澤井繁男の検索結果
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『伊藤整 太平洋戦争日記』を読む
戦後80年記念!作家・伊藤整が記した「戦争日記」を精読する!!本書は『太平洋戦争日記』全3巻[昭和16(1941)年/昭和17(1942)年/昭和18(1943)年/昭和19(1944)年/昭和20(1945)年]を要約したものである。日本戦時下の尋常ではない様子を明確に把握することができる日記である。それらをくっきり浮かび上がらせるよう、内実を重視し小見出しを付した。 伊藤の日記を目の前にしたときには思わず唸った。太平洋戦争下での日記だからなおさらだった。伊藤が約4年間の日記を公開されるものとして書いたかどうかは知らない。病気、便の質、結核に冒されて友人夫婦が次々と子供を残して死んでゆく悲劇など、読者に不快感を覚えさせては商品にはならない。でもありのままを書いて、そこに戦時下の生活や戦況の実相を提示したいという企図の下でなら日常生活への密着は大いにありうる。当時、伊藤への原稿・単行本の依頼は、戦後にはどこへ行ったか知られない中小出版社からの要請がかなりあって、原稿を依頼した版元でいまに残っているのは、新潮社、河出書房くらいで、あとの中小出版社は日記が終了した以後の戦後には生き残られなかったのではないか。また、そういう意味では、それらの版元は貴重な版元と謂え、伊藤の筆一本と自認する生活を支えてくれたことになる。日記のなかで整は盛んに印税・増刷分の印税、雑誌の原稿料の計算を行なっている。どの版元も規模にかかわらず原稿料を支払っている。昨今の出版苦境とは大違いで、戦前は筆一本でもなんとか食べていくことができたことを示している。現在の出版業界と往時の人々の書籍への関心には大きな隔たりがあるという事であろう………。 -
魔術師列伝
中世と近代の狭間に登場した魔術師・錬金術師を通して、その魔術的世界観と錬金術的宇宙観を豊富な図版とともに解説する。 -
自然魔術
イタリア・ルネサンス後期に活躍した自然探求者・技術者の著作。古代ローマの学者プリニウスの『博物誌』と並び称される。動植物の生成、磁石、女性美、蒸留、芳香、火薬、料理、狩猟、光学など、見聞と著者自身による実験観察をもとにした知識の万華鏡。黒魔術と言われる錬金術についても否定的に言及している。本書は博物誌としての歴史的意義とルネサンスから近代への思想的転換期を現している書物の抄訳。 -
腎臓放浪記
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 二十代、人工透析。三十代、腎臓移植。四十代、移植腎の不全・人工透析再開。五十代、腹膜透析。ルネサンス研究者である著者は、若くして腎臓を病み、以後肉体の理不尽に翻弄されつつ、いのちの"再生"を我がこととして、生きてきた。そこで直面した生と死、身と心のかたちとは?抽象的な「身体」でなく、生身の「肉体」を軸に、当事者の立場から"いのち"の倫理を考える。 -
ルネサンス文化史
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ルネサンスとは何であるか、が絶えず問われている。過ぎさった歴史ではなく、現代につながるものとして、現代人にとっての新しいルネサンス像がここにある。哲学・科学・教育・美術・文学・印刷術・図書館など、一三章にわたって論じられたさまざまな考察は、著者ガレンの卓抜な見識・学殖と相俟って、読者に大きな知的刺激を与えるだろう。