【感想・ネタバレ】図解即戦力 物流業界のしくみとビジネスがこれ1冊でしっかりわかる教科書のレビュー

あらすじ

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コロナ禍の自粛期間中も日本経済を支えた「物流」。“経済の血管”と例えられる物流事業を営む業界について,本書は物流コストのしくみから,最新のビジネスモデルや業界が抱える課題まで幅広い情報を提供します。物流サービスを提供する企業への就転職を目指す方ばかりでなく,3PL事業者の新入社員,小売や卸などの事業会社で物流部門や物流子会社に配属された社員の方も対象としているため,「物流の入門書」としてもお読みいただけます。業界を俯瞰する客観的なデータだけでなく,物流業務に携わる者が身につけるべき知識を丁寧に解説します。

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Posted by ブクログ

1.仕事で物流の知識が必要になったので、読むことにしました。
物流の世界を全く知らないので、読んでみることにしました。

2.物流業界の概要を知ることができる1冊です。基本的には左側が文章と表、右側が図解という構図になっています。物流業界の仕組みが前半に書かれ、業界の問題点が中盤に書かれています。最後に、先駆的な取り組みをしている事例が後半となっております。

3.物流業界の問題点はやっぱり2つに限ると思いました。労働環境が改善できないことです。物流業界は深夜便を使用することが多く、数百キロ走ることは運転手にとっては毎日のことです。これにより、体が疲弊し、離職者が増えていく構図が定着しています。そこで、少しでも賃金を上げようとすれば、取引中止を告げられてしまい、より一層、状況が悪化します。そのため、価格競争でしか勝負できない辛い環境となっております。
2つめは自動運転用に道路が整備されないことです。近年、AIが発達し、諸外国では自動運転の社会実装が秒読みとなっております。ですが、日本ではそんなニュースは耳にもしない。なぜなら、土地神話が根強く残っているからです。AIで運転するとはいえ、曲線が多ければ事故率が上がります。そのため、直線の道を作りたくても高い価格で売りたい地主や先祖代々の~という気持ちが捨てられない高齢者がいつまでも持っていることで状況が改善しません。そのため、日本の物流業界が諸外国と比較し、自動運転技術の進歩が遅れてしまうのだと思います。悲しい現実ですが、土地神話が崩壊しない限り、この問題は解決できないと思いました。

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2021年10月07日

Posted by ブクログ

ネタバレ

【流通の基本】
・流通は「商流」と「物流」に大きく分けられる
・生産者と消費者の間の「空間的ギャップ」と「時間的ギャップ」を埋める活動
・流通事業者がこのプロセスを担う

【商流】
・商品の所有権移転、金銭授受、取引情報の流れ
・「物の流れ」以外の流れを指す

【物流】
・輸送、保管、荷役、流通加工などを含む活動
・それに関する情報も総合的に管理する

【流通事業者の範囲】
・狭義:問屋や小売事業者
・広義:上記に加えて倉庫・運送などの物流事業者も含む
・流れ:生産者 → 卸売 → 物流 → 小売 → 消費者

【サプライチェーンマネジメント(SCM)】
・原料から消費者まで「物の流れ」を統合的に最適化する経営手法
・目的:欠品防止、在庫削減、リードタイム短縮、業務効率化、コスト削減、キャッシュフロー改善

【物流の外注レベル】
・1PL:自社で物流をすべて行う
・2PL:運送・倉庫会社に部分的に外注
・3PL:物流を包括的に委託し、本業に集中できるアウトソーシング

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2025年09月04日

Posted by ブクログ

物流業界の課題は、
人依存で設計された業務
過剰なサービス。

人不足な中、人依存の設計では
ビジネスが立ち行かなくなる。
いかに、機械化するか。
機械ありきのビジネスにするか。

時間指定や再配送など、お金につながらない
サービスをしていること。
日本の物流生産性は、アメリカの40%程度らしい。
儲からないことに、ただでさえ
大事な人手をかければらそうなるだろう。
儲からない業界に入りたくもないので
若い人は集まらない。

3PLをはじめ、この動きをかえようとする動きもある。
顧客にとっての価値を最大化するために、
運ぶだけでなく、その周りのこともやる。
顧客業界ごとに、求める物流も違う。


引越し屋さんをなんどか頼んで思うこと。
運ぶだけでは、差別化できない。
とにかく叩かれる。
価格競争に陥る。

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2022年04月06日

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