ねこまるさんのレビュー一覧

ちょっと中だるみ…

1巻から前半は文句なく面白い。理由は、主人公が剣であり、「剣」からの視点でストーリーが進むため、他の転生モノにはない展開があり、笑いながら楽しく読み進められる。

ただ、アマンダ編あたりから、もう一人の主人公であり、剣の持ち主となった猫耳少女視点が増えてきた。この猫耳少女、良い子ではあるが、脳内単純で「悪いやつはやっつける」「カレーは美味しい」「強くなりたい」の3点基準で動いており、その視点で見る物語が……勧善懲悪と中途半端なグルメ物のようなストーリーで正直、ここ最近はちょっと退屈。
剣視点に戻してくれないと、そろそろしんどい。

清々しいまでご都合主義（褒め）

登場人物やハズレポーション、出てくるモンスターなど、ほぼ全ての設定が、ストーリーの都合の良いように、次々と出てくる。最初は呆れていましたが、あまりにこれが一貫しているので、逆にどこまで行くのか見てみたいような気分に…（笑）
逆に、真剣に異世界の冒険ストーリーや緻密な世界観を求める人には不向きかと。

外科医…？

現代医療の知識を利用して前世で死んでいった人たちを救う転生モノ。
個人的には、主人公が、転生して戻ってきた世界で、王妃になれる立場でありながら、医師として生きたいという思いを強く持っている点に好感を感じていた。
しかし、ここ数巻で恋愛色が強くなり、初期にあった、外科知識で状況をひっくり返す痛快さが薄れてきて、やや残念。

恋愛ストーリー目線で読み進めている方にとっては、やっと本筋に入ったとも言えるのか。

インタビューの功罪

ジャズに魅入られた主人公の成長と成功の物語。

「モメンタム」では、ジャズの本場のアメリカまで来て仲間を集めたが、まだ成功までは遠く、苦難と希望のエピソードが続く。
しかし、巻末のインタビューによって、ストーリーに対する新鮮な感情が、都度、減じられているように感じる。ダイ達が色々大変でも、ドキドキしても、「最終的には成功するんだよね？」って思っちゃう自分がいて。
もちろん、インタビューされるキャラクター達のその後が分かって、インタビューエピソードを読むことは喜びでもあるのだが。

本音を言うと、最終章は、ソロプレイのように、駆け抜けていくところが見たい。

腑に落ちない

日々蝶々がとても好きだったので、6巻までまとめて買ってしまいましたが、読むのがきつくて断念。

○良かった点
絵が綺麗。悪人がいないので安心して読める。

●うーん…と思った点
キャラの書き分けが不十分。主人公が特別可愛いように書かれているのですが、絵で見てそこまで他の女子キャラと違うようには見えず…。性格もそこまで良いとも思えず。
加えて、ストーリーの内容が薄く、主人公が愛される理由が腑に落ちない。
盛り上がるストーリーにずっと置いてけぼりにされた気分のまま、いつか面白くなるかと期待したまま読み続けました。　
結論。
ちょっと世界観についていけず、残念でした…。

支配と希望

監極のような閉鎖的な謎の施設。そこで支配される人々。それを支配する者と抗う組織。
サイエンス・ミステリー・サバイバル・バトル・仲間との絆や恋愛的要素など盛りだくさんに詰め込まれています。
人類の淘汰という重めのテーマですが、明るく無垢な主人公のキャラクターや周囲の仲間入り関係性に救われます。
関係ないけど、「菌と鉄」で某野球チームを想像した方もいるのでは？

メシウマ顔が良い

よくある転生ものチート能力ものとは少し違う。
ポイントは、主人公のムコーダさんが、自炊好きでネットスーパーをよく利用している普通のサラリーマン男性というところ。
見どころは、異世界での冒険と恋…ではなく、ムコーダさんのネットスーパーを駆使した庶民的な料理と、それを食べるときのみんなの表情！

現実感がない

●良い点
絵がきれい。キャラクターが可愛い。悪い人がいないので安心して読める。

●うーん…と思う点
ストーリー・キャラの現実味が無い。
特に逸臣の現実感と人間味の無さ。カッコいい見た目&設定が沢山あっても、それを掘り下げるエピソードが薄いため、あまり魅力を感じられない。見た目格好良くて、バイトして頻繁に海外旅行をしてるけど、大学生活は両立って…。
そのため、ユキと逸臣が惹かれ合って付き合うに至るのが不自然に感じられ、どうも話についていけない。
ユキの聴覚障害も、可愛くて良い子だから、周囲から愛される…というだけでは深みがないから付けた設定のように感じられてしまう。

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身近に聴覚障害の方がいますが、聴覚障害者独特の孤独があったり、それ故の行動の奇妙さや、当人だけでなく周囲の苦労なんかがあったりしますが、ユキは聞こえないこと以外は、普通で、性格や行動の歪みも殆どなく。周りの人も、聞こえないけど可愛いユキが大好き…？うーん…。
唯一、幼なじみの男の子だけが人間臭くて好感が持てる。

ともあれ、聴覚障害について縁がない方に、まず興味をもってもらうきっかけとしては、良いマンガなのかもしれません。