【感想・ネタバレ】辰巳八景(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

手をつないだわけでもない。好き合っていたのかもわからない。それでも祝言を挙げると知ったあの時、涙がどうしても止まらなかった……。遠い日の思い人と再会する女性の迷いと喜びを描く「やぐら下の夕照」。売れない戯作者がボロ雪駄の縁で一世一代の恋をする「石場の暮雪」。江戸深川の素朴な泣き笑いを、温かで懐かしい筆が八つの物語に写し取る。著者の独擅場、人情の時代短編集!(解説・縄田一男)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

江戸の人情もの短編集。心意気的なものを中心に据える話が多かった印象。
人物の背景描写が多く最初少しくどく感じたが、それが後々の理解につながることもあったので、ああこういうノリなんだなと思った。

個人的には色々な人の想いが集まって、2度橋がかけられる「佃町の晴嵐」が好みだった。
見舞金で橋を架ける決断をした先生もそうだが、その話を聞いた人々が寄り集まって色々と手助けする辺りの流れがいい。
橋がかけられるまで名前を伏せていた人たちは、絶対にその場にいたはずで、さぞ意地悪い顔をしながら驚愕している先生を眺めていたんだろうな、などと思った。

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2025年11月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

この方の本は結構好きなんだけど、
やっぱり短編になると、状況や人の説明が文章のほとんどを占めてしまって、
この人の特徴である気持ちの描写が減ってしまうのが難点。。

まぁ長編だと気持ちの描写は長くて楽しめるんだけど、最後の終わり方がうやむやで消化不良。。という事も多いんだけど。。

山本さんの作品はここしばらく読んで来たけど、ちょっとお休みしようかな~。って感じです。

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2013年07月08日

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