国内小説 - 文芸社作品一覧

  • ひまわりの笑顔
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    1巻693円 (税込)
    アメリカの大学に入学したあかりは、そこで出会った留学生仲間の翔太にひかれていく。互いの気持ちを確認できないまま、友達以上恋人未満の付き合いを続けていた2人だったが、コロンビア人留学生ニッキ─が現れたことで、その関係は崩れ始める……。青春の痛みを心の財産に変えて、強く優しく生きようとするあかりの姿を通し、命の尊さ、前を向いて生きることの大切さを描く。
  • 秘められた宝は…
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    1巻1,408円 (税込)
    人々の死、そして自らも病と死の境を経験した主人公の柊が、独特の国民性を持つ日本人の伝統・文化の中で、人間として、医師として、キリスト者としての生き方・考え方を深く見つめる小説。柊は結核や肺アスペルギルス症、その後もさまざまな病気や事故に見舞われながらも力強く生き抜いていく。その彼が若い頃たどりついた「宝」とは? 長ずるに及んで分かってきた宝の箱の中身とは?
  • 100万分の1の奇跡
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    1巻633円 (税込)
    「奇跡」そんなもん、存在なんてしない。――うだつのあがらない、駄目サラリーマンの僕は、突然のバイク事故でこの世を去ることに。 しかし、スサノオの目に留まり、八十八日間の命を与えられることになった。 限られた時間のなか、周りで巻き起こる数多くの超常現象を経験しながら、決して三十三年間考えることもなかった「死ぬこと」、「生きること」について僕は向き合うことになる。 果たして奇跡はあるのだろうか… 衝撃の感動作がいよいよ登場!
  • (百花繚乱)暇人クラブ ふぁいなる ~地底の太陽とビリケンさん之巻~
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    1巻1,386円 (税込)
    「馨子から初代ビリケン、TARO君から『地底の太陽』と、立て続けに捜索依頼を受け、一週間余り経った。僕たちは連日、ここ大阪新世界のド真ん中、通天閣下の雑居ビルにある、『イマジンクラブ』のオフィスで額を突き合わせている」(本文より)。行方不明のふたつのお宝を探し出すミッションを任された「暇人クラブ」の面々は、二手に分かれて捜索を開始する。
  • 飛来美兎短編集
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    1巻594円 (税込)
    街をさまよう青年が、橋の上で女性と出会い、彼女のおせっかいに閉口する『橋の上』、砂漠を越える旅人が廃墟で出会った老人に、その土地で起きた事件の話を聞く『城跡』、若者が訪れた旧家で、奇妙な一夜を体験する『昼と夜のはざまで』。古い屋敷の崩壊、自由を求める旅人、仄かに匂う悪徳と死……リフレインされるモチーフが心に響く、琢磨の作品集。
  • 比類なき星たち
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    1巻990円 (税込)
    マティスの描いたイカロスは、飛翔しているのか、それとも落下しているのか──。2003年、石垣島。23歳の真澄は澪音と出会った。画家の父を持つ真澄と若くして有名になった詩人の澪音。二人の運命的な出会いから、芸術に魅せられた彼らの物語が始まる。ボードレール、アンリ・マティスの作品を巧みに織り込みながら、過去の傷を抱える二人が歩む再生の旅路を描く力作。
  • 秘恋
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    1巻1,188円 (税込)
    一、心夫と暮らした金沢は 雪の深さもとかす恋 港宿から聞こえる汽笛 心夫帰ってよこの胸に 髪にさざんか燃えて泣く/二、兼六園から能登湾 桜吹雪が散りいそぐ 白い玉砂利乱れるすそも 女ごころに 秘められた 赤い毛氈金屏風/三、心夫が酔わせた 能登の酒 酒の味さえ初恋と 輪島浮島想いは尽きぬ 酔えばなおさら身を焦がす 踊る越前竹人形(「秘恋─ひれん 」作詞・作曲 加賀ゆうこ)
  • 広の物語
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    1巻1,001円 (税込)
    広(ひろい)は、物心ついたときから母と二人暮らし。離婚した父のもとには、弟の蓉がいるが会うことはなく、かすかな思い出に涙するばかりだった。IQが高く、冷静な目を持つ広は、友達付き合いの仕方も他の人とは違っていた。そして、親友二人の突然の死は、広に大きな影を落とす。同じ過去を持つ武と運命の糸に導かれるように出会い……色とりどりの花に事寄せて綴る小説。
  • HEROごっこ
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    ある日、さえない僕が大学で出会ったイケメン・成宮。ひょんなことから、彼の副業「車泥棒」の見張り役をするはめになる。今回のターゲットは高級スポーツカー・ランボルギーニ。ところが、いざドアをこじ開けると、そこには美少女が横たわっていた。計らずも巻き込まれてしまった誘拐事件は、思わぬ展開を見せていく。緻密な計算で練り上げられた「黒幕」の驚きの目的とは!?
