あらすじ
読者を謎解きに導く巧みなプロット.犯罪にいたる人間の内面への緻密な洞察.19世紀前半ごろ誕生した探偵小説は,文学に共通する「人間を描く」というテーマに鋭く迫る試みでもある.ディケンズ,コリンズ,ドイル,クリスティーなど,英国の代表的なミステリー作品を取り上げ,探偵小説の系譜,作品の魅力などを読み解く.
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Posted by ブクログ
書架で見かけて。
アンビバランス、という言葉がある。
ある対象に相反する感情を抱くことだ。
愛と憎しみとか。
この本ほど、この言葉にぴったりくる本はない。
読んだことのなかった、読むつもりもなかった作品を、
探偵小説の歴史とともに、
著者の人間観を明らかにし、
後世への影響も含め、
面白そうに次々と紹介してくれるのは良いのだが、
それ以上はもう書かないでくれ、というほど解説してくれる。
読み進めたいのに、読みたくない。
とても複雑な気持ちになった。
実際、何ページが本当に読まずに次の章に行ってしまった。
長い読書人生、こんなことをしたのは初めてだ。
後半になって読んだことのある作品を、解説されるようになって、少し落ち着いてきたし、
紹介されていて嬉しくなってきた。
特に最後の「フロスト警部」が、ためらいとともに掲載されていたのには、
ガッツポーズをしたいぐらいだった。
そう、「フロスト警部」は面白い。
とにかく、ただのミステリーの紹介の本ではない。
それなら、ここまであらすじを書かないし、
こんなに全ての本を読みたくなったりはしない。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
読者を謎解きに導く巧みなプロット。
犯罪にいたる人間心理への緻密な洞察。
一九世紀前半ごろ誕生した探偵小説は、文学に共通する「人間を描く」というテーマに鋭く迫る試みでもある。
ディケンズ、コリンズ、ドイル、チェスタトン、クリスティーなどの、代表的な英国ミステリー作品を取り上げ、探偵小説の系譜、作品の魅力などを読み解く。
[ 目次 ]
序章 探偵小説の誕生
第1章 心の闇を探る―チャールズ・ディケンズ
第2章 被害者はこうしてつくられる―ウィルキー・コリンズ
第3章 世界一有名な探偵の登場―アーサー・コナン・ドイル
第4章 トリックと人間性―G.K.チェスタトン
第5章 暴かれるのは誰か―アガサ・クリスティー
終章 英国ミステリーのその後―「人間学」の系譜
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