あらすじ
仕事、結婚、男、子ども……私はすべて手に入れたい。欲張りだと謗られても――。1960年代、出版社で出会った三人の女。ライターの登紀子は、時代を牽引する雑誌で活躍。イラストレーターの妙子は、才能を見出され若くして売れっ子に。そして編集雑務の鈴子は、結婚を機に専業主婦となる。変わりゆく時代の中で、彼女たちが得たもの、失ったもの、そして未来につなぐものとは。渾身の長編小説。(解説・梯久美子)
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Posted by ブクログ
様々な境遇の女性のはなし。グッと引き込まれた。
今のわたしは満奈美さんに近い感じかな。いまは子育てと仕事両方するなんて当たり前だけど、数十年前に頑張った人達がいるからそうゆう感覚でいられる。でもやっぱり会社で働いていれば男性と同じ、さらには男性の上をいくってすごい難しい。男女平等なんて冗談じゃないと思う。出産して子育てして、2人目以降また繰り返して、その分ブランクがあくどころか仕事面だけみればマイナス。自分の能力だと言われればそれまでだけど、ぶっちゃけこどもが産まれて多少の育休を取っても男性はそれまでと変わりなく働いているケースが多い。何が正解なんて分からない。でも、出産・子育てがキャリアに影響することなくこどもをもったからといって悔しい思いをすることのない未来が広がっていけばいいなと思った。
Posted by ブクログ
久々にこんなに引き込まれる本に出会った。
戦後の激動の日本を生き抜く3人の女性。
ひょんなことから3人のうちの1人、鈴子の孫が3人の過去を知っていく話。
戦後の変わっていく日本 有名で事件の名前など知っていたがそれがより詳しく書かれてる場面などもある。その時の日本に自分もタイムスリップしてるかのように読んでいった。
3人の女性は共に出版社で働く
イラストレーター ライター 出版社の事務員
それぞれ異なるが人生の分岐点に3人が一緒にいる場面も多々ある。
けして明るい話ではないし、どちらかというと切なくなる場面の方が多い。死ぬもの狂いで働いて守りたいものを守った女たちが果たして幸せだったかと問われると分からないところだが、確かに生き抜いた女性たちはカッコいいという言葉では軽すぎるほど強く芯のある女性たち。
立見と妙子の最後の場面は思わず涙が出ていた。
最後まで目が離せず、最後も自然と涙がこぼれてとまらなかった。
素晴らしい本で読めたことに感謝した本でした。
Posted by ブクログ
中々のボリューム。会話文は少なめで地の文が多く、ハードな内容も相まって途中まで読み進めるのにやや難航。
「女性の生き方の多様性」「好きなことを仕事にするとはどういうことか」的な主軸だが、「多様性を認めよう!」的な押し付けがましいものは感じられず、自分はどうありたいのか内省したいと思えた。
決して華やかな内容ではなく、売れっ子クリエイターでも最期は寂しいものだ、というラストは生々しく残酷で、好みの作風だった。
Posted by ブクログ
女性の人生を描く内容大好きなのもあり、すっかり引き込まれて読みました。
なんでも完璧にはいかないけど、3人とも、何を手に入れたいか認識して、自分の人生を生きた実感があったんじゃないかなぁと思いました。
最近身のまわりで思うところがあり、人間関係の中で自分が一番だと感じさせてほしいと思う感情のやっかいさに、疲労感。
Posted by ブクログ
話は1960年代。
読んでいると、今なんじゃないかと錯覚する感じがある。
仕事、就職活動、女性が社会に出ること、出世の壁、結婚など。
東京オリンピック前後で社会に対する女性の意識が、考え方が、建物が、内側から、外側から変わろうとしている。変われないものもある。
幸福な時間ばかりではないけれど、いろいろなものと戦って、選んで、捨てて、進んできた人生の物語。
たとえ、すべてを手にいれられたとしても、うまくいかない、そこがゴールになってしまっては、すぐに手からこぼれ落ちてしまう。手に入れた後のケアを怠らないように。
自分の人生をちゃんと生きてきた三人。
同じように生きられなくても、自分の人生を自分で歩けるように。
人生の先輩から学ぶことは多い。
先輩、上司の苦労話、武勇伝もたまには、いいアドバイスになるときがくるかも?と少しだけ、耳を傾けようかな、シラフの時、限定で。
Posted by ブクログ
anan創刊をテーマに、ライターから作家の登紀子、イラストレーター妙子、出版社を辞め専業主婦になった鈴子の三人の話がときに交差して(最初と最後は鈴子の孫奈帆のインタビューという形式で)描かれる。そこに戦争、学生・デモ運動、東京オリンピック、三島由紀夫の死、浅間山荘事件などの事件が併記される。
こういうモデルが明確な話、特にその人のエッセイまである話は、どこまでが創作なのだろうと思ってしまう。原田マハさんのアート小説より、まだ存命な方もいるし、あまり勝手なことは書けないのではと…直木賞の選評の年表風というのも、また特に専業主婦の描かれ方がステレオタイプではあった。
特に妙子の育ての親晴子とおばさんと思ってた母の話、妙子の息子を育てる母に、自分のことは捨てたのにという葛藤、最後の息子から見た妙子の話は良かった。
女性の活躍が難しかった時代に、自分の道を切り拓いた人々の話…という点は、自分はあまり興味なかった。同年代の人が読めばより面白いのだろう。
妙子が死ぬ、登紀子に電話、登紀子に金を貸した
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孫奈帆の鬱、介護と妙子の葬式へいく
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奈帆が登紀子に会いに行く
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登紀子の祖母、母三代書き手の話
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妙子=イラストレーター早川朔の話、恋人
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登紀子の幼少時代からライターになるまで
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妙子がイラストレーターになるまで
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登紀子の結婚、編集者として
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鈴子が出版社で働き出す、登紀子、妙子との出会い
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妙子 結婚、イラストレーター好きな絵を描きたい
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鈴子のお見合い
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3人デモに参加
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鈴子編集者固辞、今の暮らしは窮屈
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妙子登紀子 女性誌へ乗り換え、鈴子の結婚式
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妙子、立見と別れ、登紀子
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登紀子 離婚を打診される
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鈴子、妙子の妊娠。妙子の夫真二郎の浮気
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新しい女性誌。切り取られた絵
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登紀子夫への気持ち離れる、妙子子育て母に取られ
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鈴子の子育て、登紀子エッセイを書き始める
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妙子子どもの気持ち離れ
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登紀子、妙子ライズから離れよう
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鈴子子どもに専業主婦になるな
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妙子仕事部屋、ライズから離れる自伝断る
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登紀子父入院、妙子母入院、立見と新しい本作ろう
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登紀子別居、妙子母見舞い、立見死
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三人で再会
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奈帆のインタビュー、登紀子の事務所閉鎖
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登紀子熱中症、妙子の息子へのインタビュー
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記事を書く、ライターとしてデビュー