あらすじ
「何年も病院に通っているのに、なかなか病気が治りません」から解放される。
精神医学や心理学、脳科学から見つけた「病気を治す」ヒント。
病気がなかなか治らない人、治りやすい人では何が違うのか?
■病気が治る人と治らない人は考え方や行動の多くが対照的
病気を受け入れている ⇔ 病気と闘い、抗っている
感謝の言葉が多い ⇔ 悪口が多い
小さいことにクヨクヨしない ⇔ 不安に思いがち
いまを生きている ⇔ 過去にこだわる
1つの病院に継続して通院する⇔ よく病院を変わる
■いつもイライラしている人必読!!
すぐ効く「怒りを消し去る方法」とは!?
・話し方を変えるだけでみるみる心が落ち着く!
・人を「好き」か「嫌い」かで判断しないことがポイント。ではどうする?
・他人を攻撃する人を華麗にスルーする秘訣
■病気はあなたの「敵」ではない!!
まずは「5つの闘わない」を知ることから始めましょう!
・「病気」と闘わない
・「医者」と闘わない
・「自分」と闘わない
・「薬」と闘わない
・「完全に治す」と闘わない
累計50万人以上に精神医学や心理学、
脳科学の知識・情報をわかりやすく伝え続けている精神科医の視点から、
病気がなかなか治らない人の共通点、
今日からできる治るための心の持ち方・思考、習慣を紹介。
また、支える家族がすべきことにも言及。
病気は、治るのです。
■目次
はじめに 感情をコントロールすれば身体もコントロールできる
第1章 あなたの病気が治らないのには「理由」がある
第2章 「不安」を取り除けば病気は治る
第3章 「悪口」が病気を悪くする
第4章 「受け入れる」だけで病気は治る
第5章 「表現する」と病気は治る
第6章 家族が「寄り添う」と病気は治る
第7章 「感謝」で病気は治る
■著者 樺沢紫苑(カバサワシオン)
精神科医、作家。1965年、札幌生まれ。
1991年、札幌医科大学医学部卒。札幌医大神経精神医学講座に入局。
大学病院、総合病院、単科精神病院など北海道内の8病院に勤務する。
2004年から米国シカゴのイリノイ大学で3年間留学。うつ病、自殺についての研究に従事。
帰国後、東京にて樺沢心理学研究所を設立
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
産後メンタル不調に陥ったときに購入した本。今回は仕事で自分を追い込んだ+ある人との人間関係が原因で不調になり、療養中に再読した。「なかなか気分が晴れず、全然治ってないんじゃないか。いつまでこんな状態が続くのか…」と涙が止まらなくて、こんな状態に必要な本だった。薬や朝散歩、深呼吸などいろいろやっているが、ただそれらをするのではなく【ものすごく効く!】と思いながらすること。今は良くなっていく過程の【足踏み】段階にいること。この2点が私にとって印象的だったし、ずっと心に留めておきたい。
Posted by ブクログ
今まで病気を受容していなかったから、中々症状が良くならなかったんだな、ということに気づくことができた。
否認から受容、感謝へと至ることで病気が治っていく、という著者の意見はその通りだと思います。
症状が中々良くならなくて不安な人にとって、安心できる本の内容になっているのでぜひおすすめしたいです。
Posted by ブクログ
精神的な病だけでなく、その他の病にも通ずる治し方だと思いました。
以下、特に共感した点です。
·病気とたたかわずに、受け入れる心がまえが大切
それだけで、すべてが好転する
·病気は敵ではない、味方と考えよう
·何かの治療法に取り組むときは、「これは効く」と信じることも大切
·「完全に治す」から「今よりよくなる」に切り替える
·1日中、病気のことを考えるのはやめる
特に寝る前、病気のこと、不安なことは考えない
·ポジティブな言葉を使ってみる
それだけで扁桃体は鎮静し、不安は消える
·悪口を言わない
悪口を言うほど健康を害する
·深呼吸する
·悩みはノートに書き出してみる
·いらいらしたら、まず眠る
怒りやイライラは、睡眠で消えていく
·朝、散歩する習慣をつける
散歩すると、気分と病気は改善する
·笑う、日々の生活に笑いを増やす
·交流する、人と会う、コミュニケーションを増やす
·感謝する、感謝すれば病気は治る
·
·
Posted by ブクログ
病気を治す感情コントロール術
実際に不調になった患者さんへのアドバイス集。
病気になった時の考え方や心構えを書いてある。
ブレインメンタル強化大全には書いてない項目が多い。
良書!
