【感想・ネタバレ】おばあちゃん、青い自転車で世界に出逢うのレビュー

あらすじ

あなたの宝物にそっと気づかせてくれる物語。

《今の世界に、この物語が現れたことには間違いなく大きな意味がある。悲しみ、辛さ、不条理を潜り抜けた人間はやがて太陽のように光り輝き、優しさの化身となる。そんなマルおばあちゃんに出会えた喜びに、涙が何度も溢れ落ちた。》――漫画家・随筆家 ヤマザキマリさん
メキシコのオアハカで手作り菓子「アルファホール」を売りながら、つましく暮らしている天涯孤独のマルおばあちゃん、90歳。ある日、遙か昔に家を出てしまった息子がすでにこの世にいないこと、そして彼には一人息子がいたことを知る。マルおばあちゃんは、自分の「人生の環」を閉じるべく、おんぼろの青い自転車でまだ見ぬ孫に会うために、450キロの旅に出る……。
マルおばあちゃんの叡智に溢れる言葉と無欲で自由な生き方が、「知らないうちにあなたの手のなかにあった宝物」にそっと気づかせてくれる。人生に迷える人に贈る、スペインから来た哲学小説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ


かつては孤児だったおばあちゃんが15年前に死んでいた息子の子供、自身の孫を探す旅に出る話
ご都合主義な偶然が起きすぎることが気にならなければ楽しめる。

おばあちゃんの人生相談本だと思うと、各章で様々な立場の人に対する学びが得られた。

読み終わって考えると
これはもしやおばあちゃんの皮を被った凄腕セラピストの人生相談本では?と感じた

大きな不自由もなく、それなりに努力してきたのに後悔が残り、このままでいいのか焦っている人におすすめ。


以下心に残った部分

第5章
はっきりした目標がなければ、ただの混乱(カオス)だと人は考える。混乱は怖い。
そんなことはない。
私の行動や考えは私自身と無関係
むしろ、行動や考えはほんとうの自分とは別の方向に人を導いてしまったり、本来の自然なわたしから遠ざけてしまったりする
大事なのはここに存在していることだけ


第6章
時に人は空想や幻影を追って人生やエネルギーを浪費し、内側から死んでいく
現実とは→心の建造物の外にあるもの

今という瞬間を生きる→とにかく楽しむだけではない
今この瞬間を生きるだけではなく、今この瞬間の"中"で
生きることが大切
=過去や未来に囚われず現在の中で生きる

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2021年07月23日

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