【感想・ネタバレ】煙たい話 6【単行本版】のレビュー

あらすじ

母親からの電話に続き、同窓会でも武田との関係を訊かれ、
ふさわしい言葉が見つからず答えに窮する有田。
他人に理解して欲しければ、言葉が必要だ。
分かってはいるが、どれも何かが違う。何かが足りない。
必死に答えを探しながら帰宅すると、
そこには今日いるはずのない武田の姿があって――。

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匿名

購入済み

2人の気持ちがとても丁寧に描かれていて、何度も読み返しました。
大好きな漫画です。

#深い

0
2025年10月09日

購入済み

ほろ苦いけど美しい

1巻からずっと、画面レイアウトの美しさと日常のひとときの切り取りかたを好ましく感じ、読み進めています。

主人公2人の関係や気持ちに、分かりやすい名前がつけられないままお話が進んでいくので、読む側の受け取りかたが難しい作品なのではないでしょうか。
ただ、この物語では「名前をつけないままでいる」ということが重要なテーマなのだと思います。
主人公たちの日常生活を描いていく中で、「名前をつけない」ひいては「誰でも分かる決まった枠組みにとらわれない」ことにより、主人公たちとその周囲の人々との間には、相容れなさや、わずかな軋轢が生まれてしまいます。
しかしながら、ここまで丁寧に切り取られてきた生活描写のひとつひとつからは「名前のない何か」が、美しくかけがのえないものであることが明示されているように感じられました。
無理やり名前をつけてラベリングするのではなく「不明なもの」として置いたまま進めていく、という筋書きは、分かりやすく読みやすいものではありませんが、そうしなくては得られない繊細な感情の機微の表現が素晴らしい。

この6巻では、神社で子供に追われた鳩が一斉に飛び立つのを主人公のひとりが見ている何コマかのシーンがきれいで、特に好きです。

0
2025年09月27日

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