  • BISES 共感のエナジー ガーデニング誌『ビズ』の記録
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    1巻1,496円 (税込)
    日本にガーデニングブームを巻き起こした『ビズ』の編集長著。/『ビズ』読者の熱情は、いつも素晴らしかった。編集現場は、読者が起こすリアクションのパワーにいつも後押しされながら、企画が前に前にと進んでいった。この本はガーデニングの発信元である『ビズ』とその読者が紡いだ、創刊から休刊になるまでの二十五年間の、生命が息づくドラマである。(本文より)
  • 白夜疾走 ~アイスランド自転車一人旅~
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    1巻1,485円 (税込)
    バイキングが開拓し、魔女裁判があり、イギリスとタラを奪い合って、遂には国家破綻したはずの島国、それなのにその地域はどの国よりも豊かに見える。寒さ、風、物価高、そして鳥が日本人サイクリストを襲う! 不要なLEDランタン、やたらに美味しいピザ、水着で入る温泉、マットレスだけのベッド、その国に戸惑いながらも圧倒的な自然に魅せられて過酷な地を一人自転車で走る。
  • ビー玉
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    1巻1,683円 (税込)
    主人公は、東京で生活するようになって十七年の正和。夏休みを過ごすため故郷に戻ってきた。そこは福島県いわき市の小さな漁村、薄磯。子どものころは「何もない退屈な村」と正和自身も思っていたが、過去を思い返すうち、そうではなかったことに気づいていく。この物語には、東日本大震災を乗り越え、故郷のために力を尽くすことを決意する人々の想いが詰まっている。
  • ピロロポリルンッ
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    1巻1,386円 (税込)
    眞気澤恭弥は、16年間勤務した市役所を辞めて半年、引きこもり同然の生活をしていた。しかし、たまたまテレビのキャンプ場中継を見たことをきっかけに、久しぶりにキャンプに行ってみようと思い立った。そして、訪れた湖畔のキャンプ場で出会った謎めいた老人に、どんな願いも叶う呪文を伝授されるが……。不思議な呪文に翻弄される恭弥が遭遇する事件や、ロマンスを描く。
  • フィルハーモニア東都物語 ここに泉あり21
    -
    1巻1,386円 (税込)
    日本の地方都市における最初のプロフェッショナル・オーケストラである群馬交響楽団の約十年にわたる活動を描いた、今井正監督の名作映画『ここに泉あり』への限りないオマージュをこめて……。メセナ活動に情熱を燃やし、芸術文化活動を守り継承する大切さを熟知する著者が、舞台を21世紀の東京に移し、音楽の泉を掘り清らかな水を湧き出させる人々を描いた長編小説(装画/雨田光弘)。
  • 不死鳥(フェニックス)渡る
    -
    1巻770円 (税込)
    ノッコとタクの物語は、ここから始まる──翼や嘴があるというタクは、影となり日向になってノッコに寄り添う。一方ノッコは、彼を理想とし目標として生きる意味を突き詰めていく……。不死鳥に見初められたひとりの女性の半生を描く物語。「時空の流れと淀みの上を自由自在に飛翔する、無色透明な光と風の翼。あなたは今何処を飛んでいるのでしょうか。(本文より)」
  • 不可解短編集
    NEW
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    1巻594円 (税込)
    誰しもが望んだ未来を手に入れたいと願いながら日々を生きている。ある日、不可能と思われていたそれが突然手に入るとしたら──? 願いをかなえてくれる日記、死んだ息子に生き写しの人形、「お客様にしあわせを販売する」セールスマン……寓話的な要素を持つ12編の短編が、視聴者に深い考察を促す。『不可思議短編集』に続く、奇妙な味わいの短編集第2弾。
  • 不協和音
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    多様性を尊重する社会を目指しつつも根深い差別や偏見が拭えない中、息苦しさを覚えている人がいる。自分が何者か、確信を持って説明できる人はどれぐらいいるのだろう。性別も職業も種族も関係ない。はみだし者とレッテルを貼られようとも、本当の自分でいるために選んだ道には、よき理解者やパートナーがきっといるはず。少しでも生きづらさを感じていたら読んでみてほしい物語。
  • 「不条理」 神崎琉吾のサバキ師 ─魂の行き先─
    -
    1巻990円 (税込)
    引退した実業家・神崎琉吾のもとに、10年前に知り合った西口こずえが自殺をしたという知らせが入る。しかし、こずえが生前、神崎にあてて投函した手紙には、死を感じさせるものはなかった。不自然なものを感じた神崎は、調査を開始する。──敏腕経営コンサルタントとしての活躍する裏で、欲望に溺れ、人としての道を踏み外した者を裁く“捌き師”としての神崎の活躍を描く。
  • ふたりなら 夢はきっと叶う
    -
    1巻1,188円 (税込)
    人生という、長い長い道の向こうに、あなたの夢が手を振っているのなら、そのまままっすぐ歩いていけばいい。その途中でその夢が霞んでしまったとしても、立ち止まって、思いっ切り大きく深呼吸でもしてみたら、きっと霞は晴れて、新しい何かが見えてくるに違いない。……夢を模索し、必死に生き抜いていく若者たちにエールを送る物語。
  • 冬のアサガオ
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    1巻792円 (税込)
    周りと違う体の特徴を持っている女性・悠亜は、生活にどこか生きづらさを感じていた。ある時、母との会話の中で自分が実の娘でないことを知る。自分は何者か、居場所はどこにあるのか、悩みつつも悠亜は花屋で働き始めるが、初対面であるはずの店主・吉沢の顔に何故か懐かしさを感じていた。実は彼は悠亜のある秘密を知っていたのだ──。一人の女性が悩みながらも自分の居場所をみつける物語。
  • フラミンゴのピンクの羽
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    1巻1,386円 (税込)
    閉店間際に1個のエクレアを求める老女の秘められた過去に主人公の女子高校生が思いを重ねる「フラミンゴのピンクの羽」、菓子箱に入っていたものは──沖縄を訪れた女性がかつての恋人とその父親との断絶を解消していく「菓子箱」など5作品を収録。戦争、アメリカ支配、本土への夢……苦難の歴史を背景に沖縄に生きる人々を描きながら、沖縄の戦後史と現代の青春を結んだ短編小説集。
  • FLOWER
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    1巻880円 (税込)
