検索結果
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-日本初・最大の公害事件、足尾鉱毒事件。自らの家族の根をその地にもつ著者が、田中正造と農民たちの生と死を描き尽くした宿命のライフワーク。各紙誌絶賛!
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-活動派作家・立松和平が山の専門誌『岳人』に連載中の「百霊峰巡礼」。その第一回から第二十五回までを『百霊峰巡礼・第一集』としてお届けする。いにしえより日本人の暮らしに溶け込んでいた山の神々に触れる山旅は、山を征服することを目的とした現代アルピニズムとは趣を異にする。四季の花を愛で、森林浴を楽しみ、清冽な水を味わいながら登る「癒やしの山旅」だ。団塊の旗手とも言える立松和平が、その独特の視点と感性で、深遠な「信仰の山」の世界を道案内する。 【男体山】栃木―麗しき観音浄土 【御岳山】東京―天空の隠れ里 【貴船山】京都―根源へ 【筑波山】茨城―集い歌い舞う山 【月山】山形―この世を生き死んで蘇る 【三上山】滋賀―古代への記憶をたどる 【三峰山】埼玉―山気の濃さ 【鳳来寺山】愛知―瑠璃光浄土の仙境 【磐梯山】福島―天に架ける岩の橋 【蔵王山】宮城/山形―昔の行者の気持ち 【赤城山】群馬―地蔵の救い 【高野山】和歌山―空海の山 【御嶽山】長野/岐阜―この世から速く離れて 【鞍馬山】京都―牛若丸は生きている 【比叡山】滋賀/京都―一日回峰行 【弥彦山】新潟―訪来神の山 【二上山】大阪/奈良―古代への道 【英彦山】福岡/大分―山伏の記憶 【武甲山】埼玉―消えた山項 【大山】神奈川―雨を呼ぶ石 【白山】石川/岐阜/福井―高貴な白い峰 【立山】富山―山頂の極楽浄土 【幌尻岳】北海道―天の神に許されて 【庚申山】栃木―庶民のお山巡り【御正体山】山梨―木喰行者の気品
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-全共闘運動の記念碑作品。 肺病病みのピアノ弾きが、献身的な恋人や死んだ両親を思い起こしつつ、騒動に巻き込まれていく。地下室での演奏。電気は消え、反対セクトとの乱闘の中、楽器同士が火花を散らし競演し、脳中にイメージが錯綜していく……。仲間たちと脱出したピアノ弾きは、最後は穏やかな気持ちで自分の吐いた血を見つめる……。 「JAZZによる問いかけ、自己を武器化せよ! 自己の感性の無限の解放! 」。バリケードの中の投石と怒号渦巻くジャズ・コンサートを描き、全共闘運動の記念碑的作品となった「今も時だ」は、テレビ・ディレクターだった田原総一朗が、1969年に企画した山下洋輔がバリケードの中でピアノを演奏したイベントを題材に小説化。新潮新人賞候補となり、商業誌デビューした作者の記念すべき作品。 ほか、自身の3ヶ月に及ぶインド旅行経験を元に、立松文学の原点を示す「ブリキの北回帰線」と、「部屋の中の部屋」を収録。いずれの作品も若い日の立松の青春の彷徨が描かれている。
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-ブッダの伝記は数多い。本書は人間としてのブッダに焦点をあて、ものがたりとして立松流にわかりやすく書かれたものである。白象が王妃の胎内にはいり、王子となって産みおとされたゴータマ・ブッダ。王としての資格を十分に備えていながら出家を決意するゴータマ・ブッダ。出家してからは、悪魔の群れの中で瞑想を続け、悪魔ナムチとの対話という修行ものりこえる。そして、ゴータマは、さとりをひらきブッダとなって、苦しみという人間ならではの現象を、十二因縁(無明・行・識・名識・六処・触・受・愛・取・有・生・老死)にわけ、誰にでも分かるようにして説いた。もちろん説法の道は険しく、最初の伝道には失敗もしている。しかし、時には奇跡や神通力を見せながらも、次第と弟子を増やして自らの使命を果たしたブッダは、最後にあたりまえの人間として死んでいくことを受けいれる。つねに不安に苛まれ死を受け容れられない現代人の生き方を本書は問い直す。
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