あらすじ
女性でありながら戦士になりたい少女アサギ。彼女の父も勇敢な戦士だった。素直な語り口で一人の少女の成長を描く長編ファンタジー。
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Posted by ブクログ
感想を放置し過ぎて忘れたシリーズ……なんだけど、メモにちょっとだけ書きかけの感想が残ってた。
小学生だって10年ぐらい生きている。ハッピーエンドの約束された御伽話ばかりに触れ続けていれば、だれだって飽きるに決まっている。
そのうち子供たちは不穏な話に興味を持ち始める。めでたしめでたし、にならなかったら主人公はどうするのか。私たちが子供の頃は、学校の怪談がよく流行ったが、いまだ他人事にすぎない死への恐怖、身近な場所に潜む怪異への憧れだけではなく、先に書いたような理由もあるのではないかと思う。
『アサギをよぶ声』は、決してハッピーエンドの話ではない。アサギにとっては希望のある終わり方ではあるけれど、戦士になるためにアサギが払った多大なる努力は、女屋に入ってしまえばまず生かされることはない。
「努力は報われる」という言葉は大人が往々にしてつきたがる嘘である。世の中、報われない努力がほとんどだ。(ここまで)
ここから何を書こうとしていたのかまったく思い出せないのだった……。また読んでもいいな、これ。
Posted by ブクログ
最初からどうしてもこれをやりたいと思って、自分の好きな道を見つける子も、いるだろう。でも、もしかしたらアサギのように、親の反応がその子の方向性を決めていることもあるんじゃないかと思う。
親がみんな強いわけじゃない。自分自身が誰よりもかわいいと思っている親だっている。
そこをまっすぐ書いてくれているのも、うれしい。
自分の出口を自分で必死に模索してあがくアサギに強く共感する。
Posted by ブクログ
古代(狩猟の時代から村が形成されてきたころ)の日本、設定でしょうか。
アサギの村では十二歳になると、女の子は女屋に、男の子は男屋に入る決まりになっていた。
アサギは母子二人暮らし。村のはずれに住んでいる二人は、昔のある事件をきっかけに、差別されている。
家に男の子がいないので、配給も少ない。
アサギは十二歳になるが、女屋に入れるかもわからない。男の子なら、男屋に入って戦士に選ばれるため修行し、戦士になれれば配給も多くなる。
女の子であるために、母からいつも愚痴を言われているアサギは、
ある時、掟をやぶってハヤという戦士から弓の指南を受ける事にした。戦士になる試験は弓当てだからだ。
アサギとハヤの秘密の特訓。
弓すら持っていないアサギは、それを手に入れるところ、作るところからはじめる。
アサギの父にまつわる 村の悲しい事件、
アサギが生きて行くために努力し、また、思わぬアイディアで人生を切り開いてゆこうとする姿がいい。
ラストは・・・
このラストは、続きが読みたくなるなる!
小学校高学年〜