    契約社員の路子は、押し付けられた仕事に忙殺され、ついにはとある原因で命を落とす。路子の恋人の克巳は、ショックで話せなくなった。そんなある日、路子の後輩社員のマキが、路子のデスクで遺書を発見する。路子の死は、事故ではなく自殺だったのか? 克巳とマキ、そして克巳の兄の薫は、路子の死の真相を究明しようと動き出す……。残された者たちの再生を描くラブストーリー。
  • ふるさと 昭和三十二年 少年の夏の思い出
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    1巻1,188円 (税込)
    昭和32年夏。自然豊かな港町に暮らす小学5年生の洋一は、近所に住む仲間たちと海や川で遊ぶ毎日。虫捕りに魚釣り、浜辺での貝探し。雲の流れから天気を読み、太陽が昇る位置で時間を予測し、潮の満ち引きにあわせて遊び、自ら釣り上げた海の幸が食卓に並ぶ。時々危険を伴うこともあったが、まさに自然と共に生きていた。著者が過ごした「ふるさと」の情景を丹念に描いた物語。
  • 不器用なボクと小奇麗なミク
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    1巻891円 (税込)
    偶然の再会をキッカケに、初恋が暴走(エスカレート)していく──。ボクは高校時代の初恋の相手、出席番号が一つ違いだった同級生ミクと大学卒業後に偶然近所で再会する。ミクは親友のマツと付き合っていたという。今は別れていると知ったボクは何とかミクに想いを伝えたいと行動するが空回りばかり。ボクの初恋は実るのか? 恋愛に不器用な若者のリアルに迫る異色作。
  • ブラッドライン
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    争いで流された血が大地に染み付きどす黒い線になった、ブラッドラインと呼ばれる国境線。危険な地域であるその付近で、大スターのMが殺された。世界中が驚きと悲しみに包まれる中、彼の死はいったい何をもたらすのか。自分の考える正義は誰かにとっての悪でしかない。矛盾を抱えて成り立つ社会に向けて問う、社会派小説。差別について描く「黒い手のイグネイシア」も収載。
  • ブルーコースト
    -
    1巻594円 (税込)
    「辛いこともあるけれど、生きる道をひたすら歩んでいくと、幸いな邂逅が待ち受けている」。子供時代を過ごした房総半島の海岸の景色や風物詩を思い出し、友人・両親・家族・親戚、とりわけ祖母をノスタルジックに回想しながら、結婚から離婚へと至る波乱に満ちた出来事を綴り、それでもなんとか生きていこうとする女性の半生を赤裸々に描いた物語。
  • ブロック・ネットワーク
    -
    1巻891円 (税込)
    ナオトは高校を登校拒否中。時々幼なじみのハルカが訪ねてくる以外は自宅に引きこもり、ブロックを組み立てて作ったクルマをSNSにアップしていた。ネットで大規模な展示会があることを知り、ハルカの力を借りて参加を決意。展示会に出展するための作品づくりに没頭する。少しずつ外の世界へ目を向けるようになっていくナオト。出会いと別れ、葛藤と挫折を経て成長する青年の青春物語。
  • 文学青年は死刑になった
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    1巻693円 (税込)
    「小樽の気持ちは嬉しいよ。だけど、無期懲役にしてもらうために控訴をして裁判をすることになったら、事件の関係者である織江ちゃんをその場に呼ばないといけないだろ? そんなこと僕はさせたくない。彼女に辛い記憶を思い出させたくないんだ」(本文より)。どのような尊い犠牲を生む状況であっても、若者は未来と希望を見出し前に進んでいく。
  • Play Ball Play Game
    -
    1巻792円 (税込)
    高校に入学して二か月、部活が終わって携帯電話を失くしていることに気づいた。部室から校門までのどこかで落としたに違いない。目を凝らして探してみたが、見つからなかった。すると「もしかして、これを落とした人?」。これが恋の始まりだったのかもしれない。高校を卒業して三か月、母校野球部の予選観戦する二人。そうだ。勝ってもらわなくては困る。私はこの試合に賭けているのだ。
  • プレーボール! ~プロ野球審判員物語~
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    1巻1,089円 (税込)
    「退場王──それが陽生に与えられた、ありがたくない異名だった。他の審判員より退場宣告することが多いのは、監督や選手側に一方的に非があるわけではないことに、陽生は気づいていた。一番の原因は、自分のチキンハート。監督や選手が少しでも反抗的な態度を見せれば、すぐに退場カードを切ってしまうのだ」。プロ野球選手を夢見て、その後審判員となった陽生の半生を鮮やかに描く。
  • 平和な時代の軍人さん
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    1巻1,144円 (税込)
    「鉄砲が撃ちたい」「硫黄島に行ってみたい」そんな漠然とした願望と、公務員だから安定しているだろうという甘い考えで自衛隊の試験を受けた「僕」。しかし、自衛隊に入隊してみると、そこは今までの「普通」が通用しない世界だった。元自衛官の著者が、新米自衛官が最初に直面する教育隊での訓練の日々を中心に、自衛官の日常、自衛隊の“あるある”などを描いた自伝的小説。
  • べビーズ・イン・カー
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    1巻693円 (税込)
    「ハルはなんで音楽やっているの?」「俺は…」高校生のハルは、同級生のヒロに誘われてバンドを始める。仲間たちとの曲作り。初めてのライブでの高揚。卒業後も活動を続けるハルだが、メンバーは脱退し、グループは解散する。それでも、ハルは音を奏でるのは止めない。そう、音楽は自由だから。青春の葛藤と音楽への情熱が交錯する熱い物語。
  • ヴェローナの月/どすこいガイド
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    1巻594円 (税込)
    若く魅力的な母親に、複雑な憧憬を抱く17歳。イタリアのヴェローナで観たオペラをきっかけに、大人になってゆく少年の心を描いた「ヴェローナの月」。58歳で早期退職を余儀なくされた主人公。通訳案内士となり、主に相撲の通訳で活躍したが、その現場を離別した娘が見て、会うことになり……「どすこいガイド」。偶然によって人生が変わり、家族とは何かを問いかける小説二編収録。
  • 弁当男子の白石くん
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    1巻715円 (税込)
    南雲古都は高校2年生。最近、母親が彼氏を作って家から出ていってしまい、自分は捨てられたと思ってちょっと病んでいる。そんなある日、ひょんなことからクラスでも目立たない地味な男子の白石くんに、毎日おいしいお弁当を作ってもらえる日々が始まった。白石くんは神? だけど古都は、「本当の白石くん」のことを少しずつ知ることになる──。第6回文芸社文庫NEO小説大賞受賞作品。
