林史也の作品一覧
「林史也」の「煙たい話【単行本版】」「煙たい話」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「林史也」の「煙たい話【単行本版】」「煙たい話」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ほろ苦いけど美しい
1巻からずっと、画面レイアウトの美しさと日常のひとときの切り取りかたを好ましく感じ、読み進めています。
主人公2人の関係や気持ちに、分かりやすい名前がつけられないままお話が進んでいくので、読む側の受け取りかたが難しい作品なのではないでしょうか。
ただ、この物語では「名前をつけないままでいる」ということが重要なテーマなのだと思います。
主人公たちの日常生活を描いていく中で、「名前をつけない」ひいては「誰でも分かる決まった枠組みにとらわれない」ことにより、主人公たちとその周囲の人々との間には、相容れなさや、わずかな軋轢が生まれてしまいます。
しかしながら、ここまで丁寧に切り取られてきた生活描写の
Posted by ブクログ
とても良かった。三巻まで読んだけど、二人の生活の中で、命題として深く考えるというよりは、ふとした瞬間に自分たちのことを他人に説明できないことにもやるといった感じの描写が多く、読んでいてあるあるこういうこと、と勝手に共感してしまった。感想の中に作風が冗長で命題に出して答えを出すことをじらしまくるのが不誠実だという人もいたけれど私はこのゆっくりゆったりした空気感がとても良かったな。生活感も感じられて日常の中でふと考えて、少しずつシーンが重なって深く考えようとしなくとも、どうしても日常の中で澱のように溜まってしまうモヤモヤ、不満、疑念、命題。現実ってこんな感じだよねっていうのを深く感じされてくれた今