菊川あすか作品一覧
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4.0岑国には皇子のための後宮――煌華宮があり、通称”華園”と呼ばれている。4年前、春璃のたった一人の家族である姐の朱夏は、国から宮女に選ばれ、妹のためにと後宮入りを決めた。だが一年後、春璃は姐の訃報を受け取る。その死を信じられぬまま17歳になった春璃の元へ、自分もまた宮女に選ばれたという書簡が届く。姐が生きていると信じて華園へ向かう春璃だが、そこは身分によって衣が色分けされた宮女たちの世界で、嫉妬や権力争いが渦巻く”檻”だった……。春璃は華園の最高位、黒女・玉瑛が姐の真相を知っているのではと疑いを抱き……?
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-「私なんて…」が口癖の由希は夢をあきらめ、彼氏もいなく、毎日をなんとなく過ごしている。 彼女の密かな楽しみといえば、大好きなアイドル竜司が出ているテレビ番組を見る事だけ。 そんなある日、近所に不思議な外観のお店を発見する。 その扉に手を掛けた時、彼女の運命が大きく変わることに…。竜司との奇跡のような出会いは期間限定の特別な世界だった。
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4.0高1の花蓮は人の感情が色で見える。おかげで空気を読むのが得意で、本音を隠して周りに合わせてばかりいた。そんな中、何故か同級生の蒼空だけはその感情の色が見えず…。それに、自分と真逆で意思が強く、言いたいことをはっきり言う蒼空が苦手だった。しかし、本音が言えない息苦しさから花蓮を救ってくれたのは、そんな蒼空で――。「言いたいこと言わないで、苦しくならないのかよ」花蓮は蒼空の隣で本当の自分を見つけていく。そして、蒼空の感情だけが見えない理由とは…。その秘密、タイトルの意味に涙する。感動の恋愛小説。
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-大手化粧品メーカーの営業事務として働く麻衣は、過去の失恋のトラウマでイケメンが大の苦手。ところがある日、NY支社から異動してきた主任の篠宮に突然告白されてしまう。「イケメンは好きにならない」と決めていが、麻衣はエリートで優しい篠宮に次第に惹かれていく。篠宮の気持ちに応えようと決心した麻衣だが、「好きなんだ、ゆい」と双子の姉の名前を呼ばれてしまって…!? 諦めようとする麻衣だけど、実は篠宮は…。
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4.0亡霊が見えるせいで呪われた子だと家族から罵られてきた里沙。 自分の力を忌避し、生きる意味を見失いかけていた彼女を繋ぎ止めたのは、奥勤めをしている叔母・お豊からの一通の手紙だった。 『そなた、大奥へ来ぬか――』 そこは男子禁制で全てのお役目を女が勤め、皆いきいきと働いているという。 こんな私でも誰かの役に立てるのならばと、お豊の力添えで奥女中となる決意をする里沙だったが、そこでは、とある亡霊騒ぎが起きていて――。 霊視の力を持つ奥女中・里沙と記憶を失った侍の亡霊・佐之介が、 大奥に現れる亡霊たちの心残りを解き明かす、感動のお江戸小説。
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3.7きっと見つかる、大切なもの。 ――実業之日本社文庫GROW誕生!第3弾! 「大切な人を、もっと大切に思える1冊。」 家族・恋人・友達…愛されることの奇跡を描いた感涙ストーリー! 最愛の母を亡くし2年。 嘆き悲しむ暇もなく、遺された家族のため気丈に頑張ってきた大学生の智子。 だが、新しい恋人を作る父、バイトもせず家にこもる兄…と報われない毎日が嫌になり、智子は母の故郷・秋田へ「家出」という名の旅に出るが――。 謎の少女との出会い、衝撃的な母の過去の秘密に触れる中、人との絆や愛される奇跡に気づいていく、最高に心温まる物語。 愛がすべてを繋いでいく――。 時空を超えた絆の強さに、涙あふれずにはいられない!
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4.0「涙」をテーマに人気作家が書き下ろす、スターツ出版文庫初の短編集。父親の死から数年後、初めて向き合う異母姉弟ふたりの葛藤を描いた『雨あがりのデイジー』(沖田 円・著)、最愛の「彼」から思いがけず届いたラストメッセージで綴られる『君のかけらを拾いあつめて』(汐見夏衛・著)ほか、じっくりと浸れる7編を収録。何度も味わい読み返したくなる物語は、静かに寄り添い、心の奥底へと深く響いていく。そして苦しい日にも、切ない日にも、あなたをそっと、救ってくれるーー。
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4.0インテリアメーカーで働く恵梨は、失恋のトラウマから臆病になり、恋愛から遠ざかっていた。ある日、会社の御曹司である渉が立ち上げた関連会社に異動が決まり、新天地でがんばろうと決意する。しかし、渉は恵梨を見てはダメ出しの連発。毒舌で強引なところもある彼だったが、似合う服を見立ててくれたり、甘いセリフを吐いたり、恵梨は思わずドキドキしてしまうのだった。そんなある日、ひょんなことから彼の家に行くことに!? 不意に「好きだ…」と告白され、まさかのプロポーズ…!?
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4.0平凡な毎日を送る高校生の渉は、密かに想いを寄せていたクラスの人気者・吉川花が余命半年だと知る。驚き、ショックを受けながらも、最後に自分の想いを伝えようとした矢先、話しかける間もなく、彼女は死んでしまった。しかし後日、なぜか渉のもとに彼女から日記と手紙が届き…。日記を辿って彼女のことを知って欲しいようで、まずは手紙の指示通り花のお墓にいくと、花そっくり、でも性格は正反対な謎の少女が現れた――。彼女の正体、そして花の意外な本当の姿、日記を遺した真意とは? ヒロインが死んだ後の恋愛ミステリー。 ※本電子版では、帯をめくった表紙データは最終ページにございます。作品内容に関わるため読了後に確認することをお勧めいたします。
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-「あたしのために歌って!」周りを気にしてばかりの地味女子・美羽の日常は、自由気ままな孤高女子・楓の一言で一変する。半ば強引に始まったのは、“歌ってみた動画”の投稿。歌が得意な美羽、イラストが得意な楓、二人で動画を作ってバズらせようという。自分とは正反対に意志が強く、自由な楓に最初こそ困惑し、戸惑う美羽だったが、ずっと隠していた“歌が好きな本当の自分”を肯定し、救ってくれたのもそんな彼女だった。しかし、楓にはあるつらい秘密があって…。「今度は私が君を救うから!」美羽は新たな一歩を踏み出す――。
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-海沿いの町に暮らす高校二年生・瀬山流星は、中学の時の部活動退部をきっかけに、人との距離を置くようになる。本当は友だちと仲良くしたいし、青春を謳歌したい。そう思ってはいるものの、どうして良いかわからず、流星はぼっちのまま。かといって、周りから可哀想な奴だと思われないために毎日必死だ。そんな流星に「この曲好きなの? 私も好き」と話しかけてきたのは、天真爛漫でクラスの人気者・月島美月だった――。居場所のない主人公の最初で最後の恋。こじらせてしまった高校生の成長を描いた、笑って泣ける青春小説。