  • 放課後モノクローム
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    1巻528円 (税込)
    死とは。感情とは。そして人間とは。前衛的な著者が醸し出す独特な文体は、内容とのマッチングが素晴らしく、病みつきになること請け合いであり、また複雑に練り込まれたその構成は、その特殊性から、十人十色の読後感を醸し出すことであろう。ミステリーとも、サスペンスとも、ファンタジーとも、ホラーとも違う、表題作「放課後モノクローム」ほか9編の短編集。
  • 放送室はタイムマシンにならない
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    放送部に所属する高1の円佳。部には「放送室でタイムトラベルができる」という伝説があった。同級生の颯哉は幼い頃に離れた従兄とわだかまりがあり、タイムマシンで過去へ戻りたいという。颯哉から「放送部の伝説を演劇にしたい」と打ち明けられた円佳。過去にこの学校で何があったのか。真実の舞台が幕を開ける──。高校生作家としてデビューした著者の文庫書き下ろし新作。
  • 星空のコンサート
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    1巻693円 (税込)
    孤独な境涯の青年、小林すぐるは六月の雨の日、仔猫とバイオリンを拾う。それがすべての始まりだった。楽器店主の勧めで楽団に入ったすぐるだが、大地震とその後の停電が原因で風景と生活が一変してしまう。自分にできることはないだろうかと思ったすぐるは、仲間たちとミニコンサートを開こうとする…。音楽で人とつながった青年が、今度は地震で傷ついた人々を音楽で励まそうとする物語。
  • 星の光源 ~アン・マンズフィールド・サリヴァン異聞
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    1巻1,485円 (税込)
    「1866年、4月14日。太陽はすでに昇っていた。人間の目には見えないが、太陽の左には金星、右に水星が並んでいた。(中略)この3つが並ぶと、知的な会話能力とそれにまつわる有能な人脈が形成される暗示になる。アン・マンズフィールド・サリヴァン・メイシーは、その星を持って生まれようとしていた」(本文より)。ヘレン・ケラーと出会う前の、教師の萌芽までを描いた伝記小説。
  • 星の息子 サバイバー・ギルト
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    1巻1,001円 (税込)
    ずっと、何かを置いてきたままだった──。医薬情報担当者(MR)として精神科回りをする「私」は、自身も精神安定薬で深夜の発作を抑えることがしばしばだった。一流の製薬会社に勤め、絵に描いたように幸せな家庭を築いた「私」の心の奥底に、一体何が潜んでいるのか……? 精神疾患を持つ者、その家族、精神医療の現実……そこに垣間見える人の心の真実。過去に彷徨う心の“統合”を、現役精神科医が豊かな筆致で描き出す。
  • ホテル ジャスミン
    -
    1巻693円 (税込)
    窓花は三年前に長谷川文学賞を受賞した小説家。作品を書き終えると「ホテル ジャスミン」で過ごす。コンシェルジュから極上のおもてなしを受け、スパやエステ、季節の料理を堪能する。窓花はピアニストの藤田と出会い、プロポーズされるが昔の恋人とも再会して……。春・初夏・秋・冬と移り変わる季節と揺れ動く恋心、ラグジュアリーなホテルライフを描いた恋愛小説。
  • 本気の本気で、初恋です
    -
    1巻990円 (税込)
    子どもの頃の初恋は大人になってからの恋愛と違って特別なもの。その記憶を時々取り出してみたくなるのは、なぜだろう。あの頃の「私」は、転校生の彼を無意識に目で追っていた。でも、もっと、ちゃんと話をすればよかった。ちゃんと「さよなら」を言えばよかった。そんな思いを抱えたまま、気が付けばいい歳の大人になっていた。そんなある日、突然の電話が……。
  • 本当はわかっていないキリスト教
    -
    1巻1,320円 (税込)
    行く手が暗く、頼りない自分を見い出したとき、人はあれこれと思いを巡らせたり、何かに当たって打開策を講じたりするだろう。そのときの選択肢の一つに、聖書の教えを入れてほしい──。世界は混迷を深める状況だからこそ、聖書の言葉に耳を傾けてほしいとの願いで、聖書の言葉を紹介・解説しながら、キリスト教の世界を一般人の視点からわかりやすく説明する。
  • 僕たちの物語
    -
    1巻990円 (税込)
    高校生の「涼」が月夜の公園のベンチで眠り込んでいる若い女性を見かける。一夜を過ごして別れるが、数年後、二人は同じ世界に身を置くことになる。お互いの活躍とともに、二人は接近していく。出会ったときに、彼と彼女は一つの石が二つに分けられるストラップを持ち合っていた。偶然によって琥珀色の石が分かれたところから二人の必然のドラマは始まっていたのだった。
  • Borderline
    -
    1巻924円 (税込)
    主人公は高校2年生の少年・正義。親友とともに盗撮を続けていたが、ひそかに意識し始めた同学年の佐藤杏子を救うために、殺人を犯してしまう。警察で厳しく取り調べられる正義を守るため、ネットを通じてあらゆる手段を講じる優介、そして彼らを取り巻く大人たち。盗撮、わいせつ画像の拡散、児童虐待、覚せい剤といった現代の暗部を映し出しながら、「境界線」とは何かを問いかける。
  • ポリテクスクール京都 電気設備技術科
    -
    1巻693円 (税込)
    「この歳で、こんなところで、本当に友達て呼べる人ができようとは…」。年令・性別・学歴・職歴に関係なく電気技術を学ぶ職業訓練校。「第二種電気工事士」の免許を取得するために実に様々な背景を持つ人々が集まってくる。青春時代のごとく、本音でぶつかり合いながら真剣に学び考え、泣き笑う、その半年間の奇跡の時間。司法試験受験生が放った一冊の檄文。
  • 真の背中にたどりつけ!
    -
    1巻990円 (税込)
    新しい病院ではこれまでの悪習を断ち切り、地域の人のために役立ちたい──そんな雅彦を疎ましく思った妻とその一族は部下との不倫をでっち上げ、院長職を解任、離婚を要求してきた。すべてを失ったと思った雅彦だが、真摯な態度で接してきた元部下たちが集まり、新たなクリニック立ち上げに向けて、動き出した。患者に、そして何よりも息子に本当の自分を見せるのだ!
  • マジカルマン
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    1巻1,089円 (税込)
    「たいへんたいへん! きいてきいてきいて!」東亜商事営業部の水城初音が慌てた様子で飛び込んできた。「まーた、たいへんたいへんって。初音のたいへんは、いっつも大したことないんだから」「殿岡部長がクビだって! なんだか会社のお金を横領したとかで……」「嘘よ! 殿岡部長がそんなことするわけない!」「そ、そうだ、そんなこと信じないぞ!」(本文より)
