あらすじ
結婚を控えた地下鉄の運転士、酔って駅のホームに立つDV男、仕事を辞め恋人も失った無職の若者……狙いをつけた人間の行動に絶妙なタイミングで介入し、運命の調整をはかる天使と悪魔。関りがないように見えていた登場人物たちを背後で接近させ、より合わせ、人間たちが気づいていないもうひとつのドラマを浮かび上がらせていく――。怖いのにちょっと笑ってしまう運命の舞台裏、天使と悪魔がつむぐ「ふつうの人たち」の物語。
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Posted by ブクログ
伊坂さんの作品に似ていますね。
前後の短編が どのように関連するか。
考えながら読むと
意外と 大変でした。
もう一度 読んで見ると
良いのでしょうが。
Posted by ブクログ
とっても良かった。
短編集ならではのちょっとした繋がりがあったり、幸せな物語が続いたと思ったのに、次のページでは…のような緩急があり楽しめた。全体的にサラッとしてる。
生と死を理想やフィクションに絡めて謳う本なので好き嫌いは別れると思う。
最後の悪魔と天使が次々に立ち替わる展開は、理解した瞬間気持ちが昂った。人間を利用した、少し人間くさい意地の張り合い。私が1番好きなキャラクター像。
Posted by ブクログ
「ふつうの人たち」が気付かない運命の岐路に現れる天使と悪魔。
絶妙なタイミングで介入し、人間の生死を調整する…。
「自分がどう死んだかを知らない人は思った以上に多い。」作中のこの一文は、今まで考えたことがなかった死者側の視点で胸をつかれました。
予期せぬ事件や事故で突然死すると、残された人は死因が分かっても本人は知ることが出来ないのか…。
その辺り死後のシステム(?)は不明ですが、確かに自分がどう死んだか知りたい気持ちはわかる気がします。
トラックに轢かれそうになった男の子を助けて亡くなった父親が、生前の営業経験を活かして天から地に降ろして欲しいと説得するシーンがシュールですきでした。
よくある死後の世界は大体天から現世を見られるけど、本当だったら死者ブースト強すぎませんか…。死んだら確かめたいですね。
ブラッシュアップライフ(ドラマ)の影響で、死後の案内人はバカリズムさんのイメージです。笑
最終章では自殺しようとしていた男性が身代わりになることで、亡くなる予定だった園児と保育士が助かりました。
この結末が天使の最善だったとしても、第三者としてはやり切れないなあと思ってしまいます。
悪魔と天使が戦って、悪魔が勝つこともあれば天使が勝つこともある。
天使だからといって全ての人が救えるような、都合良くはいかない絶望と救いが印象的です。
登場する死者たちは悲壮感もなく、悪魔と天使もユーモアがあって死の暗さはあまり感じない不思議な作品でした。