あらすじ
私たちが、すっと読み継いでいきたい物語。250万人が愛した、日本の小人(コロボックル)の物語、復刊! ――びっくりするほど綺麗なつばきが咲き、美しい泉が湧き出る「ぼくの小山」。ここは、コロボックルと呼ばれる小人の伝説がある山だった。ある日、小川を流れる靴の中で、小指ほどしかない小さな人たちが、ぼくに向かって手を振った。うわあ、この山を守らなきゃ! 日本初・本格的ファンタジーの傑作。<全6巻>
◎「久しぶりで本書を読んで感じたのは、これはなんと、純度の高いラヴストーリーそのものではないか、という驚きだった。」<梨木香歩「解説」より>
◎「初版が出て五十一年、いつのまにか本は半世紀を越えて生き、作者の私は八十歳を過ぎてしまった。いくつになろうと、私が作者であるのはまちがいないのだが、このごろはなんとなく自分も、読者の1人になっているような気がする。そして読者としての私も、この再文庫化を大いに喜んでいる。」<佐藤さとる>
◎「これが、僕がコロボックルを描く最後になるかもしれない。」<村上勉>
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Posted by ブクログ
全巻読んで、改めて、セイタカサンとコロボックルの出逢いの場面の記憶が強い。読者である私もあの瞬間、コロボックルに出逢ったんだ、な。その後生涯の縁となる女の子とも同時に、だったのか。なるほど。
大好きな作品『西の魔女が死んだ』の梨木香歩さんが『愛読書』として解説を書かれていたり、『精霊の守り人』の上橋菜穂子さんが解説を書かれていたり。子どもの頃に出逢った作品として、作家さんたちに影響を与えた小人と人間トモダチとの物語。村上勉さんの柔らかでかわいい絵も世界観を支えてくれている。私はこのシリーズを、我が子へ買い与えた親として読んだけれど、子どもから大人へ、そして次の世代へ、、と作品中に横たわる長い時間軸は、どの世代で読んでも響く効果、登場人物とともに成長・人生を歩んでいく効果があると思う。ハリーポッターシリーズのように。
Posted by ブクログ
何度目か、十何度目かの再読。
解説かどこかで書いてあったことだと思うけど、セイタカさんとオチビさんの出会いと青春の物語でもある、というのが大人になっても楽しめる理由のひとつなんだと思っている。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
びっくりするほど綺麗なつばきが咲き、美しい泉が湧き出る「ぼくの小山」。ここは、コロボックルと呼ばれる小人の伝説がある山だった。ある日小川を流れる靴の中で、小指ほどしかない小さな人たちがぼくに向かって手を振った。うわあ、この山を守らなきゃ!日本初・本格的ファンタジーの傑作。
【感想】
Posted by ブクログ
有川浩さんの「だれもが知ってる小さな国」を読んで、
本家の方は読んだんだっけ?と思って
読みました。
途中まで読んで、全部は読んでなかったかもしれませんが
定かではありません。
でも、大人が読んでも楽しめるものでした。
続きが6巻まで出ているというので、そっちも早く読みたいと思います。
Posted by ブクログ
幼い日、家にあったこの本。人生で初めて?ぐらいに読んだ小説。当時は意味なんて深く理解することができず、ただ、字を読むことでこの膨大な世界に自分が迷い込めた感覚が楽しくて、夢中になって読んだ思い出がある。大人になった今、この一冊を1日で読んでしまった。他の方もおっしゃってた通り、戦争の描写があることを初めて知った。戦時中を生きた1人として、せいたかさんも相当苦労して生きてきたんだなということが分かった。
誰にも心の中に自分だけの世界がある。大人になったからこそわかるこの大切さ。
最近は子ども時代に埋めたタイムカプセルを掘り起こして、そして温かい気持ちになる、そんな気持ちになる機会が多いなと感じます。
Posted by ブクログ
有川浩の『だれもが知ってる小さな国』からの流れでオリジナルの方を読んだ。セイタカさんのコロボックル愛、コロボックルたちの人とのかかわり方、考え方など、同じ世界観を楽しんだ。本作では小国消滅の危機とはいえ、コロボックルや小国の存在が問題になったわけではないので、知恵で乗り切れる程度の小事だった分、優しいお話しだと感じられた。
少彦名命=コロボックル説には感心してしまった。
16-13
Posted by ブクログ
青い鳥文庫でずっと前に(といってもおとなになってからだけど)読んで、大好きになったお話。
久しぶりに読んだら、ああ、そういえば太平洋戦争の頃からお話が始まるんだった。もちろん主役はコロボックルだけど、せいたかさんとおちびさんがかけがえのないパートナーと出会うお話でもあるんだよな。
何度読んでも幸せな気持ちになる。
Posted by ブクログ
以前 有川浩さんの 【だれもが知ってる小さな国】 を読んでから是非原作も読んでみたいと思い、児童書ですが
取り寄せて1から読み始めています。
挿絵も表紙も知っていたから小さい時に読んだ事が
あるとは思うのですが、全く覚えていませんでした苦笑
新鮮な気持ちで読み始めています。
私が読み終わったら姪っ子に送る予定で♪
大人も夢中になってしまう、優しいファンタジー
綺麗な景色や可愛いコロボックル達が浮かびます。
ガーデニングをしていると、ふとこんな事があったらいいなぁという気持ちを込めて小さな天使の隠れキャラを草間に隠し置いたりします。
きっと主人公のような願望が少しあるんだと思います。