  • 魔女が奏でる狂騒曲
    -
    1巻1,089円 (税込)
    家の補修工事がきっかけで、父の後妻と長男夫婦の仲が険悪になったある家族の物語。長男の妻である遊子の視点で、泥沼に発展してしまった家族の50年間が描かれる。身内だからこそ、互いに求めるものや価値観が食い違った時には大きな諍いとなり、やがては絶縁に至る。一方、隣家の高齢女性とは、血縁以上の絆が生まれる。本書は、家族の在り方を考えさせられる作品。
  • まだらな黄昏
    -
    1巻1,188円 (税込)
    道子は87歳。「車が盗まれた」と言って警察のお世話になる騒動のあと、息子夫婦に連れられて認知症疾患外来を受診するが該当しないと診断される。しかし、その後も不必要な契約をしたり、貴重品の所在がわからなくなったり……。道子は車の運転が大好きで人一倍行動的なうえ、車がなくては極めて不便な土地柄。さらにコロナ禍が重なる。認知症を認めない道子と長男夫婦の、数年にわたる奮闘をリアルに描く。
  • 町泥棒のエゴイズム
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    高度経済成長の波に乗り発展を遂げ、今ではオシャレな町としても人気が高い川崎。この町の秘密を知り、鍵を握る男は、多くの人に愛されていた。そんな彼の残したひとつの「後悔」。それを晴らすために、恩を返すべくそれぞれが動き出す。そして、全員のやさしさがつながった時、音楽とともに奇跡の夜が幕を開ける。
  • 真っ当すぎる人たち
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    1巻990円 (税込)
    「教師面して、自分のできなかったこと、しなかったこと、よう言うてるわ」「あなたがやたらと教師じみていくのが、すごく嫌だった」「真人間にならないでください」──「ごめんな」と間城は心の中で繰り返した。(本文抜粋)想いや考えをストレートに表現できない人間が、彼の人生に関わった人々に送るメッセージ。自伝的小説『この街 出て行けず』スピンオフ作品。
  • マドンナの部屋
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    1巻1,485円 (税込)
    「小説か……。もう遅いよ」「さっき言ったろう。俺は仕事に力を入れた。だから書く時間がなかった。いや、中途半端になった。それで会社を辞めて本格的にやりたいんだ」。一片のチラシに誘われて踏み込んだ世界は手強い異界だった…。「後ろの桜の木に隠れましたが、さっきから尾けて来る女性がいます。両親を振り返る時、目に入るのです」──果たしてその結末には…。
  • 真昼の夢・青いネモフィラ
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    1巻770円 (税込)
    そこは夢か現実か。眠れない「わたし」は、夢へと抜ける境目を探す。そこに現れたのは!? あるとき目覚めたと思ったら、青い世界に降り立つことに。そこには背中に羽を持つ人々が住んでいた。あるときは、古い屋敷で母子に会う。ふわふわと形になった“音”につかまって旅をする。学校の前で出会った手品師と再会する……ふんわりとやんわりと、不思議な美しさを放つ4つの短編を収録。
  • 瞼の母
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    1巻1,089円 (税込)
    母ちゃんが早く迎えに来てくれますように。あさってには来ますように。しあさってまでには絶対に来てくれますように。どうか神様。もう絶対に、母ちゃんに口答えはしません。何でも言うことを聞きますから、あさってには来させてください。聡子の寿命が三年縮んでもかまいません──敗戦後の広島で、大衆演劇にのめり込む父との生活を模索しながら懸命に生きる母と娘の物語。
  • 魔法使いとふたつの願い事
    -
    1巻968円 (税込)
    あなたの願いをふたつ、叶えて差し上げましょうふたつの願い事……? 突然、目の前に現れた魔法使いがそう言った。スカートのリボンは、魔法使いのおばさんが今までに結んできた様々な縁の証。私は彼女に促された。「目を閉じて、あなたの本当の願いを心の中で叫んでみて」人が信じられなくなり、自ら仕事も辞めてしまった私が、本当に願ったこととは……。
  • 幻の橋
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    1巻704円 (税込)
    親の愛を知らず、家庭の温もりも知らず、父親の顔さえ知らずに育った直樹が、冬の海に挑む。守りたい愛がある。辿り着きたい幸せがある。奪い取りたい栄光がある。心を青く燃やした天才ボクサーの氷の拳が、孤独という闇に炸裂する。戦いの荒野にしか生きられない宿命を恨むまい。飢えた狼のように奪い取るだけ。信じるものは自分の拳だけ。運命を切り開くために新たな挑戦が始まる。
  • 真夜中を切り裂け! 僕らをつなぐビブリオバトル
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    1巻792円 (税込)
    高1の来斗は同級生の鳥谷部から嫌がらせを受けていた。大好きな本を心の支えにひたすら耐える日々。ある日、同じクラスの央に文芸同好会に誘われた来斗は戸惑いながらも入部する。ビブリオバトルを通して自分の想いを言葉にする力を身につけていく来斗。とうとう鳥谷部と対峙するがーー。みずみずしくまっすぐな“青春”と、こころの支えにもなる“読書”を熱く魅力的に描いた感動作!
  • 丸亀ナイト
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    とあることがきっかけで、謎の手紙を預かった高校生カメ。中には現金100万円と多額の預金通帳、そしてメモが。不審に思いつつ、指示に従って見知らぬ男にすべてを託すのだが、それは街中に仕掛けられた壮大なプロジェクトの始まりだった。手紙に関わり失踪した大学生と、カメたちを妨害する男たちの正体は? 手紙が繋ぐ人たちに、ある共通点が浮かび上がる!「有言実行くらぶ」シリーズ最新作。
  • マロン・グラッセみたいな恋
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    1巻693円 (税込)
    和菓子屋を営む小倉家は三姉妹の娘がいた。結婚に踏み切れずにいる長女あずき24歳、不倫の恋に悩む次女アン20歳、そして初恋に躍らせる三女しるこ16歳。三人三様、様々な思いをかかえている多感な時期だ。ただ、そこにはいつも娘たちを見守る父膳哉と母マロンがいた。ある日三姉妹は母マロンから両親の反対を押し切って結婚した事実を聞き、仲の良い夫婦に色々な悩みがあったこと知る。そんな幸せ家族小倉家のそれぞれの恋愛模様を描いたハートウォーミングな小説。
  • まんが甲子園リポート 希高ペン児喧嘩を売る!
