彩な女性たちとのやりとりは笑いと共感に満ち、同世代の読者の心を映す鏡となる。しかし、カズキが本気で惹かれた女性には秘密があった。愛と葛藤の果てにカズキが選んだ「生き方」とは。五十代のリアルな婚活模様を通して、人は何を拠り所に明日を生きるのかを問いかける物語。
  • 居間で寄り添う人形
    -
    1巻1,188円 (税込)
    大正から昭和にかけての日本を舞台に、母娘二代の生き様を描く。陸軍病院で看護婦として働くユキエは軍医との恋愛や結核罹患など多くの困難に直面し早世、その娘・理子は自身の道を切り開き医師として成長し、家族や社会の複雑な問題と向き合う。戦争や社会変動の中で揺れ動く人間関係や家族の絆、そして個々の葛藤を丁寧に綴り、歴史的背景と個人の人生が深く交錯する感動的な物語。
  • 彼岸への日々
    -
    1巻1,188円 (税込)
    沙代子は悩んだ末に90歳の母を施設から引き取り、在宅で介護することを決める。認知症を患っている母は要介護5。母の介護は想像していた以上に過酷であった。沙代子は昼夜を問わず徘徊を繰り返す母から目が離せず、心身共に疲弊し、母に対する複雑な感情と罪悪感に苛まれる。やがて母との別れが訪れるが、沙代子の彼岸への旅は連綿と続いていく──。
  • 彼女の選択 ─揺らぎの向こう─
    -
    1巻1,188円 (税込)
    日常の小さな苛立ちや整理できない感情の積み重ねから、抑えきれない衝動に流され人生の試練に直面する女性たちの物語。出産を経て仕事に復帰した杏子と将来有望な画家・蓮太郎が恋に落ちていく『マハのように』。報復の標的にされた妻が巧妙な罠にはめられていく『私の赤ちゃんは鬼っ子』。高校の同級生が同窓会で再会。消化不良の交際をやり直すように、その夜共に過ごす『ステーキはブルー』。
  • プレゼント ─あなたに会いたい─
    -
    1巻1,386円 (税込)
    大学生のオトは、母の入院を機に出会った青年から「君の二週間を僕にください」という手紙と14枚の写真を託される。戸惑いながらも写真の場所を巡っていく旅は、友情や家族の温もりと同時に、心の奥底に巣食っていた過去の痛みや闇と向き合う時間となっていくことに。そして、最後に訪れた海辺で明かされる真実とは───。切なくも温かな余韻が静かな感動を残す物語。
  • 空想物語 イオカステとオイディプス
    -
    1巻1,386円 (税込)
    この物語は、古代ギリシアに語り伝えられてきた「神話」や「伝説」、都市郊外の円形劇場で上演された「悲劇作品」、それらに触発され、作者の中に去来した空想から生まれたものである。……古代のギリシアと地中海を舞台に、女はタブーを犯して夫と国造りに突き進む。支えは「愛」と、「貴人意識」と、「愛国心」……。いのちを賭した精神の漂泊の物語。
  • 現実と非現実に生きて
    -
    1巻1,386円 (税込)
    著者は、幼少期から父親の暴力に苦しみながらも、非現実の世界への逃避や創作活動を通じて自己を支え、生き抜いてきた。家族の複雑な関係や夫との愛情深い結婚生活、未来の人類や宇宙を舞台にした幻想的な物語のほか、子供たちの友情や成長、自然との共生など、多様なテーマを描きながら、現実と非現実の境界を行き来しながら、困難な人生の中にも希望と愛を見出していく人生物語。
  • 再会 回遊そして回帰
    -
    1巻1,386円 (税込)
    若かりし日の恋の記憶が甘い疼きを伴い、老境まで胸の内で燻ぶり続けていた主人公が、ある時、ふと見た夢で四十年前の惜別の記憶を呼び覚ます。思い出の地へ向かい、懐かしい仲間たちと再会し、再び共に過ごす中で、過去と向き合い、青春を回帰していくのだが──。本作は、誰の胸にもある“ほろ苦い記憶”に寄り添うノスタルジックで感動的な物語。
  • 夢絵物語
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    1巻1,485円 (税込)
    名画を鑑賞しているうちに、その絵の背景が物語として展開され、まさに夢を見ているかのような時間が進んでいく。そして、絵の中に自分自身が入り込んでいく錯覚に陥る。それが時代を超えた場所であっても、異国であっても、最初からそこに存在しているかのような感覚を味わう。もしかしたら本当にこの絵の背景にはこんな物語が? 無限の空想にいざなわれた4篇を収録。
  • 金星の柩 ~近代化から敗戦へ:最前線を翔けた技術者の物語~
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    1巻1,584円 (税込)
    明治中期、没落した商家に生まれた少年は、周囲の援けを得ながら機械技術者として成長していく。三菱の神戸造船所、長崎造船所を経て、名古屋の航空機製作所へ。世界一とも自負する航空エンジン「金星」を開発し、日本が日中戦争から太平洋戦争へと突き進んだ時代、航空エンジンの量産に全てをかける。──その結末は? 技術者魂と戦争の虚しさが交錯する非情の物語が、今、甦る。
  • 神さまの決めた色
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    1巻968円 (税込)
    母の老人ホームへの入居を機に、祖父から受け継いだ古家を学生専用マンションに建て替え、最上階の理想の部屋で暮らす絵里。そのマンションに引っ越してきた大学生の涼。自身が抱えるジェンダーの悩みを打ち明けた涼に「自由になりなさい。あなたの色でいて」と絵里はアドバイスする。そのことをきっかけに、年の離れたふたりがそれぞれの希望を見つけ、新たな人生に踏み出していく。

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