名称未設定さんのレビュー一覧
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私達の学園ドラマはこれからだ!
「僕が小鮫さんになった事で、あなたの優しくて寂しがり屋なところ、そして素直な気持ちを感じる事が出来ました」
「私が大木になった事で、あんたの本気に真面目で真っ直ぐなところをたくさん知る事が出来たよ」
ふるかわしおり先生が一年間という時間をかけて育んだ、不思議な青春の1ページ。学園生活を今駆け抜けている先生や学生、あの頃を懐かしむ多くの大人達に是非読んで頂き、不思議な温かさと思い出に浸る時間を過ごしてほしいです。
全2巻の読みやすさもお薦めですが、温もりや吐息が伝わる人物描写を一番推薦したいです。
ファイブやカリガリ!を綴るCOMIC ARTISTの甘酸っぱい青春劇を存分にご堪能下さい! -
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此花亭への宿泊のおすすめ
数多の事情で一度は閉店の憂き目にあったこの世とあの世の境目にあるお宿… 作者の情熱と愛情により、この度営業再開となりました。
自分も含めて常連客が多いお宿なれど、迷い込んだ一見さんにこそ、その魅力を感じてほしくて宿泊日誌に記します。
仲居である子狐達の可愛さは勿論のこと。宿に訪れるお客達の生い立ちや感情、それらを全て包み込んで出迎えてくれる温もりと配慮がこの作品の真骨頂だと感じます。
作者はコミックス版GOSICKで女の子の細やかさと心情を描かれ、Doubt!で人の心情を描かれた天乃咲哉先生。彼女のこれまでの作品に注いだ思いが、本作に注がれている気がします。
日々に迷われた方、仕事に疲れた方、 -
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まだまだ任務は終わらないのね。
K9同士の繋がり、新たなK9メンバーの登場と、彼らの関係性がますます深まるエピソードが盛り沢山。
個人的には、K9に任務を与えるトレーナー達のサイドエピソードが印象的でした(もっと一人一人を掘り下げたスピンオフも読んでみたいくらい)
ふるかわしおり先生の繊細かつ大胆な描写、謎も秘密も未知数な個性派キャラクター達、まだ見ぬK9メンバーと怪盗クラーキーとの決着など、これからの展開にまだまだ期待度大です。
第1幕を網羅した3冊は一気に読み込める量であると共に、更なるミッションが読みたくなる疾走感溢れる内容です。
少年マンガや少女マンガの垣根を超えるふるかわしおり先生の熱筆作、先生の作品に初めて触れる -
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ドタバタメロメロな三角関係+1
蜜丸、円ちゃん、実久さんの三角関係もとりあえず落ち着いた…のかなw?本編のみならず番外編でも蜜丸の妹羽南ちゃんが登場して菱形関係みたくなっちゃってますw!
物語もさることながら、キャラクターの温もりや柔らかさが感じられる描写は、流石のふるかわしおり先生作品でした。今でもあの頃同様に、三人でハチャメチャな関係が続いているのかなって、続きが読みたくなる作品の一つです。
本作を読んでふるかわしおり先生の作品にめろめろになった自分としては、本当に読みやすくて魅力満載の入門作でした。一人でも多くの方が本作を読んでふるかわしおり先生の作品を感じ、その物語のメッセージやキャラクターの息づかいに触れてほしいで -
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男子の夢と妄想と理想がいっぱい
「ファイブ」のふるかわしおり先生が描く現役高校生漫画家とアシスタントさんとの物語。自分が初めて読んだふるかわしおり先生作品でもあります。
テーマはシンプルで、男子高校生の夢と妄想が詰まりに詰まったシチュエーションの数々。女性視点からの男子高校生の感情を、溢れんばかりの情熱と表情で描かれています。
アシスタントさんに選ばれた円ちゃんと実久さんが二人とも魅力的で、未だに推しメンを決められない自分です。
現在「カリガリ!」「大木先生と小鮫さん」を執筆中のふるかわしおり先生の現在の基盤を形作った作品と個人的に感じる本作。男子視点、女子視点の双方から楽しんでほしい、楽しんでもらえる作品になっています。人 -
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若き頃のふるかわしおり先生作品
ふるかわしおり先生の10代の頃の作品が詰まった、記憶の中の日記帳のような一冊でした。
学園生活の中にある日常の風景。彼氏と彼女の友情、想い、告白、勘違い、すれ違い、秘めた気持ち、涙… それらがギュッと詰まってます。
そのまま読むと色んな少女漫画の詰合せのようですが、先生の代表作「ファイブ」「はにめろ」「カリガリ」を読んだ後に読みますと、それらにつながる描写やタッチが所々に散らばってますので、そういうモノを感じてもらうのも、この本の読み方かと思います。
今の先生の作品と比べれば当然絵もストーリーもまだまだです。でもこの作品があったからこそ、「ファイブ」へ続く道が出来たと解釈します。
今のふるかわ