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    1巻1,584円 (税込)
    「コモン」が赴任した進学校のマンガファンクラブは、人数が少なく廃部寸前。「まんが甲子園」への挑戦を生徒に提案するが、逆境に次ぐ逆境に。翌々年は人数が増え、優勝を目指して頑張るペン児たち。選手宣誓では大胆にも審査委員長に喧嘩を売り、後に引けなくなる。画力、アイデア、根気、向上心が試され、養われて、大きく成長していく青春を「コモン」が軽妙に描く。
  • 三方の海 母の愛は恩讐を越えて
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    1巻1,078円 (税込)
    福井県三方を舞台に明治、大正、昭和の激しい世の移り変わりの中で、愛と信念を貫いた強靭な女・久の波瀾万丈の一代記。運命に翻弄されながらも、幾多の苦難を乗り越え、自らの人生を切り開いていく姿は、人生が日々の積み重ねであることに思いを至らせる。かけ違えてしまったボタンをようやく元に戻すことができた、その時間の長さに、人生という普遍的な命題を鋭く深く問う珠玉の大作。
  • みかちょんと三足の靴
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    1巻880円 (税込)
    1980年代前半、高校入学と同時に憧れのレスリング部に入部した“みかちょん”。3年間のレスリング生活を通して出会った先生や先輩・後輩たち、そして同じ高校に入学した幼なじみ3人に支えられ、心も体もたくましく成長していく。10代の若者たちの視点で捉えた鮮やかな昭和の風景のなかで、時にはすれ違い、ケンカもしながら繰り広げられる、笑いあり涙ありの青春友情ストーリー。
  • 未完のまゝでも構わない
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    1巻990円 (税込)
    80歳を超えてもバイタリティー溢れる女性の生き様を描いた小説『夢の中まで』の続編。前作で、生き甲斐について考える交流会“未来の会”を発足した主人公・桐生美奈子。大切な人との死別、若者との出会い、突然の病……、美奈子は悲喜こもごもの人生を慈しみながら、新しいことにチャレンジし、なおたくましく前向きに生きていきます。人生100年時代、美奈子から元気と勇気をもらえる一冊です。
  • 巫女舞のフィロソフィー
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    1巻990円 (税込)
    一郎はある時、自分がカッパだと知ることになる。一郎はトンボと語り合いながら、自己を超えた時間の制限のない世界を自覚するようになる。それはこれまでになかった、一郎にとって新たな人生の始まりのような気がした。そんな一郎に、妻が衝撃的な話を始めた。「隠し事があるの。今、告白するわ」……仰天かつ深い納得の結末。自己という存在をユニークな物語を通して問う。
  • 満ちる日々
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    1巻495円 (税込)
    異性の親友の隆星が事故で死んだ時、みちるは20歳だった。心に穴があいたようだった。しかし恋人の颯には、異性との友情を理解してもらえず別れを切り出された。25歳の時は、不機嫌な夜をウイスキーと音楽で気晴らししていた。30歳の時、夫と里帰りし、同窓会に参加。そこでの同級生たちとの再会。35歳の時、輸入雑貨の仕事に邁進し……。一人の女性の人生の折々を綴った連作集。
  • 三つのチーク県の民謡
    -
    1巻539円 (税込)
    東日本大震災が発生した時、富樫は若い頃に一年間交際した女性の安否を気遣った。富樫にとって、彼女は震災を生き抜いたかけがえのない存在だった。その女性が、実は……。かつて愛した女性に会うために、バルトークのピアノ曲の楽譜をリュックに入れて、震災後の東北を目指す男の物語。人として生きることの意義を深く考えさせる小説、短編併録。
  • 水面を舞って
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    1巻1,188円 (税込)
    5人乗りボート・クォドルプルの漕手4人と舵手1人は、気持ちもリズムも一致させていく。ひたすら繰り返される同じ動きは、まるで全身全霊の祈りでもあるかのように、そして何かを切り拓く行為でもあるかのように、波を切ってボートを進める。高校のボート部監督である中山と選手たちの交流、選手同士の切磋琢磨、そして家庭や学校という若者が向き合う現実の問題を描いた青春群像。
  • みよみよのハチャメチャアイドル物語
    -
    1巻770円 (税込)
    25歳の美代子は店のナンバーワンでモデル。生い立ちは波瀾万丈で、病気と闘いながら仕事をしている。体の相性抜群の彼と付き合っているが、お客のみよじに恋してしまったのが悲劇の始まり。そこへ10年ぶりにパパが帰ってきた。男性恐怖症でセックス依存症の美代子が三人の男との関係のなかで見つけたものとは……。ブログでの「実話」をもとに、美代子の愛と性の日々を綴った小説。
  • 未来に生きる・舞
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    1巻1,144円 (税込)
    北海道の高校生活を選んだのは、母と高木、年の離れた妹という家庭ゆえだった。その高木から、母が危ないという連絡がきて、京都に帰る舞。悲しい体験を乗り越え、高校卒業後、父のいるベトナムへ向かう。そこでの縁から南太平洋のツバルで過ごすことになり、勉強したいことが見えてくる。さまざまな場所、いろいろな人との出会いで、どんどんたくましくなっていく少女の成長ストーリー。
  • ミルキーの夏の思い出
    -
    1巻594円 (税込)
    犬の目を通して描く、懐かしい昭和の風景と、世情。僕はミルキーという名前の犬。お父さん、お母さん、太郎ちゃん、次郎ちゃんと暮らしている。これはある年の夏のお話。早朝から散歩したり、太郎ちゃんたちとお祭りに行って縁日をのぞいてトラブルにあったり。また「いじめはなんで起きるのだろう」と今の社会の問題を考えたり。犬の目を通した現代諷刺も。
  • むかしむかしの子ども達 ─奈良時代の少年 鮒取─
    -
    1巻968円 (税込)
    奈良時代、近江国の農民の子、鮒取(ふなとり)は十歳。畑仕事やウサギ狩りに加わって重税にあえぐ親を助けながらも、のびのびと暮らしていた。十一歳のとき、ある男の誘いにより都に出ることとなり、公家の屋敷の犬司となる。その後、いくたびかの変転を経て、寺や大仏建立の土木作業に従事することとなる。それは大変な重労働だった。時代背景も鮮やかに生き生きと描く少年の成長物語。
  • 息子、…そして息子
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    1巻990円 (税込)