Posted by ブクログ
病気になりやすい人、なりにくい人の違いがよく理解できた。
また、治りやすい人とそうでない人の違いも然り。
私は長年「非定型歯痛」という痛みの病気を抱えている為、本の内容を、より、自分に落とし込むことができました。
また、認知症の父とその介護をしている母に重ね合わせながら考えさせられる部分も多くあった。
オーディブルでの耳読だったが、紙の書籍で再読する予定。
Posted by ブクログ
〈メモ〉
病気が治らない原因は、ズバリ「不安」です。
感謝をすると病気が治る。
介護は7割の力で。手抜きではなくペース配分。
患者には寄り添うことが大切。
笑顔で、ゆったりとした雰囲気でそこにいるだけで、本人は安心する。
Posted by ブクログ
発病して2か月、まさにこの本に書かれていた事をなぞっていた私。
はじめは戦いモードで、不安や怒り。
だんだん平和モードになり、リラックスし、受容や感謝ができるようになってきた。
その過程では、家族や友人に不安を話したり、悩みを書き出したり、泣いたり、とにかく寝る、など。
本を通して客観的に自身の状況を分析でき、また夫の対応が完璧でまた感謝溢れる。
Posted by ブクログ
《『闘病』はNGワード》
病気
医者
自分
薬
完治
これらと闘うことでストレスを感じ、
アドレナリンとコルチゾールが分泌される。
さらに夜に交感神経が優位になる。
そうすると病気が悪化するのである。
「病気」は受け入れる。
「医者」とは協力関係を作る、味方にする。
「自分」を認める。
「薬」を信じて服用することで、より薬効を得る。
「完治」ではなく「寛解」、病気前の自分ではなく、アップデートした自分になる。
《『悪口』を言い続ける人は治らない》
『悪口』は病気を悪化させるだけではなく、
そもそも病気の原因となる。
他人を責める言葉を大脳辺縁系は「自分を責めている」と受け取る。他人を責めようが自分を責めようが、同様に脳にダメージを与えるのだ。
ダメージを与え続ければ認知症のリスクが3倍になる。
悪口を続けていれば他人に好かれないのだから「孤独」になる。人との繋がりが無くなれば、身体的にも精神的にも悪影響だ。病気を発症し悪化させることは誰もが想像つくのではないか。では悪口をどうすれば良いか?
《『感謝』で病気は良くなる》
先ずは「挨拶」だ。挨拶ができていない人は病んでいると見て良いのではないか?
次に「ありがとう」だ。1日3回ありがとうと口にすることから始める。ありがとうに溢れる環境が良い。
さらにボランティアなどの「他者貢献」が精神的な健康に劇的な効果があるばかりではなく、身体的な健康にも繋がる。
この本は精神的に不調な人にぜひ読んでもらいたい。ただそのような人達に本を読む余裕がないかもしれない。
私は精神障害者支援の現場で、今日より良い明日にするために何をすれば良いかという視点でこの本を読んだ。多くの生きづらさを抱えている人に伝えていく。
Posted by ブクログ
大病になると初めは否認してしまう。病気を受け入れ、医療と連携し感謝の心が持てるようになるとオキシトシンやエンドルフィンが出てくる。そうなると受任できて病気も回復する。
病気と戦ってはいけない。
それぐらいが楽。
Posted by ブクログ
今までに色々な病状回復に向けた本を読んできたが
自分一人で改善するために色々なことをに取り組んでいたが、それ自体が治療には繋がらないと言うことを初めて教えてもらった本でした。
そして100%の回復を目指すことが難しいのにそこを目指すので、届かない目標を作ってしまい、それ自体がストレスの元となってしまっているとうことを教えてもらえた、大きなきっかけとなる本でしたですか
今後も定期的に見直していきたいと思ったほんですた、
Posted by ブクログ
病気を受け入れることが治すことにつながる。
周りの人が病気になった時、寄り添うことだけでも役に立てるというのは覚えておきたい。
著者が実際に受け持った患者さんのエピソードがこころに沁みました。
Posted by ブクログ
否認から始まり、受容し、感謝によって病気が治る。
治るに関しても100%戻るということではなく、現実よりもよくなっているのであれば、それは治っているということ。
脳内物質で
アドレナリンやコルチゾールの過剰分泌は害。
セロトニンやオキシトシン、エンドルフィンを出していこう。
その通りだと思いながらスラスラと読める一冊でした。
Posted by ブクログ
2021年4月刊。2016年刊行の『頑張らなければ、病気は治る』に大幅な加筆・修正の上、改題した本。
現役精神科医が、最新の論文・データなどから、病気になった時の心構えを説く。”「病気と闘おう」と一生懸命になる程、かえって病気の回復が遠くなる”という逆説的な命題が、冒頭で示され、「それは何故か?」「ではどうすれば良いのか?」が解説される。
病気が良くなる為の方法として、筆者は「医者にかかり始めたら、3回はそのまま通おう(→1回だけでは医者の善し悪しは分からない)」「人の悪口は言わない(→一時的にスッキリはするが、実は心身に有害)」「人に感謝しよう」「日記を書こう」「病気を受け入れよう」などの具体的な行動を挙げる。こう書くと、スピリチュアル関連の胡散臭い本に思われるかもしれないが、説明は論理的であり、筋道は通っているように思う。「病は気から」という言葉があるが、心構えを整えるだけで、病気の治癒が早まるのなら、試しにやってみても損はないのでは?
