【感想・ネタバレ】二平方メートルの世界でのレビュー

あらすじ

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小学生と人気絵本作家の感動作。

札幌に暮らす小学3年生の主人公は、生まれたときから脳神経の病気で入退院を繰り返している。入院するとしばらくベッドの上での生活となる。お母さんは一緒にいてくれるが、放射線を使った治療のときは、ガラスを隔てて別々になる。家ではお兄ちゃんが鍵っ子になる。申し訳ない気持ちだ。どうして自分だけが病気なんだろう・・・。そんなある日、海音ちゃんは、病室で大発見をする。わたしはひとりぼっちじゃなかった! 実在の小学3年生が書いた 「子どもノンフィクション文学賞」(北九州市主催)の大賞受賞作品に、当代一の人気絵本作家はたこうしろうが絵をつけた奇跡のコラボレーション。誰も予想できない30-31ページ目の見開きと、ハートウオーミングなラスト。涙なしには読めない感動作。

※この作品はカラーが含まれます。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

一生懸命、伝えてください。
私も、一生懸命、聞かせていただきます。

まだまだ、知らないことばかりです。

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2024年05月06日

Posted by ブクログ

編集もあるとしても、これだけ力のある文章を書けることにただただ感心してしまった。とても強烈で、言葉に重みがある。「選んでほしくなかった」ってそりゃそうだよなと思う。

やる気が出ないとか言ってないで、やらなきゃいけないんだなと思わされてしまった。

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2024年01月27日

Posted by ブクログ

先天性の脳疾患のため、入退院を繰り返す前田海音ちゃん、小学3年生が主人公の絵本…。入院すると、たて約2メートル、はばは約1メートルのベッドの上が海音ちゃんの生活のすべてになる…。家族に負担をかけているのもわかっているけれど、どうして自分だけが病気で孤独に耐えなければならないのか…。でもそれを口にしても仕方がないから…ただひたすら我慢…そんな中、ふとしたことがきっかけで海音ちゃんの気持ちに変化が生じる…。

病気に苦しんでいるのは自分一人きりではない…今の自分だから、自分以外の病気で苦しんでいる子供達も、生きていることの素晴らしさには気づきにくいことを知っている…だから病気のことを自分の胸の内に収めておくより、誰かに伝えよう…そう奮起してこの絵本が生まれました。海音ちゃんのこの作品から勇気や元気をもらった子供達も多いと思います。また、病気に縁のない子供達にも二平方メートルの世界を知ってほしいとも感じました。

この絵本を読むにあたってネットで検索したら、海音ちゃんの夢は院内学級の先生になることなんですって!海音ちゃん、頑張って!!海音ちゃんの夢が叶いますように…。

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2023年01月09日

Posted by ブクログ

小学3年生のある女の子が書いた作文が元になっている絵本です。とても冷静に自分や周囲の人のことを描いていることに驚きます。冷静で、そして、周囲の人たちを想っていることがわかります。

私が小学3年生だった頃、こんなふうに生きられていただろうか。自分だから気づいたこと、感じたことを見つめて整理して、何を伝え、何を言わずにのみこむか、ここまで誰かを想いながら考えられていただろうか。と思いました。
大人になった今でも、なかなか難しい。

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2022年12月23日

Posted by ブクログ

子どもはきっといろいろ感じてると思う。
この絵本はお母さんお父さんにも読んでもらいたいなぁ。
入院したことがある人はきっと感じたことがある孤独。子供だけじゃなく、大人もおじいちゃんおばあちゃんも。そんな時この絵本を少し思い出してもらえるとちょっとでも1人じゃないことに勇気づけられると思う。

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2022年12月08日

Posted by ブクログ

この話は札幌に住む小学3年生が書いた作文に、はたこうしろうさんの絵が加わった話。海音ちゃんは生まれた時から脳神経の病気で、3歳の頃から入退院を繰り返している…


病気は、予防することはできるけれど、
絶対にかからない人なんていない。
その人は悪くなくても、その人の体を乗っ取って
その人の人生を操ってしまう。


海音ちゃんのように苦しんでいる子たちが、
少しでも状態が良くなってほしいです。

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2022年09月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

辛い検査を受けてももっと辛い検査をしている子のことを思って泣けないという著者。それを、読んでる側の大人が泣いちゃいかんと思いつつやはり涙が出てしまいます。

著者が小学三年生であることにまず単純に驚きます。どれほど辛くて悲しくていろんなものを諦めてきていても、自分のために様々なことを我慢したり一生懸命してくれたりする家族を思い、時に口から出そうになる恨みや願いを飲み込んでいるというその精神がとんでもなく成熟していることに。
それまでになるほど海音さんは孤独の中で何度も何度も自分の有り様について考えてきたのだろうとお察しします。ほんの九歳の子がこれ程のことを考える苦しみを思うと、…もう言葉もなくなります。
お母さんお父さんはこの文章を読んだときどう思われたのだろう…その心情を思っても涙が出てしまいます。

