ayakoさんのレビュー一覧
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購入済み
ほろ苦いけど美しい
1巻からずっと、画面レイアウトの美しさと日常のひとときの切り取りかたを好ましく感じ、読み進めています。
主人公2人の関係や気持ちに、分かりやすい名前がつけられないままお話が進んでいくので、読む側の受け取りかたが難しい作品なのではないでしょうか。
ただ、この物語では「名前をつけないままでいる」ということが重要なテーマなのだと思います。
主人公たちの日常生活を描いていく中で、「名前をつけない」ひいては「誰でも分かる決まった枠組みにとらわれない」ことにより、主人公たちとその周囲の人々との間には、相容れなさや、わずかな軋轢が生まれてしまいます。
しかしながら、ここまで丁寧に切り取られてきた生活描写の -
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