【感想・ネタバレ】刺青(乙女の本棚)のレビュー

あらすじ

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人気シリーズ「乙女の本棚」第21弾は谷崎潤一郎×イラストレーター・夜汽車のコラボレーション!
小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。

お前さんの命を貰った代りに、私はさぞ美しくなったろうねえ

刺青師の清吉には、いつか理想の美女の肌に刺青を入れたいという野望があった。

谷崎潤一郎の『刺青』が、ノスタルジーを感じさせる美しい作品で大きな話題を呼び、本シリーズでは坂口安吾『夜長姫と耳男』を担当するイラストレーター・夜汽車によって描かれる。
名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。
自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 乙女の本棚シリーズから、谷崎潤一郎さんと夜汽車さんのコラボ作品「刺青」です。夜汽車さんのイラストは、息をのむような甘美な世界を醸し出してくれます。

 凄腕の刺青師清吉には、光輝ある美女の肌を得て、それへ己れの魂を彫りこむという夢があった…。なかなか、理想とする女性が見つからず悶々としていたが、ようやくその女性が現れた…。その女性を眠らせ、背中に蜘蛛の刺青を彫りこんでしまうのだが…激しい痛みに耐え抜いた女性は、清吉が求めた真の強さと美しさを身に纏ったのだった…。「お前さんの命を貰った代りに、私はさぞ美しくなったろうねえ」

 なんともいえない妖艶な世界でした…。刺青についてこれまであんまり知る機会もなかったこともあって、興味深く読めました。でも最大の見せ場というか、読ませ場か…は、作中の女性の豹変ぶりですね!美しくなりたいという思いは留まる所を知らないようです。

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2023年07月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

理想の魔性の女に自分の魂を彫りたいという欲望があまり理解できないけど(理想の対象にわたしだったら傷をつけたくない)、ぞくぞくした。
理想の対象に魅了されるのはいいな。そんな相手に出会ってみたい。

0
2023年04月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「乙女の本棚」第21弾。
稀代の刺青師が、理想の女に出会い、自分の好み蜘蛛の刺青を施す話。妖艶な話。フェチシズム?のこと。
ま、好きずきではあるが、クスリつかって気絶させて勝手に刺青しちゃうって、スゲー話ではある。
幻想的小説であるんだろうけど、女の立場からしてみると気持ち悪っていう一言である。違う、そういうことじゃないってのも知ってるけど。
イラストは素晴らしい。美しくて素敵。

0
2024年01月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

絵は綺麗だし内容も変態で好きだけれど、背中に彫られた蜘蛛と、刺青が入れられたことによって女が本来の性分になったと分かるシーンのインパクトが少ないかなと思いました。
あと清吉は刺青も入れておらず身なりは普通なのにふとした瞬間顔が怖くなる系の男だと思ってるので、この絵本の挿絵みたいに自分も顔にまで刺青入れてる清吉っていう解釈も新しいなと思いました。
「帰る前にもう一遍、その刺青を見せてくれ」と言う清吉と、朝日が差す中刺青を見せる女の描写で終わるところが、すごく好きです。

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2024年12月11日

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