あらすじ
愛ゆえに、人は。
『流浪の月』『滅びの前のシャングリラ』本屋大賞受賞&二年連続ノミネートの著者が描く、家族の物語。
すみれ荘のその後を描く「表面張力」を収録した完全版。
下宿すみれ荘の管理人を務める一悟は、気心知れた入居者たちと慎ましやかな日々を送っていた。そこに、芥と名乗る小説家の男が引っ越してくる。彼は幼いころに生き別れた弟のようだが、なぜか正体を明かさない。真っ直ぐで言葉を飾らない芥と時を過ごすうち、周囲の人々の秘密と思わぬ一面が露わになっていく。
愛は毒か、それとも救いか。本屋大賞受賞作家が紡ぐ家族の物語。
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Posted by ブクログ
題名と表紙からほのぼの下宿話かと思って読みすすめてたら、中盤から一気にサスペンスに。
鈴蘭みたいに、じわじわくる怖さがたまらなくよかった。
この本は一貫して、人にはいろんな一面があることをわかりやすく題材にしてくれてるから読みやすかった。展開も読めるはずなのに、ハラハラドキドキできた。
青子は私は一生許さないので、主人公の判断には少しモヤモヤしてしまったが、子を持つ親としてそこまでの考えに至らなかったので少しだけ尊敬?してしまった。
エピローグは、正直いるかな?と思っていたが、オチにはヒヤリとしたが大満足だった。(ヒトコワ好き)
Posted by ブクログ
ふと、凪良ゆうさんの作品に通底するままらなさを味わいたくなり手に取った一冊。
すみれ荘の住人たちは、他人より家族に近い立ち位置で、お互いほどよく干渉しながら暮らしている。愛憎うずまく人間模様の中で生まれたそれぞれの罪。最後は兄弟の絆を回復してよかった。
泣きたい時に泣けない。泣くべき場面で泣けない芥。最近読んだ涙の箱を思い出した。
凪良さんの作品、読むの何作目だろう、、
と数えてみると、
流浪の月→神様のビオトープ→わたしの美しい庭→汝星の如く→すみれ荘ファミリア
5作目でした。
次作も楽しみ。
愛は怖い
他人から故意に人生を悪い方に仕向けられるって…ほんとうにこわい。
すずらんを挿していた水でって、子供の頃に夾竹桃が毒だと教えられたことを思い出しました。
Posted by ブクログ
歪んだ愛の人ばかり。
青子と三上のように度が過ぎてしまうと行き着く先は悲劇でしかない。
しかし、私は母親の悦実が一番ひどいと思う。
一吾の方を大事にするようになった過程は理解できるけど、天涯孤独になった央二の養育を拒否するのはあり得な過ぎる。
きっと子どもを平等に愛せないことで苦しんでいる親は世の中にたくさんいる。それでも責任は平等であるべき。
歪んだ愛で育った子どもは、青子のように同じく歪んだ愛で人を傷つけるのだと思う。
央二の場合は他人を傷つけないけど自己防衛で感情の欠落した人間になっている。
育つ環境って大事だなと思った。
最後の誕生日ケーキの場面はじーんときた。
これから央二がどんどん心を開いていってくれるといいな。
登場人物がことごとくみんな深刻なのはリアリティに欠ける。
Posted by ブクログ
和久井一悟
三十三歳。実家は「すみれ荘」もちつ下宿を経営している。管理人代理。幼いころから身体が弱い。虚弱体質で高三の夏以降は入退院を繰り返して就職もできず、すみれ荘の大家代理に落ち着いている。妻を亡くしており、娘は妻の両親の下で育てられ、今年で五歳になる。
芥一二三
和久井が乗る自転車に衝突される。事故で右手の甲にヒビが入り、和久井に仕事を手伝ってもらうためにすみれ荘に入る。二十九歳。小説家。右目の下に涙形のほくろがある。三年前に妻を事故で亡くす。本名は斉藤央二。二十四年前に別れた一悟の実の弟。
玉城美寿々
二十歳ですみれ荘に入居し、六年目を迎える。PMS(月経前症候群)で体調の悩みを抱えている。大学卒業後、子ども用品を扱う会社に勤めている。
上郷青子
三十六歳。すみれ荘の一番の古株住人。フラワーショップの店長。和久井の亡き妻・桜子の姉。
平光隼人
テレビ番組の制作会社に勤める。弁が立ち、押しが強く、人の心をつかむのがうまい。大学時代は映画サークルを主宰していた。
悦実
和久井の母。すみれ荘の大家。夫と離婚したあと、幼かった一悟を連れて実家であるすみれ荘に戻った。
三上
和久井の母の恋人。家庭菜園が趣味。
駅前にビルを持つ地主。
居酒屋の店長
町内会で顔なじみの二代目。
アンディ
桜子
亡くなった一悟の妻。
前野
隼人の大学時代の映画サークル仲間。
一咲
一悟、桜子の娘。
藤田
すみれ荘の隣のお爺ちゃん。
Posted by ブクログ
寝る前にちょこちょこ読んで、やっと読み終わった本。
まず、ミスズのPMSがキツそうすぎて読み進まなかった。
そして隼人もまあ、業界人って・男の友情って
そんな感じなのかな〜くらいの感想。
しかし、
青子さん、、、え、、、、和久井をちょっとずつ殺しにかかってたなんてすごい試み。気付かなかったわあ( ̄д ̄;)
今までと展開なんだが違くない??
これも愛だなんて、拗らせまくってる、これは面白くなってきた、、?!と思ったけども、
このパートのみが最初で最後のピークって感じだった。
といっても、悪いとわかっていることをしつつ、なぜ祈るのか、私にはよくわからなかったけどねえ。
全体的にあんまり共感できる人がいなくて、ずっと集中力切れてたかも。
芥は、兄に接触して目標は達成したのかい?