あらすじ
米国、英国で大反響を呼んだ大前研一が久々に放つ21世紀の“本格的な経営書”。『企業参謀』『ボーダレスワールド』に続く名著。経営の本質を詳らかにする。
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Posted by ブクログ
震災直後に披瀝された著者の見識に感銘を受けて、ここ10年の著作をまとめ買いしています。
学生時代に「平成維新」を読んで以来、週ポスのコラム程度でしか著者を知らなかったが、何冊か読んでみて深い見識と提言力に脱帽。さすが英エコノミスト誌で「世界のグル5人」に選ばれるだけはあります。
本著は2001年11月初版。9・11直後の作品。
著者は世界の「お金の流れが変わった」節目がこのころであるとしており、本著は著者がその時から何を考えていたか、何をキーと考え、何を提言していたかをおさらいできます。
今読んでも卓見と本質を見抜く力量の程に驚くばかりです。
著者がいつも言うボーダーレス、サイバー、マルチプルという概念はすでにこの頃から理論体系付けられていました。
実体経済と新大陸経済(本著の原題はThe Invisible Continent)で何をすべきか、どうあるべきか。
10年前の作品ですが、今でも色あせてるどころか、ますます著者の視点の斬新な輝きは増していると思います。
Posted by ブクログ
2001年の本なんだよなあ。
ファクトベースで考えること、例えば世界中で雇用を増やしているところと減らしているところの政策や要因の違いを観察、記述することで本質的なことがわかってくる。
プラットフォームが、既存の経済的観念を壊し、新しい大陸をもたらす。その通貨はドルかもしれないし、別のものかもしれない。そして、そのプラットフォームを決定するのは、消費者(顧客)である。
今の利権を守るために自由経済にしないのは馬鹿らしいと思いつつ、それで生かせてもらっている部分も多分にあるんだろうなと感じる。
とはいっても、自分が今後生きていくためには、人がお金を余分に払ってもいいと思ってもらえるように、しなくてはいけない。それが稼げる力なのだと感じる。
Posted by ブクログ
日本の国際競争力とは何かを考える上で、大前 研一さんの世界視野で語られる主張はとても参考になります。
日本が国際競争力をもつために実施するべきこととして、大前さんのオーガナイズ・スモール思想が前提になっています。
・道州連邦制
日本の一つ一つの道州を1国家とみなす。その国家はクオリティ国家であるべき↓
・クオリティ国家
経済規模は小さく、人口が300万人〜1000万人、1人当たりGDPが400万円以上で、世界の繁栄を取り込むのが非常にうまい
▼これから求められる人材
ゴジラ企業をつくれる人=エコシステムをデザインできる人、プラットフォームをつくれる人
※ゴジラ企業の条件
見えない大陸のもつ特徴を活用できる能力が備わっていることを証明すること。すでに発見されている新大陸の特徴を活用するのは最低限のことであり、自分たちが独占的収穫を上げられる領地を確保し、同時にそれを拡張できる能力を併せもっていると証明できる。
今の時代は、プレイヤーが誰なのかを把握する力よりも、どういった力が、さまざまなプレイヤーを前進さえたり後退させたりするのかを理解することのほうが重要。