【感想・ネタバレ】岩石と文明 下のレビュー

あらすじ

地球が、この地面が、どのようにできてきたのか知りたい…………
富裕層の趣味から出発し、聖書の記述を否定し、
サイエンスとしての地球科学を築いた発見の数々と、
その発見をもたらした岩石や地質現象を25章にわたり描く。

恐竜時代、北アメリカ大陸に次々とやってきた大陸地塊
白亜紀後期の温室気候の産物、チョーク
偶然から始まる恐竜絶滅の謎解き
地磁気異常と海洋底拡大説、そしてついにプレートテクトニクスの登場
近代地震学が誕生した、1906年のサンフランシスコ大地震
断層上で1億4000万年の間に560キロ移動した山塊
巨礫と岩石の引っかき傷と深海底のプランクトンが解いた氷期の謎

どんな岩石にも物語があり、
地球の歴史を読み解く貴重な証拠に満ちている。
岩石や地質現象が秘めている魅力的な歴史的・文化的背景、
それらが人間の地球に対する考え方や暮らしをどう変えたのかを、
地質学の謎解きに魅入られ翻弄された人びとの逸話をまじえ、
主な岩石・有名な露頭・重要な地質現象に焦点をあてて解説する。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 新着コーナーにあった下巻を手に取った。
 著者は2021年の今年67歳になる。大陸移動説やプレートテクトニクス、隕石による恐竜絶滅、地中海の干上がり、トランスフフォーム断層、地磁気の逆転、ミランコビッチ・サイクル、氷河形成など、いずれも著者が歩んできた研究人生のなかで、著者がまさの目の当たりにしてきた科学理論の確立の過程(現場)を臨場感をもって伝えてくれる。
 著者の興奮が伝わってくる一冊だ。科学者の世界でも、新しい理論には懐疑的なアゲンストの風が吹くところが興味深い。

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2021年08月12日

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