伝えなければ、と強く思ったきっかけとなったテーブルの裏のメッセージの力に読み手も震えます。
たったニ平方メートルの世界の中の、その中にあるものの大きさや重さを思います。
よくぞ書いた、よくぞ絵本にして世の中に出してくれましたね。

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2022年03月23日

Posted by ブクログ

文章は、書いた当時小学校3年生(現在はもうすぐ6年生かな)の、持病で3歳の頃から入退院や通院を繰り返す北海道の女の子。
いろいろな気持ちが綴られている。
いろいろなことを我慢して、家族の負担やもっと重い病気の子を思えば我慢してることを言うことすら我慢して。
病院のベッドのテーブルの下をふと覗いたところ。
涙が堪えきれなかった。
「二平方メートルの世界でまた、わたしらしく生きていく。オーバーテーブルにではなく、心に言葉をきざみこむ。それがだれかに届くかもしれないから。」
届いたよ、ありがとう。
あきらめなければならないことがあっても、不自由なことがあっても、自分らしく生きていくことはできるよね。大事なことを教えてくれてありがとう。
読み終わってから表紙をみると、読む前に見たときよりも勇気づけられた。

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2022年03月20日

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どれほど泣いたのだろう。
どれほど絶望したのだろう。

大人の私が想像しても想像しつくせない世界にいるんだろうな。
でも、前を向く彼女がまぶしい。
この本を自殺にあこがれる子ども達に手に取ってもらいたい

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2022年03月07日

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心が動かされた。
病気をもつことで、将来の夢や目標を持ちにくいこと、持ったとしても断たれやすいことなども小学校3年生の言葉から考えさせられた。人との関わりを豊かにもつことができているからこそ、ここまで自分のことや家族、同じく入院してきた子たちのことを考えられるのだろう。

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2022年02月12日

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入院ベッドの世界での少女、子どもたちの想いが、あふれるように伝わってくる。この世界を表現している絵も素晴らしい。

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2022年02月06日

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前田海音さんが3年生の時に書いた作文が基になっています
病気で何度も入院しなければならない子供の気持ちが丁寧に描かれています
この文章を3年生で書ける
書けてしまう達観した気持ちにならなければならない病気の過酷さ
それでも前を向こうという気持ちになりました

読み聞かせ時間は11分半
最後の本ができるまでまで読むと13分弱です

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2022年01月09日

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表紙の、ベッド枠に手をかけて颯爽とたたずむ少女の力強さに引き込まれました。
「二平方メートルの世界」の孤独に押し潰されそうになりながら、堂々と自分らしく生きようとする勇気が美しいお話です。
頑張れ。
と、こちらが応援されている気になります。
素敵な絵本をありがとう、そう伝えたいです。

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2021年09月26日

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心にグッとくる絵本だ。
幼少の頃から入退院を繰り返している女の子。
その女の子が小3の時に書いた作文をもとに、はたこうしろうさんが描いたものだ。
「二平方メートルの世界で」の題名に凝縮されている女の子の気持ち、そしてその家族の気持ちを考えるといたたまれない。
落書き、消されませんように。
そして、治療を受けているすべての子どもたちの未来がピカッピカに輝きますように。

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2021年06月06日

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この本を読んだ理由は、赤木かん子さんの絵本紹介本に載っていて、すごく気になったからです。

脳神経の病気で入退院を繰り返す海音(みおん)ちゃん。この作品は、彼女が小学3年時に書いた作文をもとに作られたそうです。

自分が何故この病気になったのか、
検査のため行動制限、
普通の人とは同じようなことが自分にはできない…
でも、周りの人に迷惑をかけるから弱音は吐けない。ものすごい孤独感。
彼女の心の叫び、葛藤を想像して、とても胸が締めつけられました。
まわりに弱音が吐けないのは本当に苦しい。すごく共感できました。

自分が過去に入院したときのことを思い出しました。
モヤモヤする気持ちを紙に書きなぐっていました。看護師さんに声をかけられた時は、すごく嬉しかったのを覚えています。
もしかしたら、本作のようにオーバーテーブルの裏面に、誰かの想いが刻まれていたのかもしれない。

小学3年生で、こんな文章が書けるのが本当にすごい。
当たり前に生活できているのは当たり前じゃないと思わせてくれる素晴らしい作品でした。

これまではあまり絵本を読まなかったけれど、これからは絵本の世界も、もっと覗いていきたい!

