【感想・ネタバレ】NEO HUMAN ネオ・ヒューマン―究極の自由を得る未来のレビュー

あらすじ

【世界で発売まもなく、メディアで大反響!】
ルールなんてぶっ壊せ!
「文芸×エンタメ×サイエンス×ビジネス」
ジェットコースター級、圧巻のおもしろさ!

全身が動かなくなる難病、ALSを患った科学者は、
人類で初めて「AIと融合」し、サイボーグとして生きることを選んだ。

「これは僕にとって実地で研究を行う、またとない機会でもあるのです」
「私たちが目指すのは『人間である』ことの定義を書き換えることだ」
「我々は生まれながらにして、『世界を変える』力を持っている。
たとえ、絶望に打ちのめされているときでも」
「今も昔も、僕のスローガンは変わらない――ルールなんてぶっ壊せ!」

AIとの融合は、人類に何をもたらすのか。
年齢、性別、肉体、時間、病、
そして死からの解放を目指す「人類最大の挑戦」の結末は。
「究極の自由」を追い続ける科学者の、現在進行形の実話。

「これは、もっと強く、もっと立派な、今とは違う自分になりたいと
願ったことのある、すべて人のための戦いなんだ」

【本書の読みどころ】
1.Identity:人はここまで強く、自由になれる
どんな敵にも屈しない勇気。
すべてを前向きに受け止める明るさ。
そしてあらゆる常識から解き放たれた精神の自由。
本書は、何かに抑圧されながら日々を送るすべての人に、
ささやかな抵抗を始める「勇気」と「強さ」をくれる、
最高の自己啓発書である。

2.Technology:人は病や老いから解放され、永遠に生きる
どうすれば人とAIは共存できるのか?
そのとき「人として生きること」の定義はどう変わるのか?
AIと人が分かちがたく結ばれたとき、なぜ「死」の概念が消えるのか?
本書は、AIと人類の関係を根本から問い直す、
世界最先端のテクノロジーに関する本である。

3.Love:すべては、愛のために
ピーターはなぜ、これほど強くなれたのか。
彼の傍らには、つねに1人の人物が寄り添っていた。
フランシス・スコット‐モーガン。
本書は彼らが迫害の末にたどり着いた
「真実の愛」を描く感動の物語である。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

多彩な才能をもつピーター博士は、超ポジティブ。
このピーターの自伝小説。

MND(日本ではALSが知られている。似た症状のよう?)と診断されて、人生をより良く生きていきたいと、QOLの向上のためにテクノロジーを活用しようと奮闘する。

つまり、サイボーグになる、ということ。
症状がでる前に、排泄の機器や栄養チューブを、自発呼吸できなくなる前に人工呼吸器をつけるのだ。
人工呼吸器をつければ、声を失うことになる。
そして最後まで正常でいられる脳とAI、音声をつなげて、他の人とのコミュニケーションがはかれるようにする。

これはSFではない。自伝小説だ。
実際にピーターはおこなっている。

テクノロジーに疎い私には宇宙語のようで理解が追いつかない部分も多々あった。
ネット記事で、
NHK クローズアップ現代
『ピーター2.0 サイボーグとして生きる』
2021年11月24日 放送
の内容で、この小説が現実のものだと認識された。


そして、この小説は「愛」の話でもある。
ピーターは若いころに最愛の人、フランシスに出会う。
彼らのような同性愛者は当時は認められておらず、辛い偏見にあってきた。
それに屈することなく、同性愛者たちの先陣をきってきた。
彼らはお互いを誰よりも必要とし、20年以上も寄り添ってきた。

本作の前半はピーターの学生時代と診断が下ったころが行き来する。また後半はテクノロジー、医療用語、経営など多岐にわたって難解。

それでも未来の人間の在り方に一石を投じる作品になっている。

2022年6月15日、ピーター・スコット・モーガン氏の肉体は永眠された。
でもどこかであなたのアバターに出会えるように感じる。

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2023年01月21日

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