Posted by ブクログ
病気が治りにくい原因は不安
医者を始め、
信頼関係を作ること
時間をかけること
情報集めると不安は消える
悪口も病気を悪くする
病気を受け入れることで治る
受容のよさ
1精神的に楽になる
2治療への意欲がアップする
3気づき、自己洞察力がアップする
4病気が良くなってることに気がつく
【受容に至ると見られる反応】
・最近病気の事あまり考えなくなった
・病気を完治させることよりも、社会復帰、会社への復帰が重要だと思う
・病気になったのは会社のせいでも
家族のせいでも自分のせいでもない
・病気になる前は
生き方や生活習慣に無理があった
・病気になったことで過去の事、これからのことをじっくりと考えられた
・主治医や看護師がよくしてくれる
・家族に助けられている
・友人や同僚に気遣いがうれしい
・前から考えていた趣味の活動したくなった
・友人とお茶でもしたいと思う
・そういえば、以前より病気は良くなっている
・くよくよしてる自分が馬鹿みたいと思える
・病院に通うのが楽しくなってきた
否認→受容→感謝
「しょうがない、〇〇してみるか」これは物事を受け入れられるようになった証。
病気を表現することも大切
日記を書く、
コミュニケーションをとる
笑う
人に話す
感情を書き出す
家族が寄り添うのも有効
感謝で病気は治る
笑顔は健康にすごく良い
①免疫力が高まる
②ストレスが緩和される
③痛みが緩和される
④各種身体症状(血管が開く、血糖値の上昇を抑える、便秘解消)に効果がある
⑤記憶力が向上する
⑥幸せになる
⑦考え方がポジティブになる
⑧他人を癒す
⑨長生きする
一直線に進まないと、回り道をしたように感じます。でも、登山を思い返して下さい。登山道は、常に曲がりくねっています。曲がりくねっていると、傾斜が緩やかになり登りやすくなります。だから、一進一退、足踏みしている状態も登山と同じ。登りやすい道なのだと捉えましょう
「動揺しない」これ大事です。特に人には言いにくいことになってしまった時、相手に心配や迷惑をかけたくないと思っていることも。そんな時は動揺ではなく、受容的な対応が必要。具体的には「寄り添う」「共感」「傾聴「言葉より態度、表情」「相手を待つ」これらを意識すると相手の心が開けてきます。
前向きに生きるヒント
「苦しい」が「楽」に。
「不安」が「安心」に。
「ネガティブ思考」が「ポジティブ思考」に。
「しかめ面」が「笑顔」に。
「自己否定」が「自己肯定」に。
他人の「悪口」が心からの「感謝」に。
Posted by ブクログ
感情をコントロールして健康に過ごす術が色々と書かれている。「好き」「嫌い」で判断せず「ふつう」という評価を加えることと、「介護は7割の力で」ということは、どちらもほどほどに肩の力を抜いて…という姿勢で物事に取り組むのが大事なのかなと理解した。
Posted by ブクログ
病と闘わない。受け入れる。
悪口を言わない
家族職場主治医等関わる人へ感謝の気持ちを伝える
怒りや不安は書き起す
症状の数値化
笑顔を作る 意識的に
他人への感謝ワーク
薬の効果を信じる、医師を信じる
Posted by ブクログ
精神科医の樺沢紫苑さんによる、精神医学・脳科学・心理学から導き出された「病気を治す」ヒントを解説した一冊。いわゆる運動・睡眠・食事といった物理面での予防法ではなく、人間の精神面にフォーカスして、オキシトシンやアドレナリンなどのホルモンの働き等を交えて語られる。「受け入れる」「悪口を言わない」「感謝する」の3つがキーワード。