【感想・ネタバレ】教えないスキル ~ビジャレアルに学ぶ7つの人材育成術~(小学館新書)のレビュー

あらすじ

ビジャレアルの育成改革に日本人女性の凄技。

スペインのフットボールチーム「ビジャレアル」。
欧州リーグ優勝をしたクラブとしても、人気が高い。

ビジャレアルのカンテラ(育成組織)はヨーロッパ及びスペインで
最も堅実な育成機関と評されている。
自前の下部組織からの選手が多勢いることからもわかる。

2014年から、チーム一丸、この育成・指導大改革に携わった著者。
彼女はスペインで初の日本人クラブ監督に就任した経歴もある。

★テーブルは丸テーブルに
★注意するときは「サンドイッチ話法」で
★「こうだよ!」を「どう思う?」の「問い言葉に」
★選手が選手を指導する「学び合い」作戦
★コーチ全員にビデオカメラ。指導法は客観視する、など。

サッカー(フットボール)の指導のみならず、
ビジネスの現場で若手を育成する際に、
学校教育の現場でも、
日常の家庭での教育にも、
置き換えてみれば取り入れ可能なメソッドが多い。

「教えない」ことで「学びの意欲が増す、成長する」。
そのヒントが満載の書である。

(底本 2021年2月発行作品)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

スペインのサッカーチーム「ビジャレアル」で行われたコーチや選手の意識改革について、コーチとして携わった著者が解説している。
タイトルにもある「教えない」ことは、教える方も教わる方もメンタルが強くないとやっていけない。
専門家を招き心理学に基づいた改革を行ったことで、チーム全体が良い方向に向かうことができたという。具体的な声掛けの例などが載っており、参考になった。
作者の佐伯さんは女性で、スペインのサッカーリーグで監督まで務めたことがあるという。全然知らなかった。

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2023年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

知り合いの先生に教えていただいて読んだが、学校教育とも大きくつながる内容であった。教育者として、こちらが大切だと直接的に伝えるのではなく、子ども自身が大切だと自ら気付かせるような手立てを考えることが大きな使命である。これはAさせたいならBと言え思考にも繋がる。
・自身の指導を振り返ると、思い込みが原因となっている否定的な言葉掛けが多い。【べき思考】
・レベルアップするにはとにかく量が必要。
こういった筆者の反省は、私にも重なるところが多い。

特に驚いたのは、レアルの育成年代の練習時間である。小6で75分×週3、中3で90分×週4と書いてあった。こう考えると、レアル育成年代より、普通公立校のクラブの方が、練習時間が長いことがわかる。

考える癖をつける、オープンクエスチョンを多用する、良い所→改善点→期待の言葉かけの流れで話す、沈黙は思考停止ではない…
本書にあった筆者の学びを私も即実践したい。

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2022年11月12日

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