あらすじ
アカネたち五人は、学生時代のバンド仲間。社会人になって解散した後は、それぞれ子育てや仕事、恋愛に奮闘をつづけ、気がつくと、もう四十六歳になった。音楽さえあればゴキゲンだった青春時代とは違う「人生の後半戦」に鬱々としていたある日、あのキヨシローが遠くへ旅立った。伝説の男の啓示に導かれ、五人は再会を果たすのだが――。「ベイビー、生きるんだ」。勇気わきあがる感動長編。
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Posted by ブクログ
p.18
風景がモノトーンになると、気持ちが落ち着く。色が消えただけで、世界のすべてが過去になるような気もする。
p.346
苦笑交じりのため息をついたあとの表情は、よけいな力が抜けて、意外と悪くない。
p.352
「なんでもいいから、なにかをやってみて、なにかを初めてみることから、ぜんぶが始まるんだよ」
ショットガン・ホーンズの再結成というお話にはならなかったですね。そんなストーリーをちょっと期待していたのですが。
でも、読み終わった後は、なぜか、ちょっと、いろいろ頑張ってみようかな、まあ、無理し過ぎない程度に。といった気持ちにさせてくれる作品でした。
生きていると苦笑やため息は尽きませんが、その後には空気を吸いこんで、また、空気を吐き出している。生きている自分自身が存在している。そのことが生きていることなんだ。幸せなことなんだと感じました。忘れてしまいがちですが、日々を大切に過ごしていこうと思いました。
Posted by ブクログ
中年の男と女の現実と「あの頃」の自分の想いに真っ直ぐだった記憶。なんだか読んでいて切なくなってしまいました。
でも、何故ピケさんはラジオのオンエアで「いま、幸せですか?」を2回繰り返したのだろう?それがその後の悲しい出来事を誘ったように思えてならないんだよなぁ。
Posted by ブクログ
思ってたのとは、全然違った内容。
「人生の後半戦」には、その通りだなー、まだまだ後半戦、がんばろーって共感はできた。
自分自身もあの頃の仲間と今会ったら…どうだろ?といろいろ重ね合わせても思いを馳せることもできた。
でもなんだろー。何か違和感。
たぶん、私自身が歳をとってることはわかっているけど、そこに馴染めていないというか、後半戦なのは、確かなんだけど…やっぱり、大人になれてないのかな…なんて思ったり。
それにしても、震災のことをああいう形で入れ込むところ、すごいなと思うし、あれがあると、このコロナ渦で、彼らはきっとこうしてると勝手に思ってしまうのは、このお話、心に刻まれてるってことなんだろうな。