あらすじ
愛ゆえに、人は。
『流浪の月』『滅びの前のシャングリラ』本屋大賞受賞&二年連続ノミネートの著者が描く、家族の物語。
すみれ荘のその後を描く「表面張力」を収録した完全版。
下宿すみれ荘の管理人を務める一悟は、気心知れた入居者たちと慎ましやかな日々を送っていた。そこに、芥と名乗る小説家の男が引っ越してくる。彼は幼いころに生き別れた弟のようだが、なぜか正体を明かさない。真っ直ぐで言葉を飾らない芥と時を過ごすうち、周囲の人々の秘密と思わぬ一面が露わになっていく。
愛は毒か、それとも救いか。本屋大賞受賞作家が紡ぐ家族の物語。
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Posted by ブクログ
誰しもが裏と表があり、それを言葉をわざわざ交わさずとも赦し合って関係を築いていることを描いている作品でした。
愛ゆえの優しさもあれば愛ゆえの憎さもあり、愛を自分だけのものさしで完結してはいけないと思いました。
特に私は隼人と前野くんの関係に心を打たれました。お互いを尊敬し合い、羨んでいるけどずっと一緒に歩んでいたからこそ、前野くんは、現実を真っ当に生き確実な地位を築きあげている隼人に、隼人は、夢を追い続け少しづつではあるけれど自分のやりたいことを結果にしてきている前野くんに対して捻くれた感情を持ってしまい、負の感情をぶつけ合ってしまう2人になんとなく共感してしまいました。
散りばめられている伏線をだんだん回収していく感じがとても面白く、読み進める手が止まりませんでした。
Posted by ブクログ
青子ーーーーー!!!!
わたしなら絶対許さねーーーー!!!
すみれ荘という下宿屋で繰り広げるほっこりハートフルストーリーでは無い。
人それぞれ大なり小なり表と裏の顔があったり、割り切れない部分があるんだよ、という人間を描いた物語。
どうしても青子のことが許せなくて、というか、あの章自体が解せなくてもやもやしてしまった。
血液検査したら絶対わかるはずなのになんで病院で見過ごされ続けたんだ?こんなにもずっと?自分の人生犠牲にされたのに……と勝手に悔しくなってしまっているが、物語自体は面白かったです!!
愛は怖い
他人から故意に人生を悪い方に仕向けられるって…ほんとうにこわい。
すずらんを挿していた水でって、子供の頃に夾竹桃が毒だと教えられたことを思い出しました。
Posted by ブクログ
同じ屋根の下に住むルームメイトの恋愛話かと思ったらまさかのミステリーぽかった。けど凪良さんの書く小説のおかげか読みやすく理解しやすく、面白い!って気持ちのまま読み進められた。お人好しの一悟くん。青子さんも根は凄くいい人なんだろう、間違えちゃったんだよな、間違えたで済まないことの方が世の中多いしそれで殺害とかに繋がったら謝罪で済まないけどそういう人の理解はできる。
★七色の虹を眺めながら、自分もそうかもしれないと思った。ただの光の屈折でそこにはないものなのに、多くの人の目に同じ夢幻を映すもの。愛によく似ている。
★変わらないものなんてないよ。変わらないように見えるだけで、実際は少しずつ変化が起きてる。