    息子は進学塾を経て、中・高・大の一貫校を進み、あちらこちらの東京の柔道大会の高校の部で優勝をかっさらってくる。歓喜に沸く青春時代を送るも、大学では哲学を学び、ボランティア活動にも参加。卒業後は自らの意思でイスラエルへ留学し、帰国後は行政書士に。自分の人生を自分で考え、本物の大人として思う通りに生きて行く息子の姿を、母の視点で描いた物語。
  • メソポタミアの蛇ノ目
    -
    1巻968円 (税込)
    僕は時間の許す限り狭霧の言葉に耳を傾けようとしていた。そうすれば彼女があの家を去らなければならない本当の理由を知ることができる気がしたから……。ミシロと狭霧はクラスメイト。二人は次第に親しくなっていくが、狭霧は、中三の夏、母の待つイギリスへ旅立つ。その後、高校生になったミシロは偶然狭霧の叔母に再会する。内省的な少年少女の日常を精緻な筆致で描く長編小説の序章。
  • もう一度、ジュピター
    -
    1巻1,188円 (税込)
    学校現場の多くで抱えている、不登校、いじめ、問題行動。教師側も疲弊し、ブラック化していく。しかし、本来の学校は子どもの成長を実感する場でもある。熱い気持ちを持った元教師の小田亀蔵が、後輩教師の相談に向き合って、現実の問題への対処法を自身の経験に基づいてアドバイスし、学校と教師のそもそもの存在意義を理解させていく。対話をメインとした小説形式の学校問題解決書。
  • もうこりた
    -
    1巻990円 (税込)
    息子の結婚相手に会ったときから始まる母親の観察と思考と葛藤を率直に言葉にした。憶測や忍耐も含めて、すべては自分の子育てが終焉を迎えたことに裏付けられた心情であると著者本人もうすうす気が付いている。書名は、自身の欲や執着を離れて相手の利を優先する「忘己利他」の考え方に自分はたどり着けるのかという自問と、彼女との精神的闘いに「もう懲りた」の意味を内包している。
  • 妄想でござる 嘘から出たまことの歴史物語
    -
    1巻968円 (税込)
    この本は「妄想」である。妄想とは言え、知らなかったことを知ることによって、その妄想からでも何かを感じ取り、そして何かの行動に移ることができる。人は自分が正しいという間違えた基礎を作って、さも「これでいいのだ!」と自分勝手に完結してしまう。その間違えた基礎を全て取っ払って読むと、身の回りに不思議なことが起きて来るかもしれない……はず。(著者より)
  • もうひとつの8050
    -
    1巻594円 (税込)
    廉と凜は、双子の兄妹、ずっと一緒にいて育ってきた。長じて、廉は仕事を辞め、家に引きこもってしまう。凜は、結婚し一男に恵まれる。それから月日が流れ、母の病気を理由に、父に頼まれ、凜は息子を連れて実家に戻った。そこに父が病気で倒れ、母には認知症が。そして引きこもり続ける廉。一人の女性が、両親、兄、自分のことに向き合い、気づき、得たことは…。
  • モゲラのGハン
    -
    1巻693円 (税込)
    Gハンはアレルギーだ。反応が起こると、クシャミや鼻水、涙が止まらない。鼻をよく掻くせいで、赤くなって今にもモゲてしまいそうだ。さらに小児喘息との診断も受け、その発作にも苦しめられる。けれどもGハンはそんな自らを「モゲラ」と呼び、あっけらかんと人生を受け入れていく。やがてGハンは、喘息の本当の原因を知る……。時には熱く、時にはおどけて語られる自伝的闘病小説。
  • 桃色の乳頭
    -
    1巻693円 (税込)
    東京で夢破れ、実家の牧場に戻った青年・スオウユウキは、陰険な上司&気ままな牝牛に翻弄されつつ、一人前の酪農家になるため&憧れのモエコのハートを掴むため、今日も酪農にいそしむ。引きこもりの親友シュンジや、陽気なネパール人・ダン、それにモエコらと青春を謳歌するユウキだが、牧場経営に関する諸問題が、徐々に前途に影を落とし始め……。
  • 森の歓声
    -
    1巻1,089円 (税込)
    エリが通った立島高校は自然豊かな環境だったが、高校と町ができて100年を前に周辺の土地の再開発が行われ、新興住宅地ができた。エリはそこに新しく開園した保育園に勤め始めた。園長、園児、保護者。様々な人に出会う中で、エリは高校生の時に聞いた森に関する言い伝えを思い出す。森へと足を踏み入れたとき、闇と光、崩壊と再生、対比する世界が回りだす……。新感覚小説第二弾。
  • 諸刃の憲(秋)
    -
    1巻1,287円 (税込)
    専門学校に招かれた哲二は、昼間部設立に奔走。見事成し遂げると、実業界のドンでありフィクサーである曽根崎からスカウトされる。彼の手法を盗み取るという精神で、会長付きになる。官・民の大物たちとの癒着が次々と明らかになる日々。哲二は雌伏の時を耐え、盟友たちと約束を果たそうと決意。多くの人間を魅了する若き野心家が「諸刃の刃上を歩く」覚悟で修養し、出陣するまでを描く。
  • 八色ヨハネ先生
    -
    1巻1,386円 (税込)
    神学部元教授・八色(やいろ)ヨハネ先生は去る十一月一日に、一人暮らしをしていた大阪市西成区のアパートで死亡しているのが発見された。享年八十八。先生は生粋の日本人であったが、「約翰(ヨ/ハネ)」と名付けられた。聖書にはヨハネがたくさん登場するが、先生の名前はイエスの先触れとなった洗礼者ヨハネから取られたそうだ。そんなヨハネ先生は、なぜ孤独死を遂げたのか──。
  • 八十路の戯作帖 古典お色直し
    -
    1巻1,188円 (税込)
    「閻魔、決心の事」(狂言「朝比奈」「八尾」より)、「もう一つの浄土」(民話「ねずみ浄土」より)、「天狗の来る里」(『遠野物語』より)、「白蔵主の狐」(狂言「釣狐」「狐塚」より)、「うぶめに逢う夜」(『今昔物語集』より)、「聖、修行の果ての事」(『今昔物語集』より)……静かに書斎に籠る時間を、ちょっとだけでも多めにしたくなる「戯作三昧」のススメ。
  • 夕顔の君
    -
    1巻1,089円 (税込)
    主人公の奈都子は、中学三年の時に父親を亡くし、母親と共に祇園の置屋に住いするが、舞妓にされかけ、それを回避するも大店の旦那の囲い者になった。日本の文化、「源氏物語」「華道」「香道」「茶の湯」「染色や裂地の世界」……。一人の美少女が日本文化にめざめ、限られた年月の中でそれらを学びながら、懸命に生きていく姿を綴った、八ヶ岳作家渾身の中編小説。
  • ユウキとだるまのおじさん
    -
    1巻792円 (税込)
    ユウキは運動が苦手な小学生の男の子。ある年の初詣でお父さんにだるまを買ってもらいます。それは、顔の線が曲がっていたり、左右が対称でなかったり、色がはみ出していたり……ちょっと不格好な福だるまでした。でも、ユウキにとっては特別なだるま。そのだるまに見守られ、教えを受けとって、挫折を乗り越えて不思議な友情を育んでいく姿を描いた物語です。
  • 有言実行くらぶ
    -
    憂鬱で退屈な学校で、次々と掲示板に貼り出された謎のメッセージ。不可能と思われた「犯行予告」だが、確実に実行されてゆく。いったい犯人は何者なのか? そして彼らの目的は? 久々に告げられた驚きの予告に、学園中が注目するが……「イヌとネコの暇つぶし」「天使の条件」「有言実行くらぶ」「幸福の呪文」「子イヌ」の五話を収録。イヌ、ネコ、カメが巻き起こす爽快学園ストーリー!
