あらすじ
ヘンリーはメッカ封鎖を試みたものの刻々と死者が増え、感染の封じ込めは不可能だった。やがてコンゴリウイルスは世界中で蔓延し始めた。各地で経済が破綻、紛争が勃発し、アメリカ・ロシア間の緊張も臨界点を超えつつある。帰国の手段を失ったヘンリーはなんとか米海軍潜水艦ジョージアに乗りこむが、艦内でも感染者が発生しており……。そして世界の命運を決める十月が――衝撃のパンデミック・スリラー 解説/古山裕樹
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Posted by ブクログ
あれよと陰謀論まがいな展開になってしまい凡庸なディストピアに突入していくのは如何なものか。そうではなくパンデミックにおける医科学の献身を通して社会のあるべき姿を日常に落とし込んで欲しかった。風呂敷広げるのは上手かったけど尻すぼみしてしまった典型であろう。惜しい。
Posted by ブクログ
話が潜水艦になったあたりから、雲行きは怪しいと思い始めたのですが、ギリギリ荒唐無稽な話というところを避けられているのではないでしょうか?
なぜに主人公が、体に障がいのあるウイルス学者なのか?と言う疑問は感じますが、逆に言えば、ウイルス学者はすべからず健常者であるという事は無いので、パラリンピック開催中の今と小説の中身はシンクロしているのかもしれません。
この凶悪ウイルスの起源が、実は、過去から存在していて、(物語中では明確には描かれていませんが)地球温暖化の影響で現代に蘇ってきたという話は、ちょっと怖いかも。シベリアのツンドラ地帯が、どんどん溶けているという話を聞くと、そういう事も荒唐無稽では無いよね?と思ってしまいます。