あらすじ
70歳は人生の分かれ道!
これからは70代の生き方が、
その人の「老化の速さ」と「寿命」を決める!
団塊の世代もみな、2020年には70代となった。
現在の70代の日本人は、これまでの70代とはまったく違う。
格段に若々しく、健康になった70代の10年間は、
人生における「最後の活動期」となった。
この時期の過ごし方が、
その後、その人がいかに老いていくかを決めるようになったのだ。
70代に努力することで、要介護になる時期をできるだけ遅らせ、
晩年も若々しさを保つことができる。
ただ、70代には特有の脆弱さがあることも事実。
寿命の延びに、健康寿命の延びはいまだ追いついていない。
70代をうまく乗り切らないと、
よぼよぼとした状態で長い老いの期間を過ごすことになってしまう。
70代の人は、無自覚に過ごしていると、自然と老いは加速していく。
だからこそ、老いを遠ざけようと意図的に生活することが求められる。
老いを遅らせる70代の生き方とはいかなるものか。
日々の生活習慣から、医療とのかかわり方、健康管理についてなど、
自立した晩年をもたらす70代の健康術を老年医学の専門家が説く。
(目次)
「まえがき」70歳は人生の分かれ道
第1章 健康長寿のカギは「70代」にある
第2章 老いを遅らせる70代の生活
第3章 知らないと寿命を縮める70代の医療とのつき合い方
第4章 退職、介護、死別、うつ……「70代の危機」を乗り越える
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Posted by ブクログ
とても読みやすかった。
「老い」は70代の「老いと闘う時期」と、80代以降の「老いを受け入れる時期」の二つに考える。
「意欲の低下」が老化でいちばん怖い。
前頭葉の老化を防ぐには、「変化のある生活」をする。
70代は「楽しめているかどうか」が免疫機能に大きく影響する。
歳をとってやさしくなるということは、老後に幸せになるいちばんの近道。
Posted by ブクログ
参考になった。
できるだけ働くのが良さそうだ。
ダイエットはそこそこに。健康診断、お医者を過信しない。
嫌なことはしない。意欲を無くさない。
Posted by ブクログ
下り階段こそしっかり歩く。下り階段をすたすたと下りられるということは、足が若いということ! 和田秀樹「70歳が老化の分かれ道」、若さを持続する人、一気に衰える人の違い、2021.6発行。気持ちが若い、栄養状態がいい、大切です。でも、健康長寿で重要なのは、長生きさせる医療と健康でいさせてくれる医療とは違うということ。日本の医師は、担当する臓器のスペシャリストにしかすぎない。70代で一番怖いのは、意欲の低下。大事なのは、脳機能、運動機能の維持、即ち、使い続けること。70代で始めた習慣は生涯にわたって続く。
Posted by ブクログ
70代の母が著者のファンなので私も読んでみました。
読んでみて、高齢者に人気の理由がよくわかりました。
結局のところ、納得のいく人生を歩め、と背中を押してくれるところがいいのだろうなと。
また、母と歳の離れた80代の父が未だ元気なのも、著者が提唱する健康的な生活習慣と豊かな人間関係を自然と構築できていたおかげなんだと、まさに背中を押されてうれしい気持ちになりました。。
ただし、免許を返納してはいけない、などと一部納得しかねる部分もありましたが・・・
せっかくなので備忘録も書いときます。
・70代は老いと戦う時期、80代以降は老いを受け入れる時期。いつまでも若狭と闘っていては結局挫折感しかもたらさなくなってしまう。
・前頭葉の老化と男性ホルモンの減少が意欲の低下をもたらし、それが老いの一番の敵。
・前頭葉活性化には、仕事を続ける、ボランティアや町内活動など、社会に役に立つことをすることが一番効果が高い。
・肉を食べ、セロトニン(人に幸福感をもたらすホルモン。日光を浴びることでも増える)とコレステロール値を上げ、男性ホルモン(コレステロールが原料)を増やすことが大切。
・男性ホルモンのためには、コレステロール高めのぽっちゃり体形の方が好ましい。このホルモンが減少すると性機能の他、他者への関心や集中力、思いやり、意欲が低下する。歳を取って頑固さや他者への攻撃性が高まるのは男性ホルモンの減少が一因。
女性の場合、閉経し女性ホルモンの減少と同時に男性ホルモンが増加する。引っ込み思案だった女性が高齢者になって社交的になるのはよくある事例。
Posted by ブクログ
気持ちが若く、いろいろなことを続ける人。
栄養状態がいい人。
意欲が低下していない人=前頭葉と男性ホルモンの活性化。
健康でいる治療と長生きのための治療は違う。
結核の減少はBCGやストレプトマイシンの原因ではない。戦後の支援物資によってタンパク質が増えたから。
脳は細胞分裂しない。IPS細胞で再生できない。
70代までは、元気でいようと努力する必要がある。
長野県は高齢者の就業率が高い=健康長寿県。
セロトニンの減少が意欲が低下する原因。肉を食べる。
前頭葉のためには、変化がある生活をすること。
新しい料理に挑戦する、会話をする、アウトプット型の行動スタイルを身に着ける。
酒量が増えやすいので注意。
人付き合いが男性ホルモンを増やす、ヒトと交流する意欲がわく、男性ホルモンと筋肉の関係に似ている。
正常値にこだわらない。血圧と血糖値を下げても、死因の一番はがん。アメリカ人は心筋梗塞ががんの1.7倍だが日本人はもともと心筋梗塞は少ない。
コレストロールと血圧の薬が長生きできるデータはない。
心臓ドッグ、脳ドッグのほうが検診より効果がある。
70代のがんは手術するか考える。がんは1センチになるまで発見できない。発見できた時はすでに10年たっている。その間に転移している可能性がある。近藤誠『がん法治療法のすすめ』。
統計的に85以上の4割、90以上の6割が認知症。認知症は病気というより老化現象のひとつ。うつ病で死ぬよりずっといい。
介護を生きがいにしない。見送った後することがなくなる。
在宅看取りはいい選択肢。可能ならばそうありたい。自宅のほうがずっと自由。寝る時間も起きる時間も好きにできる。
セロトニン不足で不調になる人が多い。うつ病の薬でセロトニンを増やすと治る。
セロトニンを増やす生活=肉を食べて日の光を浴びる、適度な運動。