  • 幽霊とペリドット
    -
    1巻693円 (税込)
    夏休みに祖母のいる秋田を訪れた大学生の桃は、駅で陽気な幽霊に声をかけられる。「気づいたら幽霊になっていて、記憶がない」と言う幽霊を「ユズ」と名付け、ユズが持っていた地図をもとに一緒に宝さがしをすることになった桃は、少しずつユズの正体に気づいていく。懐かしい風景とともに、かつてのことを思い出していく二人。しかし、また別れのときが近づいてきて──。
  • 雪烏の伝説
    -
    1巻990円 (税込)
    長く精神科医として多くの人に接してきた著者が描いた心優しき人たちの物語4作品を収録。認知症の母、娘、息子がそれぞれを思いやる『のぞみ最終列車』。新型コロナウイルスで母親を亡くした16歳の娘が変わっていく『ゆずり葉』。過敏な心の奈美と、迷いから抜け出せない住職の関わりを描いた『0と1の間』。自らの命に代えて「雪の白」を織り続ける職人の物語『雪烏の伝説』。
  • 雪の朝の約束
    4.0
    「頼んだぞ、約束だ」目を見て頷いた。優しい目で父は、よしよしというように二度頷いた。一年経った祥月命日の頃には、私の生活は父が生きていた頃とほとんど変わらない毎日に戻っていた。しかし、時々はふっと思い出す。あの時、父は私に何を頼んだのだろうか、父と何を約束したのだろうか。葬儀の日に大人たちが私に言ったこととは違う、何か特別の大事な約束だったのではないかと。第3回人生十人十色大賞長編部門最優秀賞作品。
  • 行方不明のボク
    -
    1巻990円 (税込)
    自閉症というひと括りの言い方では掴めない実態を、著者独特の表現で、時に哲学的に、時にユーモアを交えて描いていく。「脳内が行方不明状態」「この子のプロになればいい」「体はそこにあるけれど理解できるような心はそこにない状態は不存在である」などといった言葉で著者から見た子どもの姿が解き明かされる。苦悩を超えた視点から「自閉症」を描いている点が異色。
  • 夢の残照
    -
    1巻1,485円 (税込)
    「2週間で病院を再建してほしい」。そこにはたしかに「病院」があった──。患者だけが置き去りになった病院、いったい「医療」とは誰のものなのか……。「2億2000万近くの大金を支払って、80名近い入院患者をまた路頭に迷わそうということですか? いったい何のために」(本文より)。医学界と金融界の現実と闇の深さを浮き彫りにした医療M&A小説。
  • ゆめはこ
    -
    1巻1,584円 (税込)
    「僕たちはしばらく沈黙した。そして、それぞれ死にたいしての距離を測りなおしているようだった。その空間は不思議とこころが休まるようなものだった」(『カノン』より)あなたも憶えているかもしれない、この想い……。それは心象風景か現実か──。安定と不安が織りなす11篇の、心を揺さぶる中短編集。あなたの心にはどのように響きますか?
  • ユリシーズ 「日本ミニバン」誕生物語
    -
    1990年、セダンが全盛の時代にミニバン開発の指令が出た。開発責任者の織田は、あきらめず、妥協せず、仲間とともに取り組む。そして、紆余曲折を経て、1994年秋、世間を驚かせる技術がつまった、日本初のミニバンが発売されたのだ。4年の歳月をかけ開発されたこの車は、萬田自動車にとって起死回生の大ヒットとなる。読む者を熱くする、モノづくり日本のプライドがつまった物語。
  • 揺れ動く天秤に身を任せれば
    -
    1巻792円 (税込)
    「公園に小学低学年位の男の子と女の子が現れたの。男の子がシーソーを見つけて女の子に『乗ろうよ』って云ったのね」「シーソーの両方に人が乗ったらどっちが勝ったって思う?」「下に沈んだ方?」「じゃもう片方は高い方? そっちが負けたと思うの?」。日常という現実の先にある欲望と後悔は、日常という現実の先にある邂逅の意味によって揺れ動く天秤に身を任せるのだろうか…。
  • 横浜青葉高校演劇部 コント師になる!?
    -
    演劇部部長の風里は、入部希望者がなく途方に暮れていた。そんな時持ちかけられた、お笑い賞レースへの出場。最初はやる気がなかったが、あのメンバーでもう一度舞台に立てるならと思い始める。演劇で頂点を目指していた中学時代からの仲間とともに同じ目標を掲げた時、止まっていた時計が動き出す。過去の傷や将来への不安を抱えつつも、新たな世界に全力で挑戦する青春小説。
  • ヨコハマ エスケープ ボーイ
    -
    1巻693円 (税込)
    「行きつけのカフェは居心地良いけど、突然何かが起こる。それは想像しえない現実でも想定の範囲の出来事でもなく、まったく未体験の現実が展開していく」そう筆者に語った十六歳の千尋。彼が暮らすこの街で消印のない1枚の古いラジオリクエストハガキが見つかった……そこからこの物語は始まった。港町ヨコハマを舞台に、“逃亡者たち”が繰り広げるジュブナイル・ストーリー。
  • 横浜序曲
    -
    1巻528円 (税込)
    白薔薇音楽大学附属高校に通う緑はレストラン船でバイオリンを弾くアルバイトで29歳の銀行員・楠と出会い、親友の協力もあり付き合うようになる。だが、彼の昔の恋人の存在を知った緑は楠を避けるようになってしまう。そんな緑の前に現れた天才的なピアノを弾く涼。涼はパリへ留学しようと緑を誘い、緑の心は楠と涼の間で揺れる。横浜を舞台に高校生たちの恋、夢、友情を描く青春小説。
  • 世に出る前
    -
    1巻1,386円 (税込)
    昭和40年、富山で小さな時計店を営む家に生まれ、病弱ながらも野球に熱中した小学生時代。中学・高校ではレギュラーではなかったが懸命に野球を続けた。新聞奨学生として大学に進学し、ひそかな野望であった小説家になることを志して文芸部に入部。そして大学卒業後は出版社に就職──。自身の体験を下敷きに、少年時代、青年時代の夢とときめき、葛藤と挫折、出会いと別れなどを描いた小説。
  • 嫁さまブルース
    NEW
    -
    1巻1,188円 (税込)
    悦子は長男の嫁として自らが夫と義母を介護し、看取った。その後、社会状況は変化し、介護は家庭で担うものから社会で担うものになった。悦子も96歳になり、怪我をきっかけに自ら希望してサービス付き高齢者住宅へ入居した。ところがそこで想定外の事態が発生、嫁の明美は翻弄されることになる。悦子と明美、二人の“嫁さま”の、介護にまつわる葛藤を鮮やかに描き出した一冊。
  • 夜が地上に降りるまで
    -
    1巻792円 (税込)
    55歳となり役職定年が見えてきた祐二は、恩師である元上司の訃報を受け、職場結婚した妻の麻美との数十年を振り返る。いっぽうの麻美は、夫には言えない小さな秘密を抱えていた。雇用機会均等法施行とともに歩んできた世代の、家庭と仕事に対する意識や社会構造を巧みに織り込んだ小説。誰にも明かすことのない思い。それぞれのモノローグで綴る、平成を生きた夫婦のクロニクル。

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