あらすじ
【NHK、民放各社に出演! コロナ禍のおける生活困窮者のリアル】
大阪西成あいりん地区でNPO法人代表を務める著者によるリアルストーリー
現在まで約1万人もの生活困窮や居住支援の相談にのり、3000件の居住支援を行ってきた
著者が語る新型コロナ最前線
・コロナ禍で増加に拍車がかかる生活困窮者
・死の寸前まで追い詰められた女性
・生活保護をもらうのに苦労しながら、再起を果たした男性
・崩壊寸前だったおじいさん、おばあさんの年金で暮らしていた6人家族
・生活困窮者を狙う「囲い屋」「拾い屋」などの怪しい支援団体
・生活保護をなかなか受けさせてくれない行政
などなど、この内容は決して対岸の火ではない!
コロナの影響もありますます生活保護申請者が増える社会的影響もあり
<本書の章立て>
・第1章 右肩上がりで増加しつづける生活困窮者
・第2章 大阪市西成区
・第3章 生活困窮者のリアル
・第4章 NPO法人創業のきっかけ
感情タグBEST3
理想を追う先により良い世界が…
金だけ今だけ自分だけ 大阪の政治もそんな風潮に飲まれつつある。それでも日本一 寛容な街だとは思う
今話題の児童手当も扶助である
子育ての経済的困難を助けるものだ。
生活保護も扶助
生きることの経済的困難を助けることには非難を浴びせる道理はない。
生活保護=悪という誰が印象操作したのか分からないスティグマを取り払わなければならない
Posted by ブクログ
いやはや 人ごとの気がしないで読みました。
大阪っていい所ですね。
新潟に住んでいますが 新潟は こんなに温かく
支援してくれるところは ないだろうなあ!
しかし 役所の窓口によって 生活保護受ける対応が
こんなに違うなんて思いませんでした。
老夫婦ふたりで 6万の国民年金で医療費に消えて 食費が出ない。
というのも深刻は話しです。
不正受給は ワイドショーかなんかで話題になって
こんなに騒がれるようになったんでしょうか?
生活保護を希望する人が 無事 受給できるように
役所も考えてほしいですね。
Posted by ブクログ
大阪に来たらええやん! 西成のNPO法人代表が語る生活困窮者のリアル。坂本慎治先生の著書。生活保護は気軽に受給していい。坂本慎治先生のお言葉に勇気づけられる人も多いはず。坂本慎治先生のような方が政治家や自治体職員にいたらきっと日本はもっと良くなる。生活保護を受給するために卑屈になったりする必要なんてどこにもない。他人から見下げられたり偉そうに説教される筋合いもない。生活保護関連の業務についている自治体職員にこそ読んでほしい一冊。
不正受給ばかりではない。
生活保護受給者、というと確かに偏見を持ちがち。
バックグラウンドを見ずに十把一絡げ。
色々な背景は実際あるのだろう。それを救うのは確かに経済的に見ても有効とは思う。
ただ、日本人が生活保護受給者を偏見で見がちな一つの理由に、それが無期限であること、現金給付であること、だと思う。政府が現物支給、まずは2年とする、などの制度が整えれば、偏見も減り、人生の失敗も怖くなくなり、経済も潤うのでは?
と、本書からは少し外れるが考えさせてくれる著書でした。
Posted by ブクログ
医療界のなかには(というか医者)、生活保護者への偏見がかなり存在します。ヤフコメと同じくらいの。
※ただ病院は国からお金貰えるんで、彼らに行われる医療はむしろ過剰だったりします
この本はそんな偏見を少し、溶かしてくれます
本題とはズレるが、不動産屋の営業だった著者が偶然の出会いから生活困窮者の援助者になったエピソードで、内田樹のわらしべ長者の解説を思い出した
歩いてて偶然出会った相手に打算なく持ってる物をあげることで幸運に恵まれるが、最後家と交換して移動しなくなったことでこの物語は終わる、と
とすると、出会った相手に住むところを援助している著者は、わらしべ長者を演出しているとも言えるなぁ