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2025年09月05日

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入院ベッドの備え付けの
テーブル裏のメッセージ。
ひとりじゃないよ…って
どんなに励まされたことだろう。

今、この本を読み終えた瞬間も
病室で海音ちゃんと同じ想いを
している子が居ると思うと…
"大丈夫だよ、安心して。一緒に頑張ろう!"
とエールを送りたい気持ちでいっぱいに☺︎

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2025年06月15日

Posted by ブクログ

病室で過ごす毎日の孤独さや苦しさが
言葉で表現されている一冊。

自分を責めたり、友だちのことを羨ましく思ったり、どうしていいかわからないやるせない気持ちが込められているなと感じました。

私は経験をしていない分、どうしても気持ちを全部わかることはできないかもしれないけど、せめて受け止めることはできるようになりたいと思いました!

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2023年10月10日

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ちょっと話題になりましたね。

闘病中の小学生御本人の文章、ということで、揺るぎなき強さがあります。救いがあるわけではなく、むしろ絶望と格闘しているように読めるけれど、絶望と闘うということは、生きることを諦めていないわけで、それが救いだとも言えます。
校正は入っているだろうけれど、しっかりした文章で、物書きを目指されたら良いのではないかと思います。

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2023年02月20日

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「第11回子どもノンフィクション文学賞」(福岡県北九州市主催)の大賞受賞をした札幌の小学3年生作文を元にした絵本。

病室のベット周辺が自分の世界。
家族への負担を気にしたり、小学3年生だけど、色々なことが理解できている。
病気であることへの不安など、病室の孤独、小学生ながら色々と我慢して、周りの人に言わないようにしている。
そんな未音ちゃんがベットで発見したものは。

こんな状況や気持ちを整理して書かれていて、元となった作文も、本当によくかけた作文なんだろうなと。
だからこそ、幼ないながらも、必死に生きる作者の切ない気持ちが伝わる。

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2023年01月29日

Posted by ブクログ

良い本です。病床六尺を思い出しますが、升先生は、鬼気迫っていて感動しますが、こちらは、打って変わって、優しく、思いやりにあふれています。小学校三年生の時に書かれた作文が基になっているとありましたが、その後数年経て推敲されたととらえても、非常に客観的に自分を見つめて、落ち着いて表現されていると感じました。心の中を表現しながら、それでも決意と思いやりを感じる一冊でした。

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2022年06月03日

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気になっていたもの。闘病中の女の子の実体験をはたこうしろうさんが絵本に。半径2メートルはベッドの中の世界。

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2022年01月19日

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ベッドの上、二平方メートル。
そこでいろんなことを考える小学3年生の女の子。

病院には病気の人がいる。
大人も、子どもも、老いも、若いも。
知ってるけど、普段は考えない。
沢山の我慢や、遠慮をしているであろうこの子の文章はとてもしっかりしている。
できないことより出来ることを、現実に実行している。
すごいよ!

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2021年09月05日

Posted by ブクログ

作者は2010年生まれ
小学3年生の時に書いた作文が絵本化された

病気で入退院を繰り返す小学生がここまで色々な事を考えているのかと思う

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2021年08月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「1リットルの涙」の木藤亜也さんもだったけど、ベッドで過ごすことの多い病気の子供たちは読書で時間を費やすことが多いし、思索の時間が多いからか、同い年の子供と比較すると早熟な子が多いんだろうな。
海音さんにはこれからも自分の視点で言葉を発し続けて欲しいなと思う。

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2021年07月04日

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小学3年生で、この文章力。驚いた。
とにかく読んでみてほしい。
私の稚拙な文では、この絵本の良さを到底、表現できそうもない。

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2021年07月01日

Posted by ブクログ

病気で入退院を繰り返す実在の小学生の作文をもとに作られた絵本らしい。
孫が生まれてすぐに搬送された小児病院を思い出した。そこには様々な病気を抱えた子ども達と家族がいた。その一人がこの作文を書いた女の子なのだ。幸いにも孫は長期入院にならず元気に成長したが、あのときの小児病院の光景は忘れられない。
ベッドのテーブルの裏の落書きには子ども達の希望と不安がぎっちり詰まっている気がする。
その中でも希望を失わず懸命に前を向いて頑張っている子ども達がいることを元気な子ども達にも知ってほしい。

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2023年02月14日

Posted by ブクログ

ずっと読みたくて探していた本
NHKの朗読サイトで見つけた
はたこうしろうの挿画も素敵だろうけど
まずは音声で入ることにした

辛いことを知っている、ということは強いのだろうか
自分はまだ怖さを感じる
強くなれるだろうか

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2023年01月26日

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